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エンメアッカ号のパーツ紹介と簡単なインプレ [ロードバイク]

こんにちは、体調がだいぶ落ち着いてきたchimamoです。
社会復帰する日も近いです。

さて、今回はエンメアッカ号の主なパーツの紹介とファーストインプレッション。
もう少し乗り込んでから、と思ってたらコロナに罹ってしまい・・・。
最初とその後で、どれくらい印象が変わるのか(または変わらないのか)、ということで。

ほぼ、自分用の備忘録です。

まずは全体像
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パーツ紹介
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ハンドル:ワンバイエス グランモンローSL
3万越えのカーボンハンドルなんて完全に予算オーバーやったけど、店長のおすすめやし、これ付けたら買い替える事はないだろうと、決心する。
実際にエンメアッカ号で走ってみて、フレーム以上にマドンとの違いを感じたのかコレ。
数値的には100gくらいの差なんだろうけど、明らかにハンドルの切り替えしが軽くなり、路面からの突き上げが随分減った。
振動吸収は、フォークやホイール、タイヤの影響も大きいので単純にハンドルだけで語れないけど、下りで段差舗装のゾーンを走った際に、これまでが
「ガッ、ガッ」と鋭角に感じていたのが、エンメアッカ号では「トン、トン」と、角が取れて穏やか(?)な感じに変わった。
もっとも、リアからの衝撃も同様に変わったので、ハンドル以外の影響も大きいのだろうけど。

コンポ:アルテグラの機械変速式(11速)
STIレバーが、10年前の105に比べてとても握りやすくなっていて驚いた!
ブラケットは少し大きくなって手を置きやすいし、レバーは小さくなった上に形状も少し変わって、操作しやすい。
細かいところで進化しているんやなあ、と感心する。

Di2は予算的厳しかったのもあるけど、自分には費用対効果を考えると高すぎやろう。
電動の快適さを一度味わうと戻れないと聞くけど、まだ味わっていないので機械式でいいのだ。
そのうち加速センサーとか内蔵して、オートマチックになるんだろうなあ(しらんけど)。


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フォーク:ワンバイエス OBS-RBD 1.25TH
ホリゾンタルフレームに合わせて、カーボンのベントフォークを選ぶ。
完全に見た目と乗り心地重視。
マドンのストレートフォークとの違い、分かりません。

ホイール:MAVIC OPEN PRO ust DISC(28H)
「エンメアッカ号ならコレ」と限られた予算の中で店長に勧められた一品。
手組ホイールって、お高いイメージがあったけど意外に安い。
ハブはアルテグラと、堅実な選択。
見た目はエンメアッカ号にとても似合っている。モデルチェンジでデザインが変わり、ぱっと見、他のモデルと見分けがつかないところも良い(?)。

走ってみての感想は、レーシング3(リムブレーキ)と比べてだけど、そんなに違いは感じられない。
敢えて言うなら、速めのペース(40キロくらい)や、峠の下りで50キロを超えるあたりで、空気抵抗がレーシング3よりも大きいように感じられる。
いっぽうでは、そこから踏み込んだときは、マドンの時より反応良く加速してるような?

安定性は良いし、乗り心地も良いので、総評的にはなんの不満もない。

タイヤ:ASPITE PRO S-LIGHT
世の流れはチューブレスだけど、シーラントの交換とか面倒臭いのは嫌。
運用が楽なのはやっぱりクリンチャーだろう。
ASPITE PRO S-LIGHTは「チューブレスに迫るクリンチャー」とのうたい文句だが、当方はチューブレスを使ったことがないので、そこは判断できず。
マドンで履いていたVittroriaのCORSA(25C)と比べると、グリップはCORSAの方が明らかに良い。
CORASはコーナリング中、タイヤが路面に対して「ヌメッ」と張り付くようなグリップ感で、よほど変な挙動をしない限りスリップしそうにない安心感がある。グリップ感がありすぎて、下りでついスピードを上げたくなる、ある意味で危険なタイヤだ。
それに比べるとS-LIGHTは、「普通に良く効く」感じ。こちらの方が下りでは慎重になるので、安全度は増すかも?
空気圧は25Cから28Cになって1bar下げたけど、ここも乗り味に貢献しているのだろう。


ブレーキ:GROWTAC EQUAL機械式ディスクブレーキ
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次期ロードバイクを夢想中、「油圧式ディスクはメンテが面倒だし、変速が機械式だとSTIレバーが重くなる、かといって機械式ディスクはあまり効かないみたいだし、どうしよう」と無駄に悩んでいたときに発売された、EQUAL機械式ディスク。
実際に走ってみて、「良く効くけど、リムブレーキ(アルテグラ)とあんまり変わらないかな?」なんて思ったけど、エンメアッカ号に乗ったすぐ後にマドンに乗ったら全然違った。

「うわ、全然効かん!!」というのが、マドンで「ほんの」軽い坂を下った時の感想。

明らかに、リムブレーキのアルテグラより、軽い力で、より強く効く。
それでいて、スピードコントロールもリムブレーキと同じ感覚でできるし、
数百キロごとにパッドクリアランスの調整が必要だけど、そんな難しいものではないし、これはもう戻れません。


ペダル:クランクブラザーズ エッグビーター1
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長年使ってきたSPD-SLなんだけど、外すときにどうも右の足首が微妙に痛い。ランニングの影響だと思うけど。つけ外しが楽ということと、見た目も重視でコチラを選択。
自転車を降りて歩く際も楽だし。
SPD-SLと比べて、「ペダルとの接地面積が狭くなるのが気になる」という意見もあったけど、感覚が鈍いのか全く違いは判らず。
ただ、思っていたよりはスムーズにペダルをキャッチできない(特に右足)。
ここは慣れるしかないだろうなあ。
ブレーキと合わせて赤を選んだけど、乗ってすぐなのにスプリングの塗装が意外と削れてる。
あと、スニーカーとかサンダルで気軽に乗ろうとすると、ペダルがコロコロ回って滑るので結構気を遣う。立ち漕ぎは絶対止めたほうが賢明。


サドル:BROOKS CAMBIUM C15
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初めは革サドルも候補に挙がったけど、重いし、手間かかるし、と思ってたとこにカンビウムを発見!
ちょうどショップに在庫があったのも凄い偶然。
乗り出してすぐは、確かに硬くて尻が痛かった。「天然ゴム? 弾力性? どこがやねん!」と突っ込みたくなるくらい。
「これ、無理かも・・・。」と後悔しかけたけど、サドルの深めの位置に座って骨盤を立てるように意識すると、アラ不思議、痛くない。
サドルに荷重しないポジションが自然に取れるし、疲れて姿勢が崩れてくると尻が痛くなるので、いい練習になりそうだ。

その後、フィッティングでクリート位置を調整してもらったら、更に固さがとれて、弾力性まで感じられる気がした。
いまのところいい感じだけど、このサドルの評価を下すにはまだまだ時間がかかりそう。

さてさて、こんな感じで構成されてるエンメアッカ号。
書き連ねていくと、パーツの一つ一つに思い入れが溢れてきますなあ。

この先、消耗品以外のパーツを交換する気がしない・・・。


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ロードバイクをオーダーメイドした話(後編) [ロードバイク]

