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東北ツーリング2日目(裏磐梯~飯坂温泉) [ロードバイク]

東北ツーリングの2日目の朝6時半、窓のブラインドを上げれば見事な秋晴れの空。完璧である。
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外に出てみると、すがしいことこの上なし。が、温度計を見れば4.5度。寒すぎる。
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お世話になった、「ペンション そら」
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こちらにくる機会があれば、またぜひ泊まりたいものだ。

朝食も、昨日の夕食に負けないくらいに美味しい。

バターロールにスープ、サラダ、カリカリベーコンにソーセージ、フルーツ和えのヨーグルトと、普段とはと比べ物にならない、豪勢な朝食だ。
バターロールをしっかりお代わりさせてもらう。
最近は牛乳を飲むとお腹が緩くなるのだけれど、こちらも誘惑に耐え切れずコップ半分だけ頂く。

快晴の下、8時過ぎにオーナーさんに見送られて出発する。

走り出してすぐ、子犬より少し大きい、丸々とした真っ黒な小動物が数m前を横切る。

「子熊?!」

一瞬、足を止めて確認しようとするも、子熊の近くには母熊がいて、遭遇すると大変危険、という話を思い出して慌てて立ち去る。
このあと、磐梯吾妻スカイラインを上る途中、「クマに注意!」の看板を何度も目にして、「やっぱりあれは、子熊に違いない、と確信する。」

このあと、本来なら裏磐梯レークラインを経由して磐梯吾妻スカイラインに至るのがいいのだけど、残念ながらレークラインは途中で通行止め。
国道459号で、「気持ちよく」下ってから、国道115号を上っていく。
電光掲示板に「磐梯吾妻スカイライン 浄土平で渋滞中」の表示が・・・・。
でも、自転車だから気にしない!

国道は車が多くてウンザリするくらいだったけど、県道70号に入ってからは一気に交通量が減り、静かな山道を登っていく。
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本線に合流。まだ晴れている。
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再び車とバイクが増えるけど、まあ、仕方ない。
自転車の特権で、気に入った景色を見つけては足を止めて写真を撮る。

裏磐梯方面は気持ちよく晴れてるけど、進行方向の浄土平の方には徐々に雲がかかっていく。
午後から曇り、という予報通りとはいえ、外れてくれないかと期待しながら登る。
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ひたすらの上りなんだけど、Attack299にくらべれば楽なもの。
散々走った後の麦草峠にくらべれば、サラ足で登る磐梯吾妻スカイラインはひたすら楽しい。

昨日と違って、何人か下ってくるローディーと挨拶する。

スカイライン最高地点(1622m)を過ぎれは、浄土平まであと数km。
緩やかにアップダウンを繰り返す。

が、「浄土平まであと1km」の看板を過ぎたあたりでまさかの渋滞。

待っていても全然進まないので、時には足漕ぎしながら路肩を進む。

駐車場を目前にして観光バスに阻まれ、湿地帯の遊歩道を自転車を押して、時には担いで12時前、浄土平に到着。
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うーん、渋滞最後尾の車が到着するのに、どれくらい時間がかかるんだろう、と他人事ながら心配になる。

気温は10°と低いうえに、風も吹いていて寒くて仕方ない。
ガスってはいないけど、結構雲がかかっており、時々日が差す程度。

とりあえず小腹が空いたので、トイレを済ましてから自分は焼き芋、アッキーはお汁粉を食す。
溶岩焼き芋はトロトロでとても美味しかった。
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自販機で買った缶コーヒーは、もう少し熱いと嬉しかった。

折角なので、吾妻小富士のと取りつきまで上がる。
雲がかかっているけども、福島市街まで良く見える。と、さらに足元に視線を下すと、福島側もひたすら渋滞の列。裏磐梯側の比ではなく連なって、えらことになってる。
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吾妻富士を楽しんだら、後は飯坂温泉まで下るだけ。

途中の天狗平にて
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紅葉には、まだ早いらしい。

今は寒いけど、昨日に比べれば、すぐに気温は上がるだろう、と、ウィンドブレーカー代わりのカッパを上に着ただけで下ったら甘かった。

渋滞して、全く動かない車列の最後尾を抜けた辺りから寒さが体に染みてくる。

とはいえ、前後に車がおらず、自分のペースで下っていく喜びも捨てがたい。

じりじりとサイコンの示す気温は上がってくるけど、寒い事には変わりない。
「寒い~」と叫びながら、鼻水を垂らしながら、ひたすら下る。

途中、高湯温泉郷を通り過ぎる。
とても入りたかったけど、ここで温まっても、すぐに湯冷めするに違いないとスルーする。
あとで、共同湯のHPを見たら、「入っておけば良かったかも」と、少々後悔する。

