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友を訪ねて 八ヶ岳縄文ツーリング [バイク]

こんにちは、先日8年物の炊飯器を買い換えたら、あまりに美味しくご飯が炊けるようになって、家族みんなで「美味しいね!」と感動しているchimamoです。
何万もする高級炊飯器でなく大して期待はしてなかったのですが、技術の進歩には驚くばかりです。
丸二日保温しても味がそれほど落ちないのは凄い!

閑話休題
9月22日の3連休中日、八ヶ岳山麓に引っ越して居を構えた友人の家までツーリングしてきました。
飯能の自宅を出発し、秩父経由で北上して麦草峠を越えて、帰りは甲府を経て雁坂トンネルを抜けて再び秩父から帰る下道ルートだ。

前日は5時起きでランニングした後、水木しげる展を見るべく宇都宮まで家族でドライブして、帰宅が21時を過ぎたのもなんのその、4時過ぎに起きて5時半に出発。
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今日の装備はというと、気温が低めということで上はインナー、ロンT、ウィンドブレーカー、3シーズンジャケット。下はランニング用防風ロングパンに革パン。
気温20度前後を想定した装備だ。

台風が近づいて、あまりアテにならない予報によると、だいたい夕方までは全域曇り。16時を過ぎると飯能あたりで天気が崩れるそうな。まあ、友人の新居にたどり着くまで雨が降らなければオッケーだ。

走り出してみると、雲が多いものの晴れてる。
「なんや、絶好のツーリング日和や!」と、進む国道299号は正丸トンネルまでほぼ貸切状態。
みんな荒天でお出かけを避けてるのか? 

正丸トンネルを抜けた途端に空が曇って、ガスが立ち込める。山一つ越えてこんなに天気が変わるとは思わなかった。

小鹿野町のコンビニで最初の休憩。大して疲れたはないけど、この先は長野県まで開いてる店はないはず。
思った以上に体が冷えていて、あんまんとホットコーヒーの美味しいこと。

志賀坂峠を越えて上野村を抜けて、ぶどう峠を目指すけどやっぱり交通量がほとんどない。
「今日って実は平日だった?!」と不安になるくらい。

峠を目指して上るにつれてガスが濃くなり、気温が下がってく。
寒さに耐え切れず、途中で止まってフリースを着込み、カッパの下を履き、雨対策に持ってきたハンドルカバーを付ける。

これで寒さは何とかなったけど、相変わらずなのがガス。
ほとんど視界が効かない中を峠を目指してユルユルと進む。

8時5分、ぶどう峠到着。展望は全く開けず。
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ちなみに、ぶどう峠は正式には「武道峠」らしい。昔は武芸者が通ったのだろうか?

「ここでこんな状態だったら、もっと標高の高い麦草峠はどうなってるんだ?!」
と不安に慄きながら峠を越えて長野県に入ると、瞬く間に霧が薄くなってくる。

視界さえクリアになればこっちのもの。
クネクネ道を楽しく下りながらあっという間に国道141号に出る。

松原湖を経て県道480号を走る頃には目の前に八ヶ岳のパノラマが広がる。
絶景ポイントを見つけ、写真をとるついでにカッパを脱ぎ、ハンドルカバーも外す。
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しばし進んで国道299号との合流地点のレストハウスふるさとで休憩。
きのこ汁(300円)が冷えた体にとても美味しかった!!
お店の人によると、昨日は天気が悪くてもっと寒かったとか!

麦草峠は展望が良いわけでもなく、そのままスルー。
下り途中の展望台で景色を楽しむ。
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峠を下ると、田園風景が広がる。
未舗装道路があると入りたくなるのがVstrom650の悲しい性(?)
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10時30分、今日の最初の目的地、尖石縄文考古館に到着。
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上野の国立博物館で出会い損ねた、縄文のビーナスにご対面。

ビーナスも良かったけど、妊婦でお腹を手で撫でてる土偶も印象的だった。
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妊婦さんがお腹を愛おしく撫でるのは何千年経っても変わらないんだなあと、ほっこり気分。

寄り道が過ぎて時間が足りなくなるのが我がツーリングの常。

入る予定だった縄文の湯をパスして目星を付けてた蕎麦屋さんに向かうも、いずれも激混み。

台風の影響か、風が強まってきた八ヶ岳エコーラインを楽しみつつ、予定より30分早く12時30分に友人宅に到着。

数年ぶりに会う友人は大学以来の長い付き合いだ。
夢を叶えて決して甘くはない現実に向き合う表情がカッコよかった!

ついつい話し込んでしまい、14時過ぎに家族総出で見送られて帰路に着く。

国道20号は、しばらくは快適に走る。そういえば、この道を通るのは10数年振りかも。
その頃にツーリングで立ち寄った蕎麦屋さんが、ずいぶん前に閉店したらしく、雑草だらけの敷地に「売り店舗」の看板が立っていたのは寂しかった。

徐々に雲が厚くなりながらも、雨の降る気配がないまま山梨県に突入。
交通量が増え、ペースが一気に落ちる。
「なんか体が火照ってる。さっきの寒さで風邪でもひいたか?」と思ったら、バイクの気温計は29度。
今日の装備の想定気温は20度前後、暑いはずだ。
予報では今日は寒くなると言ってたのに、その後気温は30度まで上昇する。

暑い中じりじりと国道20号を進み、やっとのことで国道140号にスイッチ。
当時はなかった西関東道路は有料と思ってパスしたら、合流地点で無料と分かり悔しい思いをする。
まあ、下道も空いてたし、10分くらしか違わないさと自分に言い聞かせる。