こんにちは、熱は引いたけど、息苦しさが残っているchimamoです。
喉の痛みはほとんど取れたけど、まだ疲れやすい。
基本、寝て養生しています。

といいつつ、オーダーメイドした話の後編。

4.パーツを選ぶ
オーダー先が決まった次に決めたのは、使用パーツ。
フレームをオーダーしようにも、組み付けるパーツか決まっていなければ、どんな名ビルダーでも腕を奮えない(知らんけど)。


見た目や価格で適当に選べばいい、という訳でなく、自分の目指すロードバイクのイメージに合ったブランドやパーツを選ばないとチグハグな仕上がりになってしまい、「アイツ、分かってねーな(笑)」と他のローディの失笑を買うのだ(店長談)。

見た目の話だけでなく、自分みたいに「速さより楽しさ(楽さ)」を求める場合、レースを主目的としたパーツ(特にホイール)なんかを取り付けてしまうと、相性が悪くてフレーム本来の性能を引き出せないのだ(店長談その2)。
組み上がって乗ってみて「なんか思ってたのと違う」って感じて、原因がフレームでなくホイールだったら悲劇だ。

つまり、ロードバイクを一から作り上げていく場合、バイクの性格はフレームだけでは決まらない。ということを学ぶ。

いやあ、この辺は豊富な知識と経験がないと絶対にわからない。
自信のない人は信頼できるお店の人、もしくはビルダーさんと相談しながらパーツを選んでいくのが最良と思う。
自分の場合は、一通り自分で考えた上で店長に相談しながら決めていった。もちろん、予算の枠に収まるよう気を付けながら(笑)。
具体的なパーツ構成は、次のブログ記事で書く、かも。


5.オーダーする
使用するパーツが決まったところで、とうとうエンメアッカの盛合さんにメールを送ることに。

ショップとエンメアッカとの付き合いはなかったので、まずは自分がメールして、ショップの仲介でオーダーできるか聞いてみる。

メールしたのは2021年の12月中頃。

ショップの仲介を了解してもらい、以降の事務的、技術的な話はショップとビルダーさんで進めてもらうことにする。

メールでのやり取りだったけど、HPから受けた印象通り、誠実な人柄が伝わる丁寧な対応をしていただいた。

フレームをオーダーするにあたって、最良なのは自分が今乗っているマドンを持参してエンメアッカのある宮城県まで行って、直接に自分の希望を伝え、採寸してもらい、さらには自分の走っているところを見てもらうのが一番なのだけど、なかなか難しい。遠いし寒いし。

実際にはショップで採寸や乗車姿勢のビデオを撮ってもらい、エンメアッカに送ってもらう。
あと、新しいバイクに何を求めるかや、自分の自転車歴、スポーツ経験などなどを伝える。

自分が新しい自転車に求めたのは
・チタンらしい乗り心地
・ホリゾンタルフレーム 
を主にして
・長く乗って疲れない
・登りも楽しい
・スプリントしてもそれなりの反応
・永く乗っても飽きない
・丈夫で長持ち

といったところ。
背反する要求もあるかもしれないけど、とりあえずお願いしてみた。

6.設計書が完成する
年が明けて1月に入って、盛合さんから設計書が送られてくる。
どれだけ待ちわびたことか! 一日千秋とはまさにこのこと。

フレーム作成にあたって、何度か盛合さんとはメールでやり取りしたのだけど、自分の文章で一部紛らわしい表現があり、盛合さんを混乱させてたらしい。
その後、少しでも設計の足しになればと、追加で送ったメールで混乱が解消してたと。申し訳ないことをしました。
やはり、何事もコミュニケーションは密にしとくものだ、と思った。

最初に送られてきた設計書では使用タイヤが38Cを想定していて、28Cはギリギリ、ということだったので、28Cを想定した設計に直してもらう。
これは、最初に自分が送った仕様で、タイヤサイズをフロンフォークの最大キャパに合わせてたから。
同じ700Cでも幅がかわれば車高は変わるし、それによってフレームサイズも変わるのね。
貧乏性なので、どうせなら最大サイズまで使えたら、と思ってたけど、それだと中途半端なことになりそう。
実際のところ、38Cのグラベルタイヤを履く事はないだろうから、ここは割り切ることに。

すぐに修正された設計書が送られてくる。
気になった(好奇心として)点を幾つかメールで質問すると、丁寧に答えてくれる。
さらに細かい点の修正が入ったのち、正式にオーダーを出す。

もう、戻れない。「Point of no return」や。

趣味としては、完全に分不相応な金額。
了承してくれたかーちゃん、ありがとう!(車の買い替えは諦めてね、と言われたけど)。


7.フレームが到着する
8月半ば、予定より少し遅れてフレームが到着する!
どれだけ待ちわびたことか!
冗談抜きで、オーダーしてから完成まで、フレームのことを考えなかった日は一日とて無かったと言える。

8.完成する!
フレームがきたら後は組み上げりを待つだけ! と思ったら甘かった。
パーツの欠品やら遅配、組み上げ機材のトラブルなどが相次ぐ。
もしかして、組み上がらないのでは・・・? とすら思った時もあったけど、店長にいろいろと融通してもらって10月半ばに完成!!

とはいえ、組みあがりに2か月かかるとは思わなかった・・・。
フレームはあるのに、組み上がらない。これはフレームの到着を待つ間より、ずっともどかしかった。

組み上がった姿を一目見て

「かっこいい・・・。」

15分くらい、他に言葉が出なかった。

完成したばかりのエンメアッカ号
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冗談でなく、これを肴に酒が呑める(というか、呑んだ)。

フレームが届いた時も同じように思ったのだけど、やはり完成した姿は全然違う。

漠然と「こんなロードバイクが欲しい」というイメージから、
フレームの素材選びから始まって、パーツを吟味し、フレームをオーダーして、組みあがった世界に一つだけ、「俺専用」のロードバイク。
パーツの一つ一つに思いが詰まった一台。

見た目だけでなく、翌日に乗ってみた感想を一言で表すと、「最高!」、二言なら「もう、最高!」、三言なら「いや、もう、最高!」 

軽さとか、空気抵抗とか、数値化できるデータで論じると、コストパフォーマンスの悪いバイクかもしれない。
レースでは勝てないかもしれない(乗っている人間は一緒なので、どんな高性能なマシンに乗ったところで勝てないから関係ないけど、そもそもレースでないし)。

でも、安定性が抜群で気持ちよく進むことや、踏み込んだ時の反応の心地よさとか、眺めているときの幸福感(笑)や思い入れといった、数値化できないところの良さは、十二分に満足するところ。
持ち主が言っているのだから、間違いないのだ! 