この辺で、何組かのサイクリストとすれ違う。
これから浄土平を越えようとするのか。
下りはともかく、渋滞の中を上るのはまず無理。
駐車場が時間切れで閉鎖されれば渋滞も解消されるだろうけど、その頃には日も暮れる。
なかなかハードなツーリングになりそうだ。

ひとしきり下ったら、フルーツラインとの交差点にある農産物直売所でブドウを買ってクール宅急便で送ってもらう。
あと、ブドウとのし梅を買って小腹を満たす。
思ったよりも腹は減ってない。

あとはフルーツラインをひた走り、飯坂温泉に到着。
ちょうどお祭りだったようで、スーパーの駐車場ではお囃子が聞こえてくる。飯能のお囃子とは随分と違う。

「飯坂」の名の通り、坂を上がったところに温泉と駅。 16時にゴール!!
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券売機に、「お湯の温度は45℃と熱いです。」と張り紙があり、のんびり湯につかれるか不安になるけど、「やめとく」という選択肢はない。
祭りのせいか、混み気味の脱衣所でなんとかロッカーを確保して浴場に入る。

幸いに浴槽は加水した43℃と源泉の45℃の二つがあり、43℃にゆっくり入る。
お湯は少し白濁していて、トロリとした感じ。あんまり臭いはしなかった、と思う。

43℃の浴槽は、ウチの普段の風呂と同じくらいで気持ちいい。ゆっくりと浸かる。
源泉も入ってみたけど、1分くらいが限界だった。
43℃の浴槽に入りなおすと、ぬるく感じるけど、すでに体は茹だっており、これ以上の長湯は危険と体が警報を鳴らす。

このまま出ると汗が止まらないので、洗い場が開くのを待って、冷水を散々に浴びて体を冷やしてから浴場を出る。

着替えて外に出たら、男湯も入場制限がかかってた。

うーん、もう少し人が少ない方が良かったけど、贅沢というものか。

駅前で余裕をもって輪行して、電車に乗り込む。

思ったよりも乗客が多いと思ったら、福島駅前でも祭りをやっていた。
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もっとよく見ていたいけど、新幹線に乗り遅れると大変なので諦める。

乗る新幹線は同じだけど、車両が離れているのでホーム中央で再開を約束してアッキーとお別れ。

新幹線に乗り込んで、二日間のツーリングは終わりを告げたのであった。
距離は短めだけど、しっかりと上った2日間。
やっぱり自転車で走るのは楽しいなあ。

アッキー、今回もありがとう!!
次回はどこを走ろうか!
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東北ツーリング1日目(米沢~裏磐梯) [ロードバイク]

こんにちは、久しぶりのブログ更新となったchimamoです。
10/7~8で、米沢から福島にかけてエンメアッカ号でツーリングに行ってきました。
ブログの体を取りながら、ほぼ、後日のための備忘録です。

自分と、神戸に住むアッキーのおっさん二人旅。
もともとは10/7~9の3日間で予定をしていたのが、9日は間違いなく雨、ということで2日に短縮したのが出発前々日。
8,9の天気も怪しくて、ギリギリまで悩んだ挙句の決行となる。

始発で出ても到着は昼頃になる神戸発のアッキーと比べれば、自分は米沢は断然近い。
せっかくなので早めに出て、上杉神社にお参りして旅の必勝、もとい安全祈願をすることにする。

大宮ではいい天気だったのが、米沢に近づくにつれて雲が厚くなり、徐々に雨も降り始めて、トンネルを過ぎることに一喜一憂しながら9時過ぎに米沢到着する。

町の上だけ青空が広がっている
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写真では伝わりにくいけど、米沢の上だけぽっかりと青空がのぞいている。うーん、すぐに降ってきそうだ。そして寒い。今朝、家を出た時の飯能と変わらないか寒いくらい。

服装はというと、モンベルのウィンドストッパー腹巻、アームウォーマー、イオンの半袖メッシュインナーの上に薄手の長袖ジャージ。下は薄手のロングタイツ。これにウィンドブレーカー代わりのモンベルのゴアのカッパ。