16時10分、「道の駅まきおか」に到着。
2時間以上走り続けた割には疲れてない。ホント、Vstrom650は疲れ知らずのバイクだわ。
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「そのバイク、あんたの?」とおじさんに話しかけられ、バイクに興味があるのかなと思ったら、「そこだとトラックが止められんから、移動してくれる?」だって!
もちろん素直に移動しました。

16時40分、我慢してたトイレを済まし、月見そばで腹を満たしたら出発。

ここから秩父まで70キロらしい。ということは飯能までは大体100キロか。
19時過ぎには辿り着けるかな? と、帰宅時間を見積る。

走り出してすぐに雨が振り出す。
雨雲レーダーでは何とも微妙な感じだけど、山の天気は変わりやすい。
雨を避けられそうな木陰で止まってカッパを着込む。

その後、本降りになった雨の中を進む。カッパ着といて良かった。
先に行ったカブの集団はカッパ来てなかったけど、そのまま進んだのか? と心配しつつ走る。

更に雨が激しくなり、このままではグローブがグッショリ濡れてしまう。
何とかしなければと考えていたら、「道の駅 みとみ」に屋根付きの駐輪場を発見。

誰もいないのをいいことに、駐輪場に横付けして雨を避け、屋根の下でハンドルカバーを装着。
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それにしても、ホムセン箱は容量は大きくて何でも入るし、防水だし、一度使ったら止められませんな。

雨が降らない雁坂トンネル(当たり前)は快適そのもの。「このまま秩父まで着けばいいのに」と思うも無理な相談。
トンネルを抜けると雨は更に強くなり、慎重なライン取りとブレーキングを心がけながら下る。
これはこれで結構楽しい。
気づけばそれなりのペースになってる。これもVstrom650の絶対的な安定性の成せる業やね。

二ノ瀬ダム辺りになると雨も止み、いいペースで秩父市を目指す。

日もすっかり暮れた秩父市街は交通量も少なくスムーズに通り抜ける。

18時15分、武甲温泉を過ぎた所のセブンイレブンで最後の休憩。
トイレを済まし、なんか買おうと思うけども、そんなに疲れてなくて欲しいものもなく、迷った挙句に帰ってから食べようと6Pチーズを買う。

ついでにフラッシュ撮影で、反射材の効果の確認。
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見栄えは良くないけど、安全には替えられません。

もう雨は降らないだろう、とカッパを脱いだのが運の尽き。ハンドルカバーを外さなかったのは天啓か?

走り出してじきに雨が振り出す。

徐々に雨が強まるものの、雨を避けて止まれるところがない。

正丸トンネルを抜ければ雨は止むかも、と思ったら甘かった。
行きとは逆で、飯能側に入って更に雨足が強くなる。

「こうなったら、オールウェザージャケットの性能試験や!」
と、雨に濡れる理由をこじつけて走り続けることにする。

ここで困ったのが、対向車のヘッドライト。
雨粒で覆われたシールドに対向車のヘッドライトが当たると、光線が乱反射して前が全然見えない!

前が見えなくなるタイミングは予測がつくので、危ないなと思ったらブレーキをかけてほとんど徐行運転するけど、怖いものは怖い。

万が一にも横断者がいても、まあ、気づかないだろう。
さだまさしの「償い(雨の日に車で人をはねてしまい、遺族に償いを続ける悲しい涙ちょちょ切れる名曲)」が脳内で再生される。冗談ではない。

幸い、しばらく進むと先行車に追いつく。
前に車がいることで、対向車のヘッドライトがある程度遮られるし、視界が効かなくなっても前のテールランプは見えるので、ルートをロストすることはない。まさに地獄に仏。闇夜を照らす観音様に思えた。

相変わらず容赦ない雨に、ジャケットの肘の辺りが湿り出す。
まあ、10年以上前に買ったジャケットに防水機能を求めるのが酷な話。むしろここまでよく持ったと褒めるべきだろう。
意外と革パンは善戦しているようで、膝周りしか濡れた感じがしない。

19時30分、無事に帰宅。
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玄関開けたら子供らが気づいて、「お土産は~?!」と群がってくる。
友人から貰った葡萄と信玄餅を渡したら、大喜びで立ち去っていく。
お前らはお土産を求めるイナゴか!?

ま、こうやって子供達と触れ合える(?)のも無事に帰宅できたからこそ。
晴天から始まり、ガスに巻かれて寒さに震え、強風にあおられたと思ったら暑さにやられ、最後は雨に降られるという、イベント(?)盛りだくさんのツーリングは無事に終了したのでした。
うーん、楽しかった。

本日の走行距離 359.3km
平均燃費    28.0km/l

帰宅後に確認したら、革パンは股周りや太ももは全然濡れてなかった。
信号で止まる回数が少なかったとは言え、シールドやトップカウルが雨よけとして大いに役立ったということだろう。

ハンドルカバーは内側までしっとりしてたけど、グローブが濡れることはなかった。
防水機能は謳ってなかった気がするので雨水が染み込むのは仕方ないとして、これだけ雨を避けられたら十分。雨の日に必須の装備が一つ増えた。

雨の中をガッツリ走るのが久しぶりだったけど、開き直ってしまえば結構楽しかった、と思う。
でも、日が暮れた後の雨天走行だけは勘弁な!(特攻野郎Aチームのコング風に)。

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