こう言い切れるところもオーダーメイドした自転車の強みに違いない。
「ええねん、自分が気に入ってるんや!」と。


まあ、本人が気に入っていれば、なんだって良いんですけどね。



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ロードバイクをオーダーメイドした話(前編) [ロードバイク]

こんにちは、とうとうコロナウィルスに罹ってしまったchmaomです。
予防接種も受けてたのに~!! 
2日ほどで熱が引いてきたので、ブログ書いてる今日この頃です。

さて、愛車がエンメアッカ号になるまでの顛末です。
備忘録がてらだけど、少しでも誰かの役に立てば嬉しいなあ。

0.きっかけ
トレックのマドン3.1に10年乗ってきて、ようやくに足だけでなく体全体を使ったペダリングが出来るようになってきたと思ったら、フレームが物足りなく感じるようになった。
峠の上りや平地でもがいた際に、フレームがきしんで力が逃げてる感じ。こちらの入力に対してフレームが負けてるみたいだ。

カーボンフレームと言っても、カタログで「通勤・通学にも使えるエントリーグレード」なんて書いてあったと思うから、よく言えば乗り心地重視、悪く言えば反応の鈍いフレームなんだろう。とは言え、10年以上乗ってきて、気付いたのは最近なんですが。

もともと、マドンを購入する際に「初めて買うのだから、エントリーグレードで十分。ハマって続けるなら、1回くらいは買いなおすだろう。」と思ってたので、予想通りの展開だ。
乗ってる人間がエントリーグレード(初心者)を脱するのに10年かかった、とも言えよう。

とはいえ、ロードバイクを2台持ちする必要性がないので、どうしたものかと悩んでいたら、高校生になった息子が「ロードバイク乗りたい!」と言い出したので、これ幸いと
「仕方なく」マドンを譲り、自分が新しい自転車を購入する口実が出来たのであった。

10年世話になったマドン3.1
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前の記事にも書いたけど、エンメアッカ号と比べても、そこまで劣らない。というか空気抵抗はこちらの方が小さく感じるくらい。これはディスクブレーキとリムブレーキの違いも大きいかと。


1.次期愛車選び
買い替えを決心する前から、「次に買うなら~」なんて考えることもあったけど、どこのメーカーの最新機種も素敵なのだけど、大枚を払ってまで買う気が起きなかった。
というのも、ホイールは鉄下駄からレーシング3に、ブレーキとクランクは名無しの合金からアルテグラに変えてあるので、ミドルグレードのモデルだとパーツによっては性能が下がってしまう恐れがあった。かと言ってハイエンドモデルを買ったところで性能を活かせるとは思えない。

「レースをするわけでないから、タイムや順位には興味なし。そうすると、今のマドンで充分じゃない?少し性能が良くなってもエンジンは変わらんし。」⇔「新しいバイク欲しい、欲しいバイクが無いけど」の堂々巡りがしばらく続いてた。

ショップのツーリングに参加する皆さんのロードバイクは色とりどり。そんな中でケルビムやクオリスのホリゾンタルフレームがとても気になった。ここで、自分が欲しいのはこっちだな、と次期愛車候補はホリゾンタルの金属フレームにほぼ固まる。
性能的にはカーボンに敵わないが、何十年経とうと、古びようのない所が気に入った。
もちろん、金属フレームだって進化し続けている訳だけど、形状を自由にできるカーボンに比べたら、基本形はほとんど変わらないと言えよう。
ビルダーさんの話を雑誌やネットでみると、よくできたクロモリフレームは、最新のカーボンフレームにも負けない、と言ってる人もいる。
自分は素人だから、軽さや空力を考えれば、カーボンの方が有利な気がするけど、ビルダーさんの言葉を信じたいところだ。

2.素材選び
フレームの素材を金属として、じゃあ、具体的に何にするかで再び悩む。
といっても、クロモリかチタンの二者択一なんだけど。
コストを考えれば圧倒的にクロモリだけど、チタンの「チタン特有のシルキーな乗り味」ってのが、とっても気になる。
あと、無塗装で金属むき出しなのも自分的にはカッコいい。傷をつけても塗装が剥がれる心配をしなくて済むのも精神的に楽だし。
「チタンにするか、いや、クロモリも捨てがたい、いや・・・。」と、堂々巡りを再び繰り返す。
きっと、こうやって悩み続けるのがオーダーメイドの楽しみなんだろう。

結局のところ、「チタンフレームのほうがカッコいい!」という極めて感情的な理由で、チタンフレームに決定する。
乗り味にも興味はあるのだけど、乗ってみて違いが全然分からなかったらショックなので、「見た目と直感」ということで自分に言い聞かせる。
ショップのツーリングに参加する人のロードを見ても、自分が気になるのは無塗装で地肌むき出しのチタンフレーム(当然ホリゾンタル)。
細身でクラシカルなクロモリフレームも素敵なんだけどね。最近のクロモリのパイプは太くなってるみたいだけど。
実物を見て比べられるのは、とても大事だ。
同時に、フレームをオーダーするなら、それなりに知識が無いと図面見てもさっぱりわからんと、雑誌を買ったりネット記事を読んで勉強する。
これらの情報から得たことをまとめると、
・素材だけではフレームの性格(乗り心地とか、硬い柔らかいとか)は決まらない
・大切なのはどう作るか(ジオメトリとか、パイプの太さ・種類とか)
・自分が欲しいと思うフレーム(というか完成形)のイメージをしっかり持つこと
・ジオメトリや素材も大事だけど、フレーム精度の高さが走りの良さを決める
・ビルダーさんによって言ってることが違うこともあるので、素人はあまり考えすぎない(←コレ、大事)

大変参考になった雑誌 
CycleSports special selection 「自転車道 01、02」
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発行が2018年で、登場するバイクはすべてリムブレーキなところに時代の流れを感じるけど、内容は全く古びない。
ジオメトリやクロモリやカーボン、各モデルの乗り比べだけに留まらず、素材の特徴や製造過程、ケーブルにまで言及するマニアックさ。理解するのに何度も読み返したけど、まだ理解しきれていない。
初めて飯能の丸善で見かけたときは、「面白いけど、こんなマニアックな内容、誰が買うんや?!」と思ったけど、後で自分が買った。
その後も補充されてたので、結構売れているようだ。

3.ビルダーを決める
チタンフレームを扱うビルダーやメーカーは日本に限定すれば多くはない。その代わりネットに上がる情報も多くない。
砂浜できれいな貝殻を拾い集めるような感じでネットを巡っていて、偶然目にしたのがワンバイエスのチタンロード。スペック云々もだけと、サンドブラストされた艶消しのフレームに惚れる。が、サイズが自分には少し小さそう。
次に見つけたのが、エンメアッカのチタンロード。Hakkleというショップがアップしている完成車の画像に一目惚れ。

そこからたどり着いたのが、エンメアッカのHP。クオリスとか他のビルダーさんのHPに比べて、何とシンプルで飾り気のないことよ。
「自分にはここが合ってる!」と直感する(ギリギリ予算に収まる価格だったのも大きいけど)。
東京にある「ライトサイクル」の方が値段的には安かったのだけど、あんまり情報がなかったのと、仲介が自転車ショップということで、こちらのショップで組み上げを頼むと言うと嫌がられそうだったのでパスする。

こうして、「新しい自転車欲しいな~」から結構な時間がかかって、オーダー先が決まったのだった。

~後半へ続く~
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第32回ぐんまマラソン [マラソン]

こんにちは、先日パパ友と河原でキャンプしたら、とても楽しかったchimamoです。
ただ、おっさん二人で酒飲みながらしょうもないこと喋って、焼肉して、鍋して寝ただけなんですけどね。
いや、これって、ある意味では贅沢な時間かも。

そんなおやじキャンプの4日後、第32回ぐんまマラソンに参加してきました。

朝4時に起きて東飯能駅でKさんと待ち合わせ、5時20分の始発電車に乗って新前橋まで。

シャトルバスは、高崎、新前橋、前橋の3駅から出ていて、今回は新前橋駅を選択。

徐々に夜が明けてきて、雲一つない晴天。

思ったほど混んでなくて、スムーズにバスに乗れて会場まで移動する。

ゴール地点の醤油スタジアム。ゴールするとき、笑ってるか、泣いてるか。
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股ズレ防止用のワセリンと、靴擦れ防止用のテーピングを忘れるという失態を犯してしまい、バッグにあったバンドエイドでテーピングの代用にする。ワセリンはあきらめる。

気温は高くないけど、とてもいい天気で全く寒くない。
前回の小鹿野に続いて、ランニングシャツを着用、体にまんべんなく日焼け止めオイルを塗る。

余裕こいてたら、いつのまにか整列時間が迫っていて、慌てて荷物を預けて、陸連登録をしてSブロックのKさんと別れてAブロックへ。
結構ギリギリだったけど、駐車場なので空間に余裕があって、前の方に並ぶ。

ゲストのトークが終わって、9:00、スタート!