自転車を組み立てている間も、雨は降ったりやんだり。
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なんとなく明るくなってきて、雨もぱらつく程度なので防水ソックスを重ね履きして出発。

今回で2回目となる上杉神社にお参りして旅の安全を祈り、稽照殿で展示物を鑑賞する(直江兼続の鎧は修理中だったのが残念)。
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鷹山公の銅像前で、なんかイベントの準備をしていると思ったら、クラシックカーレースでチェックポイントになるらしい。ちらほらと人が集まってる。

そのうちにクラシックカーが続々と集まってくるけど、オープンカーも多い。
人も寒いだろうけど、電装系も大丈夫なんだろうかと気になってしまう。

神社向かいのコンビニで稲荷ずしとコーヒーで昼食をとっている間に雨が降り出してくる。
最後の支度にと、股ズレ防止用にトイレでワセリンを塗ったくる。
最近になってようやく、ペダリングでしっかり踏み込めるようになってきた反面、無駄に力が入るのが股ズレを起こすようになってしまったのだ。
今回も、1日目で股ズレが出来やしないかと、それが一番の懸念事項だ。

12時頃になってアッキーが到着。
しばし歓談のあと、あんまり時間に余裕はないのでさっさと走り出す。

今日のルートは、米沢から西吾妻スカイバレーを抜けて、裏磐梯の北塩原村のペンションまで。ほぼ1本道だ。

街中は道も狭く、車も多かったけど、「サルに餌をやるな!」の看板をやたらと目にするようになった辺りから交通量はぐっと少なくなる。
路傍の温度計は14度。うーん、まだ寒い。

雨も止んで晴れ間の方が多くなる。磐梯山の方角も雲が切れてきた。ええ感じや。

日が出てきて、暑くなってカッパとアームカバーを脱ぐ。
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今回、アッキーも最新のキャノンデールに乗り換えており、お互い新しい相棒の初披露。
「電動変速ってどう?」とか、「オーダーフレームってさ~」とか、楽しく会話しながら走っていられたのは白布温泉まで。

勾配がぐっと急になり、会話する余裕など全くなり、それぞれのペースで上がっていく。

これまた結構な勾配のトンネルを抜けて、滝を見て一息ついた辺りで、とうとう本降りの雨となる。
カッパの下と、シューズカバーをつけて完全雨装備にする。

トンネルを抜けたところから見えた双竜狭。紅葉はまだまだ。
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雨は30分ほどで止み、空も明るくなってきたけど、暑さは感じないのでそのまま登り続ける。
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このまま、雨が上がってくれれば、と思ったけど甘かった。

白布峠の手前から、再び本降りとなる。
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たまらずに峠の公衆トイレで雨宿りする。
バイクで来たときは、ガスってはいたけど雨は降ってなかった。今回の方が状況は悪い。
そのうえ気温は9°と容赦なく寒い。さすが、標高1400mだ。

しかし、悪いことは続かないもので、そのうちに雨がやんで西の方から日が差してくるではないか。

ここから宿までは、ひたすら下り。一度は脱いだアームカバーを再び身に着け、カッパの下にベストも重ね着する。

磐梯山方面は、雲の間から日が差してきて、とてもいい感じ。
路面は濡れているし、ゆっくりと景色を楽しみながら下っていく。

磐梯山と桧原湖をバックにエンメアッカ号。この景色が見れれば満足!
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そのうちに気温も上がるだろうと思ってたけど、甘かった。
農産物直売所とかある辺りまで降りてきたのに、いまだにサイコンの温度計は9度。
桧原湖まで来ると、寒すぎてハイになったのか、やたらと楽しくなってくる。なんかよくわからんけど、とにかく楽しい。

ここまでくれば、宿はもうすぐ。
ほとんど迷うことはなく、「ペンション そら」に到着する。

このあたりのペンションは、ネットで調べる限り、お洒落でカップル向けのところが多く、おっさん二人で泊まるには少々場違いな雰囲気。
そんな中で、家族連れ歓迎というところに気安さを感じて選んだのだけど、これが大正解!

