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ロードバイクをオーダーメイドした話(前編) [ロードバイク]

こんにちは、とうとうコロナウィルスに罹ってしまったchmaomです。
予防接種も受けてたのに~!! 
2日ほどで熱が引いてきたので、ブログ書いてる今日この頃です。

さて、愛車がエンメアッカ号になるまでの顛末です。
備忘録がてらだけど、少しでも誰かの役に立てば嬉しいなあ。

0.きっかけ
トレックのマドン3.1に10年乗ってきて、ようやくに足だけでなく体全体を使ったペダリングが出来るようになってきたと思ったら、フレームが物足りなく感じるようになった。
峠の上りや平地でもがいた際に、フレームがきしんで力が逃げてる感じ。こちらの入力に対してフレームが負けてるみたいだ。

カーボンフレームと言っても、カタログで「通勤・通学にも使えるエントリーグレード」なんて書いてあったと思うから、よく言えば乗り心地重視、悪く言えば反応の鈍いフレームなんだろう。とは言え、10年以上乗ってきて、気付いたのは最近なんですが。

もともと、マドンを購入する際に「初めて買うのだから、エントリーグレードで十分。ハマって続けるなら、1回くらいは買いなおすだろう。」と思ってたので、予想通りの展開だ。
乗ってる人間がエントリーグレード(初心者)を脱するのに10年かかった、とも言えよう。

とはいえ、ロードバイクを2台持ちする必要性がないので、どうしたものかと悩んでいたら、高校生になった息子が「ロードバイク乗りたい!」と言い出したので、これ幸いと
「仕方なく」マドンを譲り、自分が新しい自転車を購入する口実が出来たのであった。

10年世話になったマドン3.1
IMG_0263.jpg
前の記事にも書いたけど、エンメアッカ号と比べても、そこまで劣らない。というか空気抵抗はこちらの方が小さく感じるくらい。これはディスクブレーキとリムブレーキの違いも大きいかと。


1.次期愛車選び
買い替えを決心する前から、「次に買うなら~」なんて考えることもあったけど、どこのメーカーの最新機種も素敵なのだけど、大枚を払ってまで買う気が起きなかった。
というのも、ホイールは鉄下駄からレーシング3に、ブレーキとクランクは名無しの合金からアルテグラに変えてあるので、ミドルグレードのモデルだとパーツによっては性能が下がってしまう恐れがあった。かと言ってハイエンドモデルを買ったところで性能を活かせるとは思えない。

「レースをするわけでないから、タイムや順位には興味なし。そうすると、今のマドンで充分じゃない?少し性能が良くなってもエンジンは変わらんし。」⇔「新しいバイク欲しい、欲しいバイクが無いけど」の堂々巡りがしばらく続いてた。

ショップのツーリングに参加する皆さんのロードバイクは色とりどり。そんな中でケルビムやクオリスのホリゾンタルフレームがとても気になった。ここで、自分が欲しいのはこっちだな、と次期愛車候補はホリゾンタルの金属フレームにほぼ固まる。
性能的にはカーボンに敵わないが、何十年経とうと、古びようのない所が気に入った。
もちろん、金属フレームだって進化し続けている訳だけど、形状を自由にできるカーボンに比べたら、基本形はほとんど変わらないと言えよう。
ビルダーさんの話を雑誌やネットでみると、よくできたクロモリフレームは、最新のカーボンフレームにも負けない、と言ってる人もいる。
自分は素人だから、軽さや空力を考えれば、カーボンの方が有利な気がするけど、ビルダーさんの言葉を信じたいところだ。

2.素材選び
フレームの素材を金属として、じゃあ、具体的に何にするかで再び悩む。
といっても、クロモリかチタンの二者択一なんだけど。
コストを考えれば圧倒的にクロモリだけど、チタンの「チタン特有のシルキーな乗り味」ってのが、とっても気になる。
あと、無塗装で金属むき出しなのも自分的にはカッコいい。傷をつけても塗装が剥がれる心配をしなくて済むのも精神的に楽だし。
「チタンにするか、いや、クロモリも捨てがたい、いや・・・。」と、堂々巡りを再び繰り返す。
きっと、こうやって悩み続けるのがオーダーメイドの楽しみなんだろう。

結局のところ、「チタンフレームのほうがカッコいい!」という極めて感情的な理由で、チタンフレームに決定する。
乗り味にも興味はあるのだけど、乗ってみて違いが全然分からなかったらショックなので、「見た目と直感」ということで自分に言い聞かせる。
ショップのツーリングに参加する人のロードを見ても、自分が気になるのは無塗装で地肌むき出しのチタンフレーム(当然ホリゾンタル)。
細身でクラシカルなクロモリフレームも素敵なんだけどね。最近のクロモリのパイプは太くなってるみたいだけど。
実物を見て比べられるのは、とても大事だ。
同時に、フレームをオーダーするなら、それなりに知識が無いと図面見てもさっぱりわからんと、雑誌を買ったりネット記事を読んで勉強する。
これらの情報から得たことをまとめると、
・素材だけではフレームの性格(乗り心地とか、硬い柔らかいとか)は決まらない
・大切なのはどう作るか(ジオメトリとか、パイプの太さ・種類とか)
・自分が欲しいと思うフレーム(というか完成形)のイメージをしっかり持つこと
・ジオメトリや素材も大事だけど、フレーム精度の高さが走りの良さを決める
・ビルダーさんによって言ってることが違うこともあるので、素人はあまり考えすぎない(←コレ、大事)

大変参考になった雑誌 
CycleSports special selection 「自転車道 01、02」
IMG_06351.jpg
発行が2018年で、登場するバイクはすべてリムブレーキなところに時代の流れを感じるけど、内容は全く古びない。
ジオメトリやクロモリやカーボン、各モデルの乗り比べだけに留まらず、素材の特徴や製造過程、ケーブルにまで言及するマニアックさ。理解するのに何度も読み返したけど、まだ理解しきれていない。
初めて飯能の丸善で見かけたときは、「面白いけど、こんなマニアックな内容、誰が買うんや?!」と思ったけど、後で自分が買った。
その後も補充されてたので、結構売れているようだ。

3.ビルダーを決める
チタンフレームを扱うビルダーやメーカーは日本に限定すれば多くはない。その代わりネットに上がる情報も多くない。
砂浜できれいな貝殻を拾い集めるような感じでネットを巡っていて、偶然目にしたのがワンバイエスのチタンロード。スペック云々もだけと、サンドブラストされた艶消しのフレームに惚れる。が、サイズが自分には少し小さそう。
次に見つけたのが、エンメアッカのチタンロード。Hakkleというショップがアップしている完成車の画像に一目惚れ。

そこからたどり着いたのが、エンメアッカのHP。クオリスとか他のビルダーさんのHPに比べて、何とシンプルで飾り気のないことよ。
「自分にはここが合ってる!」と直感する(ギリギリ予算に収まる価格だったのも大きいけど)。
東京にある「ライトサイクル」の方が値段的には安かったのだけど、あんまり情報がなかったのと、仲介が自転車ショップということで、こちらのショップで組み上げを頼むと言うと嫌がられそうだったのでパスする。

こうして、「新しい自転車欲しいな~」から結構な時間がかかって、オーダー先が決まったのだった。

~後半へ続く~
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