今回の目標は、「あわよくばサブスリー」作戦。
3年ぶりのフルマラソンで、自己ベスト更新は難しいと思うけど、割と体は動いているし、せっかくなら狙いたい。
無理でも、どこまで走れるかを知るのは、次回に向けてのいい練習だ。

スタートしてすぐはペースは上がらず、キロ4分30秒台。
そのあと、人をよけつつペースを上げてキロ4分10秒前後までもっていく。
今日は練習と割り切るKさんを抜いて進むと、小鹿野でしばらく並走した、そして抜き去られたランナー、Aさん(仮)を発見。
この人はサブスリーランナーなので、この人についていけばサブスリーを狙いやすいかも、と期待が高まる。

5km地点でのペースは、4分30秒。まあ、出足が遅かったから仕方ない。
そこから10kmまではキロ4分15秒。
「よし、ここから先は、キロ4分15秒を刻んでいこう、と思ったら甘かった。
この後、急にペースが落ち始めて4分20秒台が連続する。
「あかん、ペースを落とそうと弱気になったらダメや!」と、再びペースを上げようとするも、全然体が反応しない。

「日曜日にロードバイクで50km走って、筋肉のエネルギーが回復しとらんのか?」
とか、弱気の虫がむくむくと湧き出てくる。

思うように足が動かず、ガーミンが告げるラップは4分20秒前後をウロウロ。
もはやサブスリーなんて無理!

「よし、作戦変更。ともかく、今のペースを維持しよう!」と気持ちを切り替える。

Aさんも調子が悪いのか、ほぼ同じペースで並走状態。
走っている時は全然気づかなかったけど、今回のレースはかなり暑く、周りのランナーの多くも失速してたみたい。
思い返せば、これだけ失速している割には、あんまり抜かれる事がなく、抜くことの方が多かったくらい。

中間点を、かろうじてAさんより先に通過した時点で、「よし、Aさんには往路で勝った。もういいや」と、無意味に満足する。
あと、どこまでAさんについていけるかだ。

結局、30キロ付近でさらにペースが落ちて一人旅となり、後続の人に次々と抜かれ始める。
といっても、参加人数が少なめなせいか、それほど多くもない。

これだけグダグダになっても、キロ5分前半をキープできていたのは厚底シューズの恩恵か?

それでも、一時は足が動くようになってペースを上げて、Aさんを抜き去る。
が、すぐに失速、今度はお腹が引き攣るように痛くなる。
胃腸というより、腹筋が攣ったのか?!
足は動くのに、腹筋が邪魔をしてペースがさらに落ちる。

直に腹を触ってみると、ものすごく冷えている。
ランシャツは走りやすいけど、インナーを着ない分だけ体幹が冷えやすい。
次はボディウォーマー(つまり腹巻)を着て走ろう。

このぐんまマラソン、国道をばかり走るのかと思っていたら、工場の中(?)や、いきなり住宅街みたいなところに入ったりと、なかなかに変化に富むコース。
車道も4車線の内1車線だけを使って、車と並走とか、なかなかユニーク、ともいえる。

最後の数キロになって、遊歩道とかで距離はないけど、それなり勾配があったり、最後、競技場に入るところが上りだったりと、疲れ切った足にはかなり厳しい。

経験者から、「前半に飛ばして余裕がなくなると、後半はとても辛いよ。」とアドバイスされていたのが、いまさらに染みてくる。

ラスト数百メートル、トラックに入ってから(気持ちだけ)スパートして、前のランナーを一人抜いてゴール!

見上げれば、憎いほどの青空に太陽。
記録を狙うには、ちと暑すぎたようだ。

手元の時計では、3時間16分と少々。

10キロ過ぎた時点で失速した割には、頑張ったと言っていいかもしれない。
自己ベストからもほど遠いけど、今日の暑さを考えれば仕方ない、としておこう。

グランドに座り込んで手足を触ってみると、砂浜に寝転んだみたいに塩でジャリジャリ。
マラソンでここまで汗をかいたのは初めてかも。

しばし後にきたAさんと少し話した後、Kさんと合流。

着替えた後は早々に会場を後にして、シャトルバスに乗り込むのであった。

参加賞のTシャツとフィニッシャータオル。
なんとも微妙な色だ。
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甘すぎず、クエン酸たっぷりの梅ゼリー。
1個300円だけど、2個なら500円と言われて二つ買う。
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エイドで、パックのままズラリと並んでいたのは驚いた。もちろん貰いました。

心配した靴擦れは大丈夫だったけど、右の親指の内側が爪に沿って内出血していた。痛みはないけど、次回はテーピングしておこう。

振り返ってみれば、マラソンには少々暑い天気だったのだろう。
そうでないと、10キロで失速はさすがにないと思う。Aさんとか、周りの人も似たような感じだったし。

もちろん、この状況下でもサブスリーランナーはいくらでもいるわけで、自分の実力はまだまだ、ということが良く分かった。
3月に荒川をエントリーしているので、それに向かって走りこむのみ、かな。

因みに、ゴール直後にスポーツドリングを500ml、着替えた後に水を500ml、粉雨を溶かしたポンジュースを200ml。
帰る途中でビール350mlを2本、帰宅後にさらに1本。あと晩御飯(いつもの2食分)を摂取、その間、トイレは1回のみ。という状況で、入浴後に体重を計ったら、昨日から2kg減っていた。
よっぽど汗かいたんだろう。寝る前には戻ってたけど。





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エンメ・アッカ(EmmeAkka)のチタンロード ~初回インプレ~ [自転車]

こんにちは、珍しくブログ更新の間隔が短いchimamoです。

この度、チタンロードデビューを果たしました。
エンメ・アッカ(EmmeAkka)製のオーダーフレームで、パーツを自分で選びました(組むのはお店任せ)。バラ完と言うらしい。

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昨年12月にメールでやり取りを始め、フレームの設計図が出来たのが1月、そのあとフレームの完成が8月。
組み上げに、パーツの欠品やらなにやらで時間がかかって完成したのが10月。
待っている間は、ひたすら長く感じたけど、それもまた楽し?!