オーナーさんがとても親切な方で、自転車は屋内に入れてもらい、その他もいろいろと便宜を図ってもらう。

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そして、夕食がとても美味しかった。
前菜からスープ、魚、肉、デザートと、コース料理食べるのいつぶりだろ? と、アッキーと二人で言いながら舌鼓を打つ。
あと、ご飯の美味しいこと! 
大盛りにしてもらったものの、ステーキだけでは食べきれないかと思ったら、香りが良くて甘みもたっぷりで、おかずなんて要らなかった!
会津のコメなんだけど、新米ではないとのこと。うーん、新米をぜひ食べてみたいものだ。
コーンスープも、地元で摂れたトウモロコシなんだけど、砂糖を使っていないのが信じられられなくらいに甘く、美味でした。

ふたりで、「この宿、最高やわ~」と満腹になったお腹を抱えて部屋に戻ったのであった。

~走行データ~
走行距離:42.26Km
獲得標高:1.182m
走行時間:2h54:26
経過時間:3h50:33
気温:6℃~21℃

2日目に続く。
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「古民家ひらぬま」までポタリング [ロードバイク]

こんにちは、先週はショップの恒例イベントで飯能から日本海まで270kmを走ってきたchimamoです。
正直、走っている最中は「楽しい:辛い」の割合は「1~2:8~9」と、圧倒的に辛いんだけど、ゴールした後の思い出は「楽しい:辛い=10:0」になるのだから不思議です。

天然ゴムサドルのカンビウムも、走り出して50kmくらいから尻が痛くなって、「やばい、あと200km、尻がもつ気がしない!」と思ったけど、何とか大丈夫でした。

で、余韻が冷めやらぬ現実感の薄い1週間を過ごした後で、ゆるゆるとポタリングに行ってきました。

今日の目的地は「古民家ひらぬま」

ジェラードが美味しいらしいのだけど、プリンも絶品とのこと。

前日までは一緒に走ると言ってた息子は、最近は部活で忙しく、「今日は完全オフ!!」と断られてソロポタリングと相成りました。

台風一過となった日曜日、晴天が眩しい中を10時過ぎに出発!

ゆるゆるとポタリングするつもりが、ケイデンス90回転くらい、30km/h前後で心地よく走る。
エンメアッカ号、軽めのギアでトルクをかけてペダルを回すと、本当に気持ちいい!
ついついペダルを回したくなる。

そんなこんなで、「古民家 ひらぬま」に到着。

9台とめられる駐車場は埋まってたけど、自転車には関係なし。

駐車場は埋まってたけど、店内は割と空いてた。

玄関の風情がまたよろし。
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2階に上がって、アイスコーヒーとイタリアプリンを注文する。

古民家らしく、ぶっとい梁がある天井は何ともいい風情。
汗だくでは、ちょっと入れづらいかも。

香り良く、苦味あるコーヒーと、濃密な味のプリンの組み合わせは最高やね!
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とても美味しいプリンとコーヒーを堪能した後、帰路につく。
今日はポタリングなのだ。

とはいえ、全く上りがないのもつまらないので、倉掛峠を越えて、中藤経由でのんびり帰る。

途中、前から気になってたガード脇の道に入って坂を下ってみる。
短い橋を渡る。
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河原に降りて涼をとる。
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車道に戻って、電柱の間を全力で回して心肺トレーニング。
あれ、ポタリングはどこ行った?

何にせよ、気持ちいい時間を過ごしたのでした。



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上谷(かみやつ)の大クスまで [ロードバイク]

こんにちは、気が付けば週末は大体エンメアッカ号に乗ってるchimamoです。
寒いし、距離は大したことないんだけど、なんか乗りたくなるんだよね。

そんなわけで、今日も乗ってきました。

目的地は越生にある、上谷(かみやつ)の大クス。

朝食を済ませ、洗濯を終えてから10時半過ぎに出発。気温は12度だけど、日はすっかり昇って寒さは感じない。
服装は、オタフクインナー、厚手のハイネックランシャツ、去年買ったカステリのGO JACKET、モンベルのサイクル腹巻に厚手のレーパン。
寒くもなく、暑くもなく、ちょうどいい感じ。

県道30号に入って、左手にメッツアを見つつ進む。
昨日の30kmランと同じコースだけど気にしない。
この季節、名栗とかグリーンラインは寒いのだ。

途中から脇道に入って毛呂運動公園をかすめ、まずは桂木観音を目指す。

ゆず畑を見ながら、ゆっくりと上ってく。
天気はいいし、風はないし、絶好のサイクリング日和だ。

途中で一休み
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汗でインナーが湿っても、休んでいる間に乾いていくのがわかる。
さすが、GO JACKET、ゴアテックスは伊達じゃない。

途中から結構な勾配の上りが続いた上に、最後に激坂。
とてもしんどかったのは、昨日の疲れが残っている、ということにしておこう。

苦労した甲斐はあった。いい景色を見ながらあんパンを食らう。
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桂木観音は、近くまでは何度も来てるけど、詣でるのは初めて。
行基上人が開祖の、由緒あるお寺だそうな。
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鐘にお願いされちゃ仕方ない。やさしく突いたけど、結構大きな音が響いた。
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桂木観音を過ぎて、分岐で林道を下るのだけど、ここでミスコース。
「あれ、前に来た時はこんなアップダウン、なかったような・・・。」と思いつつ進んだ挙句、奥武蔵ウルトラマラソン走るコースであることに気づく。
「しまった、このままでは毛呂に戻ってしまう。」
一瞬、このまま帰るか逡巡するけど、それじゃあんまりなので登り返す。

分岐に戻って林道を下る。
思ったほど落ち葉もなく走りやすい。
日陰に入ると10度を切って顔が寒いけど、体は大丈夫。

このあと、「豆腐工房みや」の向かいにある最勝寺にお参りする。

蝋梅がいい匂い。春の訪れにはまだ早いけど、季節の移り変わりを感じる。
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2kmほど、えっちらおっちら上って到着。

樹齢1000年を越える巨木。
なんとも言えない存在感。

表から
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ウラから
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良くわからんけど、眺めていると元気が湧いてくる。

都幾川方面に下って、パン工房マルピエに立ち寄るも、まさかの休業(1/15まで)。ざんねん。
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当初の予定では、再び毛呂に戻って鎌北湖から山を越えてR299経由で帰るつもりだったけど、いい加減疲れたので県道30号で帰宅する。

車も多いし淡々と走るのだけど、エンメアッカ号だと何か楽しい。
何がどう気持ちいのか、この感覚を掘り下げて表現するのは難しい。
チタン独特のしなりが心地よさを生んでいる、と言う事にしておこう。

戻った後、久しぶりにトレックに乗り換えてみる。

玄関まで担いで運ぶけど、明らかにトレックの方が軽い。
後で体重計で計ったら、エンメアッカ号が9.6kgで、トレックが9.0kgと600gの差だった。
ホイールとかサドルが違うし、フレーム単体なら差はもっと縮まるはず。

走り出してみると、ポジションがしっくりこない。まあ、当たり前か。
それ以外は、そこまでネガな感じはしない。
エンメアッカ号がしっとりした乗り心地に感じるのに対して、トレックは乾いた感じ、とでも言いましょうか。
踏み込んだ際の反応はトレックの方が良いような。

安定性はエンメアッカ号の方が明らかに上だけど、トレックが不安定、という訳ではない。

エンメアッカ号と、トレック、乗り比べると明らかに違うのだけど、差はそこまで大きくない、と思う。
だけど、エンメアッカ号の方が、乗っていてしっくりくる、というか気持ちいいのだ。
これがオーダーフレームの魅力なのだろう、ということにしておこう。
単にポジショニングの違い、だったら悲しいし。

あと、ブレーキはエンメアッカ(グロータックの機械式ディスク)の圧勝。
「リムブレーキって、こんなに効かなかった!?」と思ってしまった。

さあ、次はどこに行こうか。



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エンメアッカ号のパーツ紹介と簡単なインプレ [ロードバイク]

こんにちは、体調がだいぶ落ち着いてきたchimamoです。
社会復帰する日も近いです。

さて、今回はエンメアッカ号の主なパーツの紹介とファーストインプレッション。
もう少し乗り込んでから、と思ってたらコロナに罹ってしまい・・・。
最初とその後で、どれくらい印象が変わるのか(または変わらないのか)、ということで。

ほぼ、自分用の備忘録です。

まずは全体像
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パーツ紹介
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ハンドル:ワンバイエス グランモンローSL
3万越えのカーボンハンドルなんて完全に予算オーバーやったけど、店長のおすすめやし、これ付けたら買い替える事はないだろうと、決心する。
実際にエンメアッカ号で走ってみて、フレーム以上にマドンとの違いを感じたのかコレ。
数値的には100gくらいの差なんだろうけど、明らかにハンドルの切り替えしが軽くなり、路面からの突き上げが随分減った。
振動吸収は、フォークやホイール、タイヤの影響も大きいので単純にハンドルだけで語れないけど、下りで段差舗装のゾーンを走った際に、これまでが
「ガッ、ガッ」と鋭角に感じていたのが、エンメアッカ号では「トン、トン」と、角が取れて穏やか(?)な感じに変わった。
もっとも、リアからの衝撃も同様に変わったので、ハンドル以外の影響も大きいのだろうけど。