フレーム作成に当たってビルダーの盛合さんにお願いしたのは、

「チタンの特性を活かした乗り心地」

その上で

「長い距離を走っても疲れない」
「のぼりが楽しい」
「もがいても楽しい」
「永くのって飽きない」

でした。

主なパーツ構成としては、
フレーム:エンメアッカ製チタンフレーム
ハンドル:ワンバイエス グランモンローSL
ホイール:MAVIC OPEN PRO UST Disc
タイヤ:IRC アスピーテプロ UL(クリンチャー)
コンポ:アルテグラ
ブレーキ:GROWTAC EQUAL(機械式ディスク)
サドル:BROOKS カンビウムC15
ペダル:クランクブラザーズ エッグビーター1

となっております。

後ろ姿も素敵。
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まだ完成してすぐで100km程しか乗っていないけど、今の感想を残しとくことに。
オーダーフレームでバラ完の自転車のインプレが、どこまで他人様の役に立つか疑問だけど備忘録ということで。

まず、乗り出してすぐに感じた印象は「しっとり」感。
ごく微かながらフレームがしなっている?!
比べてこれまで乗っていたマドンはとても硬質な印象。敢えて言うなら、のレベルだけど。

ペダリングしながら、すこし大げさに自転車を振ってみると、マドンが「太くて硬く、中がスカスカな感じ」に対して、エンメアッカ号は、「細くてしなやかで、それでいて芯のある感じ」とでも言いましょうか。

のんびりペースでも、それなりのスピードで走っていても、峠でガシガシ踏んでみても、フレームからの反応が何とも心地よい。

そう、このフレームは常に「気持ちよく」「楽しい」のだ!!
以前に試乗した、MONORALBIKE のチタングラベルは、峠の上りで踏み込むと、もっと弾む感じがあった気がする。

そして何より、「よく進む!」
マドンが進まなかった、という訳でなく、エンメアッカ号が良く進むのだ。
ペダルを通して入力した力が、余すところなくホイールの駆動に変換されている感じ。
この辺は、チタンの特性もさることながら、フレーム精度の高さに依るところが大きいに違いない。

マドンの場合は、カーボンフレームとは言えエントリーグレードだったので、剛性は(おそらく)低めで、力を込めて踏み込むほどに、反応が鈍くなってくような感じだった。なんか、スポンジを押してるような。
もっとも、そんな風に感じたのはここ最近なんですが。

エンメアッカ号は振動に対する吸収性もとてもよい。この辺は、カーボンハンドルやベントフォークの恩恵も大きいと思う。
あと、ホイールもスポークの数が増えたので、振動吸収性は上がっているのかもしれない。

空気抵抗に関して言えば、マドンのほうが良いかも。
ここは、エンメアッカ号がディスクブレーキになって、ホイールも手組で丸形スポークな点が大きいのではないだろうか。マドンのホイールははレーシング3に変えてあるし。

いずれにせよ、エンメ・アッカ号、非常に気に入っております。

不満点はないのか、というと、今のところは見つからず。

敢えていうなら、チタンフレームに対するイメージや憧れが裏切られることはなかったけど、じゃあ、これまでのマドンと比べて明らかに違うか、というと微妙なところ。

エンメアッカ号に乗ったあと、すぐにマドンに乗ってみて、「やっぱ、全然違う。もう、マドンには戻れない!」くらいに感じるかと思いきや、「あれ?!、マドンも全然悪くない。」だった。

エンメアッカ号のほうが、確かに乗りやすくて楽しいのだけど、思ったほどの差はないように感じられた。
料理で例えるなら、「ひと手間加えた」感じ? 全然違うとも言えるし、それほど変わらない、ともいえる、かも。

乗り味の違いは、フレームだけでなく、他のパーツに拠るところも大きいと感じた。
また後で書くとして、乗り比べて違いを一番に感じたのはハンドルでした。

パーツごとの違いの分かりやすさで並べると、ホイールやハンドル、シートなんかの方がフレームより上にくるかも。
でも、バイクの方向性、または性格を決定づけるのは、やっぱりフレームだと思う。

フレームの素材について、何が優位かは、自分ごときには語れない。
もしかしたら、設計に自由度のあるカーボンが一番かも。

チタンとクロモリで悩んだとして、一般論としてチタンの方が優位としても、予算が限られているのなら、フレームをクロモリにして、差額分をホイールやハンドルに向けるのもありだと思った。

ま、自分の場合は「チタンフレーム」が最優先だったので、後悔は全くありませんが。

ファーストインプレッションはこれくらいにしておいて、1年2年、10年乗った後の感想がどうなるか楽しみだ。



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小鹿野ロードレース2022 [マラソン]


こんにちは、最近になって牛乳を飲むとお腹を壊すことに気づき、「体組成計で体力年齢は20代!」と喜んでいても、確実に体はおっさんなchimamoです。

さて、久しぶりのマラソンネタ。

埼玉県は秩父郡小鹿野町のロードレース(ハーフ)に参加してきました。

この大会、今回で50回目という、ローカルながらも歴史のある大会なんです。
なんて言いながら初参加。

パンプレットのコース図と高低表をみると、去年まではぐるっと回って最後に丘を越えるハードなコースだったのが、今回は折り返しで緩やかに100mちょっとを上って折り返す感じ。

「10kmで100mちょっとの上りなら、全然平気、これなら自己ベストも狙えるかも?!」なんて考えで臨んだけど、甘かった。詳しくは後述。

7時にKさんと待ち合わせて車で現地まで。少しの待ち時間で8時過ぎに駐車場に着いたけど、続々と車が列をなしていて、早めに出てよかったとホッとする。

受付会場は地元の小学校で、雰囲気としては青梅マラソンに似ている。もっとも、出店はかき氷の1店のみですが。
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天気は曇りで、暑くも寒くもない感じ。
マラソンするなら、もう少し寒くてもよかったか。

レースでは初使用の厚底シューズ アシックス MAGIC SPEED
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モデルチェンジ前で安くなってたので購入。果たしてその効果はあるのか?!

貴重品を預けたりしているうちに、ろくにアップをする間もなくスタート時間が迫る。

総勢500名ほどだと、スタートの混雑はほとんどない。先頭から少し離れたところに並んで、招待選手の挨拶を座って(笑)聞く。

スタート/ゴール
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ゴールのゲートが小さくて、「キッズ用?!」なんて思ったけど、大人用でした。

そうこうしている間に、スタート時刻が迫ってくる。

今日の目標タイムは1h30mを切ること。
最初の1~2キロはキロ4分くらいで突っ込んで、あとはペースを維持。折り返し後に余力があればペースアップの作戦だ。

9:30 スタート!
予想以上に前を走る人々のペースが遅く、思うようにペースが上がらない。
キロ4分どころか、4分10秒くらい。自身の体も思ってたほど動いてくれない。

昨夜、カーボローディングと称してご飯を多めに食べてお腹を壊したのが影響してるか?!