コンポ:アルテグラの機械変速式(11速)
STIレバーが、10年前の105に比べてとても握りやすくなっていて驚いた!
ブラケットは少し大きくなって手を置きやすいし、レバーは小さくなった上に形状も少し変わって、操作しやすい。
細かいところで進化しているんやなあ、と感心する。

Di2は予算的厳しかったのもあるけど、自分には費用対効果を考えると高すぎやろう。
電動の快適さを一度味わうと戻れないと聞くけど、まだ味わっていないので機械式でいいのだ。
そのうち加速センサーとか内蔵して、オートマチックになるんだろうなあ(しらんけど)。


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フォーク:ワンバイエス OBS-RBD 1.25TH
ホリゾンタルフレームに合わせて、カーボンのベントフォークを選ぶ。
完全に見た目と乗り心地重視。
マドンのストレートフォークとの違い、分かりません。

ホイール:MAVIC OPEN PRO ust DISC(28H)
「エンメアッカ号ならコレ」と限られた予算の中で店長に勧められた一品。
手組ホイールって、お高いイメージがあったけど意外に安い。
ハブはアルテグラと、堅実な選択。
見た目はエンメアッカ号にとても似合っている。モデルチェンジでデザインが変わり、ぱっと見、他のモデルと見分けがつかないところも良い(?)。

走ってみての感想は、レーシング3(リムブレーキ)と比べてだけど、そんなに違いは感じられない。
敢えて言うなら、速めのペース(40キロくらい)や、峠の下りで50キロを超えるあたりで、空気抵抗がレーシング3よりも大きいように感じられる。
いっぽうでは、そこから踏み込んだときは、マドンの時より反応良く加速してるような?

安定性は良いし、乗り心地も良いので、総評的にはなんの不満もない。

タイヤ:ASPITE PRO S-LIGHT
世の流れはチューブレスだけど、シーラントの交換とか面倒臭いのは嫌。
運用が楽なのはやっぱりクリンチャーだろう。
ASPITE PRO S-LIGHTは「チューブレスに迫るクリンチャー」とのうたい文句だが、当方はチューブレスを使ったことがないので、そこは判断できず。
マドンで履いていたVittroriaのCORSA(25C)と比べると、グリップはCORSAの方が明らかに良い。
CORASはコーナリング中、タイヤが路面に対して「ヌメッ」と張り付くようなグリップ感で、よほど変な挙動をしない限りスリップしそうにない安心感がある。グリップ感がありすぎて、下りでついスピードを上げたくなる、ある意味で危険なタイヤだ。
それに比べるとS-LIGHTは、「普通に良く効く」感じ。こちらの方が下りでは慎重になるので、安全度は増すかも?
空気圧は25Cから28Cになって1bar下げたけど、ここも乗り味に貢献しているのだろう。


ブレーキ:GROWTAC EQUAL機械式ディスクブレーキ
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次期ロードバイクを夢想中、「油圧式ディスクはメンテが面倒だし、変速が機械式だとSTIレバーが重くなる、かといって機械式ディスクはあまり効かないみたいだし、どうしよう」と無駄に悩んでいたときに発売された、EQUAL機械式ディスク。
実際に走ってみて、「良く効くけど、リムブレーキ(アルテグラ)とあんまり変わらないかな?」なんて思ったけど、エンメアッカ号に乗ったすぐ後にマドンに乗ったら全然違った。

「うわ、全然効かん!!」というのが、マドンで「ほんの」軽い坂を下った時の感想。

明らかに、リムブレーキのアルテグラより、軽い力で、より強く効く。
それでいて、スピードコントロールもリムブレーキと同じ感覚でできるし、
数百キロごとにパッドクリアランスの調整が必要だけど、そんな難しいものではないし、これはもう戻れません。


ペダル:クランクブラザーズ エッグビーター1
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長年使ってきたSPD-SLなんだけど、外すときにどうも右の足首が微妙に痛い。ランニングの影響だと思うけど。つけ外しが楽ということと、見た目も重視でコチラを選択。
自転車を降りて歩く際も楽だし。
SPD-SLと比べて、「ペダルとの接地面積が狭くなるのが気になる」という意見もあったけど、感覚が鈍いのか全く違いは判らず。
ただ、思っていたよりはスムーズにペダルをキャッチできない(特に右足)。
ここは慣れるしかないだろうなあ。
ブレーキと合わせて赤を選んだけど、乗ってすぐなのにスプリングの塗装が意外と削れてる。
あと、スニーカーとかサンダルで気軽に乗ろうとすると、ペダルがコロコロ回って滑るので結構気を遣う。立ち漕ぎは絶対止めたほうが賢明。


サドル:BROOKS CAMBIUM C15
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初めは革サドルも候補に挙がったけど、重いし、手間かかるし、と思ってたとこにカンビウムを発見!
ちょうどショップに在庫があったのも凄い偶然。
乗り出してすぐは、確かに硬くて尻が痛かった。「天然ゴム? 弾力性? どこがやねん!」と突っ込みたくなるくらい。
「これ、無理かも・・・。」と後悔しかけたけど、サドルの深めの位置に座って骨盤を立てるように意識すると、アラ不思議、痛くない。
サドルに荷重しないポジションが自然に取れるし、疲れて姿勢が崩れてくると尻が痛くなるので、いい練習になりそうだ。

その後、フィッティングでクリート位置を調整してもらったら、更に固さがとれて、弾力性まで感じられる気がした。
いまのところいい感じだけど、このサドルの評価を下すにはまだまだ時間がかかりそう。

さてさて、こんな感じで構成されてるエンメアッカ号。
書き連ねていくと、パーツの一つ一つに思い入れが溢れてきますなあ。

この先、消耗品以外のパーツを交換する気がしない・・・。


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ロードバイクをオーダーメイドした話(後編) [ロードバイク]

こんにちは、熱は引いたけど、息苦しさが残っているchimamoです。
喉の痛みはほとんど取れたけど、まだ疲れやすい。
基本、寝て養生しています。

といいつつ、オーダーメイドした話の後編。

4.パーツを選ぶ
オーダー先が決まった次に決めたのは、使用パーツ。
フレームをオーダーしようにも、組み付けるパーツか決まっていなければ、どんな名ビルダーでも腕を奮えない(知らんけど)。


見た目や価格で適当に選べばいい、という訳でなく、自分の目指すロードバイクのイメージに合ったブランドやパーツを選ばないとチグハグな仕上がりになってしまい、「アイツ、分かってねーな(笑)」と他のローディの失笑を買うのだ(店長談)。

見た目の話だけでなく、自分みたいに「速さより楽しさ(楽さ)」を求める場合、レースを主目的としたパーツ(特にホイール)なんかを取り付けてしまうと、相性が悪くてフレーム本来の性能を引き出せないのだ(店長談その2)。
組み上がって乗ってみて「なんか思ってたのと違う」って感じて、原因がフレームでなくホイールだったら悲劇だ。

つまり、ロードバイクを一から作り上げていく場合、バイクの性格はフレームだけでは決まらない。ということを学ぶ。

いやあ、この辺は豊富な知識と経験がないと絶対にわからない。
自信のない人は信頼できるお店の人、もしくはビルダーさんと相談しながらパーツを選んでいくのが最良と思う。
自分の場合は、一通り自分で考えた上で店長に相談しながら決めていった。もちろん、予算の枠に収まるよう気を付けながら(笑)。
具体的なパーツ構成は、次のブログ記事で書く、かも。


5.オーダーする
使用するパーツが決まったところで、とうとうエンメアッカの盛合さんにメールを送ることに。

ショップとエンメアッカとの付き合いはなかったので、まずは自分がメールして、ショップの仲介でオーダーできるか聞いてみる。

メールしたのは2021年の12月中頃。

ショップの仲介を了解してもらい、以降の事務的、技術的な話はショップとビルダーさんで進めてもらうことにする。

メールでのやり取りだったけど、HPから受けた印象通り、誠実な人柄が伝わる丁寧な対応をしていただいた。

フレームをオーダーするにあたって、最良なのは自分が今乗っているマドンを持参してエンメアッカのある宮城県まで行って、直接に自分の希望を伝え、採寸してもらい、さらには自分の走っているところを見てもらうのが一番なのだけど、なかなか難しい。遠いし寒いし。