「やっぱり、スピード練習がもっと必要だったか・・・。」
「ここ半年、頑張ったつもりやったけど、あかんかったか・・・。」
「レースはしんどいし、なんでこんなことやってるのか・・・。」
なんて、ネガティブな思考が頭の中をグルグルと駆け回る。

1kを過ぎて、細い道に入った途端に急こう配の下り坂。当然、帰りは上り坂。
「あかん、これは普通のロードレースと思ったら痛い目にあう・・・」
記録を狙うのは早々とあきらめ、折り返し後に備えて足を温存する作戦に変更する。

しばらく走ってると、自分を含めて3人の小集団が出来上がり、抜きつ抜かれつ、というよりもローテーションを組む感じで先頭を交代しながら先に進む。
なだらかな上りと思ってたコースは、ノコギリの歯のように細かなアップダウンを繰り返しながら徐々に上っていく。結構、いや、かなり辛い。

3人で固まって走ってからよかったけど、一人だったらとっくにペースが落ちてたと思う。

8キロ当たりから、自分が先頭を走る時間が長くなり、
「そのうち、二人とも遅れるだろ。」

なんて思ってたのだけど甘かった。

折り返し前に、小集団の一人(女性)がペースを上げて集団(?)から飛び出す。
「しまった、引かされてた!」と思ったけど、もう遅い。

徐々に差が開く女性ランナーを追いかけて、もう一人が追いかける。
この人も、ペースが落ち気味だったので「ちょっと無理じゃない?」なんて思ったけど、すぐに追いつき、追い越して走り去ってしまう。

どうやら3人の内で一番走力が劣ってたのは自分みたい。これならもっと後ろを走ってたらよかった、と思っても後の祭り。
ペースアップする余裕のない自分は、二人を見送って一人旅。

レース初使用の厚底シューズは、というと、ジョグペース(キロ5分前後)だと、まるで足底にカマボコでもあるのかと思うくらいに、ソールの丸みを感じた。
レースペース(キロ4分前後)だと、着地から蹴りだしまで、シューズが導いてくれてる感じ。
マンサンダルで意識してやっている動作を、シューズがサポートしてくれているみたい。
楽、だけど、うまく動きに合わせないと足首や指に負担がかかりそう。
が、悪くはない。裸足(系)ランナーと厚底シューズの組み合わせは悪くないかも。

折り返しで時計を見ると、45分と少々。
思ったよりタイムは悪くない。
後は下り基調だし、「これなら、1時間30分切りは狙える!」と、希望が湧いてくる。

といっても、下り基調といいながら、ところどころで上りがあって足に来る。

前を行く女性ランナーには、近づきそうで、なかなか距離が縮まらない。

いい加減しんどくなり、ペースを落としたくなるけど、「辛いのはみんな同じ」と言い聞かせる。

コース上の距離表示は、途中から5km刻みなので、手元のガーミンで距離を確認しようとするがよく見えない。
そう、最近はコンタクトレンズ(使い捨て)をつけると、小さい字が見えないのだ(涙)。
じいっと見つめてると徐々にピントが合ってくるのだけど、走っている最中は無理!
以前はこんなこと無かったのに・・・。これも老化現象か・・・。

途中から10kmのランナーと合流して、ランナー密度(?)が上がる。
ランナーを抜くのに無駄なエネルギーを使うのは困ると思ったけど、ほとんどの方は右側を走っているし、こちらに気づくと避けてくれるので、全然ストレスはなかった。
ありがとうございます。

厚底シューズのおかげが、夏の走り込みの成果か、思ったよりも足の疲労は少ない、気がする。
とはいえ、残りの2k、3kも結構なアップダウンがあって、とてもペースは上げられない。

ラスト1kmでやっとやや下りの平坦路となり、ゴールのゲートを目指して必死で走る。
ペースは上がるけど、思うように足が回らないので、余力なく足は使ってきたみたい。

失速することなく、最後まで走り切ってゴール!

手元の時計を見れば、タイムは1h28mと少々。

当然ながら自己ベスト更新とはいかないけど、このコースならば十分なタイムかと。

ゴールして一息ついてたら、隣に抜き去ってた女性ランナーがいて挨拶する。
思わずフルマラソンのタイムを聞いたら、サブスリーランナーでした。
通りで速い訳だ、と納得。

会場の雰囲気だけでなく、コースも青梅マラソンに似ていた(ある意味、こっちのほうがハード)な、小鹿野ロードレースなのでした。

参加賞のTシャツ
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参加賞が3000円少々なのを考えれば、とてもコスパの良いレースだと思う。
来年も出ようかな?
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釈迦堂PAまでツーリング [バイク]

こんにちは、最近はランニングとロードバイクばかりで、全然バイクに乗っていなかったchimamoです。
これだけ暑い日が続くと、どうしてもバイクは敬遠してしまう、軟弱者なんです。

とはいえ、珍しくバイクに乗りたい気持ちが高まってきたので、前から気になっていた「釈迦堂遺跡博物館」に行ってきました。


AM8:00過ぎ、すでに気温が30度を越えている中を出発。
気温は高いけど、昨日は同じ条件で16キロのランニングをしてるので、それに比べれば全然マシ。

狭山日高ICから高速に乗って、流れの良い中央道を下って1時間少しで目的地の釈迦堂PAに到着。

バイク用パーキングの横には土偶のモニュメントが!
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そう、「釈迦堂遺跡博物館」は、PAから歩いて行けるのだ!

とはいえ、まずは「信玄餅ソフト(ドーナツ入り)」とコーヒーを食べて、体の冷却と糖分補給。

下に黒糖ドーナツが敷いてあり、おなかが膨れる。あと、コーヒーに合う。
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腹ごしらえをしたら、いざ博物館へ!
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ここの博物館は、展示室はそこまで広くないけど、展示物とその陳列がなんとも魅力的。
縄文ファンにとっては聖地といっても過言ではないだろう。

入館してすぐは、自分のほかに1組しかおらず、ほとんど貸し切り状態。
いろいろな表情を見せる土偶や、様々な文様を纏った土器を一人眺めて至福の時間を過ごす。

土偶がまるでフィギュアみたいに整然と並べられている。
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この土偶、蛇(マムシ)を擬人化しているのだとか。
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後頭部はとぐろを巻いている。確かに蛇かも。
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火焔型土器に対して、こちらは水煙型土器。 
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実際のところ、縄文人が水煙をイメージしたかはわからんけど、素敵なのは間違いない。

途中から入場者が増えてきて騒がしくなってきたけど、小さな子どもも楽しんでいるみたいで、それもまた良し。

博物館を堪能してしまえば、今日の目的は終わり。

フルーツラインを経由して、国道411号を通って飯能を目指す。
いたるところで桃が売ってるけど、この暑さの中、しかもバイクで桃を運んだら悲惨なことになるのは間違いない。

これだけの暑さというのに、すれ違うバイクの数もそれなり。
みなさん、元気ですなあ。

山に入ってから、雲がどんどんと厚く、黒くなってきて不安だったけど、柳沢峠を越えたあたりで、一瞬だけ大粒の雨が当たっただけ。涼しくてよかった。
「道の駅たばやま」で豚丼を食べてカロリー補給。

下の広場で竪穴式住居らしき跡が。
なんかイベントで使ったのか? 朽ちかけているのが、またよい。

国道411号はここから先は土砂崩れで通行止めだったので、今川峠から小菅村経由で迂回する。

初めて通った今川峠は、細いうえに勾配もきつい。
ビーサン履いたMTB乗りが押して歩いてた。あれは大変だ。

奥多摩湖までくると、交通量も増えて流れが悪くなる上に晴れてきて気温も上がる。
眠気と闘いながら、てろてろ走る。
熱い、
熱い、
ひたすら熱い。

軍畑駅の分岐に入ってからは、交通量が減って、少し涼しくなったけど、飯能の市街地に入ると、バイクの気温計が40度を示す。

「まあ、日陰じゃないし、しょうがないやろ。」

と思いながら帰宅して、家の外(日陰)に設置した気温計を見たら

「38度」

を示してた。

夜のNHKニュースでも、前橋で38.6度を記録。
明日も同じような暑さなので、外出を控えるようにと言ってた。

そんな中、走りに出かけるバイク乗りっていったい・・・。
あと、ランナーとか、自転車乗りとか。

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赤城山ヒルクライムサイクリング [自転車]

こんにちは、4月になって高校生と中学生の子供を持つ親になったchimamoです。
いやあ、他人の子じゃなくても子供の成長は早いものですね。
時間の流れに自分だけ取り残されてる感じです。
日々精進せねば。

で、天気が良くなったGWの後半戦、赤城山をサイクリングしてきました。

東飯能駅から始発に乗って、沼田駅へ。
「行楽日和とはこのことや!」と言わんばかりの晴天の下、車窓から赤城山が「バーン」と目に入り、テンションが高まる。
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駅では天狗と六文銭をあしらった赤い旗。
沼田城跡、行きたかったなあ。
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今日は、この連休に日光をスタートして峠をめぐって最後に渋峠を越えるという友人アッキーのお誘いで端を発したサイクリング。

前日は金精峠を越えて片品村に泊まった彼とは南郷の郵便局で待ち合わせ。

駅を出ていきなり急坂の洗礼を受けたあと、県道62号で上り基調の道を進む。 
いつもの飯能近辺とは明らかに違う(当たり前)景色を楽しみながら、予定よりも「少し」遅れてアッキーと合流する。

「金精峠では雪が降って寒かった」とのこと。渋峠もかなり寒いことだろう。

南郷の分岐から赤城道路に入ると、緩やかな傾斜と緩やかなカーブ、そして直線が延々と続く。
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明日以降も延々と上り続けるアッキーの足を慮り(?)、のんびりと喋りながら登ってく。
子供のこと、コロナのこと、車のこと、自転車のこと、etc...。
会話の内容は随分と変わったけど、二人の間に流れる空気は大学生の時に北海道を走った時と変わらない。

交通量はあまりなく、ときどき車やバイクがカッとんでいく。
自転車乗りは時々下ってくるけど、追い抜かれることは一度もなかった。こちら側はマイナーみたいだ。

道が空いているのは良いのだけど、ほとんど展望はなく谷川岳もチラリと見えただけだった。
結局、沼田駅に着く少し前の車窓からが一番よく見えた。


最後までダラダラと上って峠に到着。

これまでの交通量に比べたら、思ってた以上の人と車。どうやら多くの人は前橋方面からピストンしてるみたい。

「折角だから」と赤城神社を訪れるも、参拝の行列が出来ていて、少し離れたところから拝んどく。
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昼食に湖畔の手打ちそばの店に入る。
なかなか美味しいお蕎麦でした。マイタケの天ぷらが、サイズが大きいせいか中の水気が多くてしんなりしてたのが残念だったけど。
あと、関西在住のアッキーが「ペイペイで」と関西訛りの発音(「ぺ」が低く、「イ」が上がる)だったことに大いに受ける。

前橋側に向けて走り出してすぐ、「見晴山」の案内図を路傍に見つける。見上げると少し上ったところに展望所が。
腹は満たしても展望に飢えていた我々は、逡巡することなく自転車を止めて上り始める。

展望所についてみると沼田側は何にも見えない。そして「山頂はこちら」の案内が。距離は500m(だったか?)、もう行くしかない。

で、見晴山についてみたら、結局沼田側の展望は全くなし。
「谷川岳は見えません、くらい書いとけよ」とブーブー文句を垂れながら下るオッサン二人であった。
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前橋方面への下りは、勾配がきつく、急なカーブが連続する上っても下っても刺激的な感じ。
イベントのヒルクライムもこちら側を上るのね、と後で知る。

しかし、車の量も沼田側に比べて圧倒的に多く、すぐに前の車に追いついてしまって思うように走れない。
下りだったからよかったけど、この車とバイクの多い中を上るのはけっこう疲れそう。

かなり下ったところで、農道に入って伊香保方面に進む。

これまでの縦から横の移動となり、広々とした景色を楽しむ。

北海道な気分
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赤城山をバックに
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市街地に入ると急に気温が上昇して熱くなる。

手首につけた「Garmin Instinct」のナビに従って今日のゴール地、スカイテルメに到着。
時間は15時過ぎ、ほぼ予定(というか予想)通りだ。
それにしても、簡易表示とはいえ、ナビは便利だ。

風呂には入らず、このまま伊香保を目指すアッキーと、またの再開を約束してお別れする。

硫黄泉で塩味のする温泉にゆっかり浸かる。
源泉かけ流しの展望露天風呂は、ビルの5階くらいの高さで外から丸見え(一応曇りガラスの柵はある)。なんか落ち着かないような。
これを開放的な気分というのだろう?!。


風呂から上がった後で、着替えのシャツを忘れたことに気づいてショックを受ける。
仕方ないので再びレーシャツに袖を通す。
今日はそこまで汗をかいてないからいいけど、汗だくのシャツで電車に乗るのは気まずい。
今度から気をつけよう。

駅までの短い道のりは、古い家が立ち並んで懐かしい雰囲気。
と思ったら駅はもっと懐かしい感じだった。


実家近くの駅舎の昔の建物そっくりだよ。
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2分遅れで到着した電車は満員電車さながらの混み様で、輪行した自転車を抱えて乗り込むのは申し訳なかったけど、どうしようもない。
ぶつけないよう気をつけながら乗り込む。

八高線も結構混んでたけど、適当なスペースに自転車は置けたので気は楽だった。

19時過ぎ、東飯能駅着。
なかなかに楽しい1日でした。


走行距離:64km
登坂高度:1411m
走行時間:3h44.18

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Castelli (カステリ)GO JACKET をレビューする [自転車]

こんにちは、珍しく2週連続のブログ更新となったchimamoです。

カステリの「GO JACKET」を購入したのでレビューします。
サイズ合わせなどの参考になれば幸いです(2022.3.6 追記あり)(2022.3.12 再追記あり)

こちらのジャケット、防風透湿素材のGORE-WINDSTOPPERを使った、「風は通さないけど蒸れない」優れもの。インナーを重ねることで幅広い気温に対応できる。

冬用のジャージを物色していた自分にとって、まさに理想的。

ネットショップでは、注文した品名と品番は「レッド/オレンジ」だけど、表示されてる写真は「レッド/シルバー」。
どちらが届いたかと、ドキドキして開封したら、ちゃんと「レッド/オレンジ」でした。まあ、派手な「レッド/シルバー」でも良かったけど。
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気になるお値段はと言うと、定価で33,000円。高い。モンベルのストームクルーザーが上下買えてしまう。
機能的には文句ないのだけど、高い。

普通なら絶対に買わない。いや、買えない。

しかし、2/28にワイズロードオンラインの決算セールで47%Offの17,600円になっていたのだ!(しかも10時までの限定)

オンラインだから試着もできないし、半額近いとはいえ十分に高い、どうしようかと迷っている内に時間が過ぎる。

後になって、「やっぱり買っとけばよかった。」と後悔するも後の祭り、と思ってたら、翌3/1にセール延長の広告(あんまり売れなかったのかね?!)

店側の戦略かも、と思いながらもポチりました。今シーズンはマラソンレースもなかったし、と自分に言い聞かせ・・・。

で、土曜日の今日、届きました。

「サイズが合ってなかったらどうしよう?!」とドキドキしながら袖を通す。

当方、身長182cm、胸囲96cm(くらい)、体重70kg。

Lサイズで胸囲、袖、着丈のいずれもぴったり。
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商品説明には「少しゆったり目」とあるけど、普段着ているジャージと変わらないか、むしろこっちの方がタイトなくらい。Mにしていたら、胸周りがきつく、袖や丈も短かったかもしれない。
Lで良かった。

胸を張ると少し突っ張る感じがするけど、前傾姿勢を取ると、とてもしっくりくる。

内側は派手なオレンジ色。さらっとした感触で、素肌の上に着ても違和感は全くなし。
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袖は2重カフになって風の侵入を防いでくれる代わりに、絞られていて、あまり捲り上げられない。
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ロゴマークは縫い付けでなくプリント(シール?)
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実はわたくし、カステリなんて高級ブランド、前を走るローディを見て「あのサソリマークのジャージ、カッコいいなあ、高いだろなあ。」と思ってたくらいで、名前すら知らなかった。
間近でみると、愛嬌のあるデザインなのね。


着て走る前に外が暖かくなりそうなので、とりあえずサイズ感とかをレビューしました。

実際にコレを着て走ったら、レビューを追記します。

【2022.3.6 追記】
夕方の気温8℃で寒風吹きすさぶ中、インナーなし、GO JACKET 一枚で走ってみました。
下は薄手のロングタイツ。

帰る頃には6℃まで下がってた。真冬だよ・・・。風は強いし。
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当然ながら、寒い。
薄手の長袖ジャージに比べれば生地は厚めで防風素材とはいえ、断熱性はないので当たり前。
外気温がビシビシ伝わってきて、特に腕周りが寒い。

走っていると、下半身はどんどん冷えていくのが分かる。対して上半身のほうは「寒い」に留まる感じ。風に熱を奪われるような感じはしない。

しっかりと防風性能が効いているみたいだ。試しにジッパーを少しだけおろしたら、凄く寒かった。
首元や袖口はしっかり防風され、風が入り込む感じは全くない。

下り基調の平地で踏み込んで、45km/hまでスピードを上げるけど、寒さが強まる感じはない。
運動量が増えて温まったせいもあるだろうけど、胸や腹、背中といった体幹部もあまり寒さを感じない。

とはいえ、寒い事には変わりないので、早々と帰路に就く。
この寒さで汗をかいて透湿性をチェックするのは無理。

とりあえず、防風性能はあるけど、保温性は期待できないことが確認できた(カタログ通り)。
単体で保温性が高いと使える条件が狭まるので、喜ばしいことだ。

今日のコンディション(夕方、気温10℃以下、強風)なら、厚手のインナーにGO JACKET、さらにウィンドブレーカーと言ったところか。

今度は暖かいコンディションで試してみよう。

【2022.3.12 追記2】
晴れ 気温16℃~23℃(14時~16時半)

メッシュインナーの上に、GO JACKET を着て走ってきました。

街中を抜けるまでサイコンの気温計は23℃を示していて、さすがに暑い。
ジッパーを下せば風は入ってくるけど、抜けは悪いのでウェアは膨らむ。
涼しいけど空気抵抗は大分増してる感じ。

峠のアプローチでは20℃程度に下がるけど、ペースも落ちて肘周りがじっとりと汗で濡れてくる。

本格的に登りに入ると、日陰になって気温は一気に16℃まで下がる。
今度は肌寒いくらい。自分的にはそれなりのペースで登って汗もかくけど不快な感じは無い。

下りは、集中していることもあるだろうけど、寒さを感じることはなく、汗冷えもしない。
ウェアのバタつきは全く気にならない。

帰りは日も暮れてきて17℃を示す。少し涼しいくらいでちょうどいい。
のんびりペースで流して帰宅。

家に帰ってGO JACKETを脱いでみると、インナーの背中がわずかに湿っているくらい。他はサラサラ(汗臭いけど)。
透湿性は伊達じゃなかった!

ということで、これくらい(20℃前後)の気温だと、暑さを感じる場面はあるけど問題なく使える、と思う。

ただし、ほとんどの時間が20℃越えるようなら、素直に薄手の長袖ジャージとベストの組み合わせが良いかと。

今の季節なら、早朝練習にちょうど良さそう。


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飯能は南高麗をトレラン [トレイルランニング]

こんにちは、すっかりブログがご無沙汰のchimamoです。

今日は、トレラン仲間のUさんに誘われて、南高麗でトレランを楽しんできました。
実際のところ、ほとんどは走っておりませんが・・・・。

晴天の下、飯能駅を8時35分始発、間野黒指ゆきのバスに乗車。乗客は我々二人のみ。
これじゃ採算合わないよな~と、最後まで途中乗車する人もなく終点の間野黒指に到着。
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標識に従って先に進む。
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標識がなければ、「ここ、人んちの庭じゃないの?」と不安になるくらいの狭く急な坂道を上がってく。
上がり切ったところは開けていて、結構な景色が広がる。桜の木も生えてるみたいだから、春にくれば絶景かも。


細田愛宕山を経由して峰伝いに進むと、突如眼前に広がるだだっ広い変電所。
驚いた! 
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間近で見上げる鉄塔と電波塔の大きさに息を呑む。
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よくもまあ、こんなデカいものを、こんなところに建てたものだと感心する。

一部、奥武蔵トレイル105kと被っているせいか、分岐点にはしっかりした標識がある。
が、自分達の他には誰とも会わない。
トレイルは整備されてるし、適度にアップダウンもあっていいコースなんだけど。

運動不足による体力の低下を痛感しつつ、傾斜を上がり切って「富士山」の頂を踏む。
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間野富士山を経由して、埼玉県指定の天然記念物、「滝の入タブの木」にご対面。
間近で見ると、幹の太さといい、枝っぷりといい、大したもの。見ていて飽きない。
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我が国のタブの木分布の北限なんだとか。 南の方からご苦労様です。
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そこから下って、上直竹の富士浅間神社に到着。
いい感じにさびれた社殿は、夜になると化けたタヌキやキツネが集会してそう、なんて言ったら失礼か。
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県道221号を横断して再び山に入り、小高谷山、大高谷山、そして大高ジャンダルム(笑)を経て苅生にぬける。

そのあとは、ロードバイクでおなじみのくすのきCCを横断する名もなき峠(ロード)を通って飯能市内を目指す。

途中、「手作りコンニャク」として地元では有名(?)な石森食品に立ち寄る。
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お店の人に「昨日ついた餅を食べてけ!」と。予想外の展開。

準備をしてもらい、コンニャクづくり窯の残り火で餅を焼く。
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手作りの沢庵ときんぴらごぼうまで頂く。
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いや、美味しかった。
きんぴらごぼうは、ごぼうの苦みや固さが全くなく、人参ともにプリッとした弾力のある食感。
こんなきんぴら初めて!

お代はコンニャク(500円)だけで良いと言われたのだけど、それでは申し訳ないので、お餅も買う。
重くなった腹とザックを抱えて歩く。

もはや、走る気は全くなし、というか走れない。
Uさんはザックが小さいので、コンニャク(1kgくらいある塊)と餅の入った袋を手に持ってるし(笑)。

こうして、本日のトレラン(?)は楽しく終わったのでした。

ボウルに移したコンニャク。やはりデカい。
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