実際にはショップで採寸や乗車姿勢のビデオを撮ってもらい、エンメアッカに送ってもらう。
あと、新しいバイクに何を求めるかや、自分の自転車歴、スポーツ経験などなどを伝える。

自分が新しい自転車に求めたのは
・チタンらしい乗り心地
・ホリゾンタルフレーム 
を主にして
・長く乗って疲れない
・登りも楽しい
・スプリントしてもそれなりの反応
・永く乗っても飽きない
・丈夫で長持ち

といったところ。
背反する要求もあるかもしれないけど、とりあえずお願いしてみた。

6.設計書が完成する
年が明けて1月に入って、盛合さんから設計書が送られてくる。
どれだけ待ちわびたことか! 一日千秋とはまさにこのこと。

フレーム作成にあたって、何度か盛合さんとはメールでやり取りしたのだけど、自分の文章で一部紛らわしい表現があり、盛合さんを混乱させてたらしい。
その後、少しでも設計の足しになればと、追加で送ったメールで混乱が解消してたと。申し訳ないことをしました。
やはり、何事もコミュニケーションは密にしとくものだ、と思った。

最初に送られてきた設計書では使用タイヤが38Cを想定していて、28Cはギリギリ、ということだったので、28Cを想定した設計に直してもらう。
これは、最初に自分が送った仕様で、タイヤサイズをフロンフォークの最大キャパに合わせてたから。
同じ700Cでも幅がかわれば車高は変わるし、それによってフレームサイズも変わるのね。
貧乏性なので、どうせなら最大サイズまで使えたら、と思ってたけど、それだと中途半端なことになりそう。
実際のところ、38Cのグラベルタイヤを履く事はないだろうから、ここは割り切ることに。

すぐに修正された設計書が送られてくる。
気になった(好奇心として)点を幾つかメールで質問すると、丁寧に答えてくれる。
さらに細かい点の修正が入ったのち、正式にオーダーを出す。

もう、戻れない。「Point of no return」や。

趣味としては、完全に分不相応な金額。
了承してくれたかーちゃん、ありがとう!(車の買い替えは諦めてね、と言われたけど)。


7.フレームが到着する
8月半ば、予定より少し遅れてフレームが到着する!
どれだけ待ちわびたことか!
冗談抜きで、オーダーしてから完成まで、フレームのことを考えなかった日は一日とて無かったと言える。

8.完成する!
フレームがきたら後は組み上げりを待つだけ! と思ったら甘かった。
パーツの欠品やら遅配、組み上げ機材のトラブルなどが相次ぐ。
もしかして、組み上がらないのでは・・・? とすら思った時もあったけど、店長にいろいろと融通してもらって10月半ばに完成!!

とはいえ、組みあがりに2か月かかるとは思わなかった・・・。
フレームはあるのに、組み上がらない。これはフレームの到着を待つ間より、ずっともどかしかった。

組み上がった姿を一目見て

「かっこいい・・・。」

15分くらい、他に言葉が出なかった。

完成したばかりのエンメアッカ号
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冗談でなく、これを肴に酒が呑める(というか、呑んだ)。

フレームが届いた時も同じように思ったのだけど、やはり完成した姿は全然違う。

漠然と「こんなロードバイクが欲しい」というイメージから、
フレームの素材選びから始まって、パーツを吟味し、フレームをオーダーして、組みあがった世界に一つだけ、「俺専用」のロードバイク。
パーツの一つ一つに思いが詰まった一台。

見た目だけでなく、翌日に乗ってみた感想を一言で表すと、「最高!」、二言なら「もう、最高!」、三言なら「いや、もう、最高!」 

軽さとか、空気抵抗とか、数値化できるデータで論じると、コストパフォーマンスの悪いバイクかもしれない。
レースでは勝てないかもしれない(乗っている人間は一緒なので、どんな高性能なマシンに乗ったところで勝てないから関係ないけど、そもそもレースでないし)。

でも、安定性が抜群で気持ちよく進むことや、踏み込んだ時の反応の心地よさとか、眺めているときの幸福感(笑)や思い入れといった、数値化できないところの良さは、十二分に満足するところ。
持ち主が言っているのだから、間違いないのだ! 

こう言い切れるところもオーダーメイドした自転車の強みに違いない。
「ええねん、自分が気に入ってるんや!」と。


まあ、本人が気に入っていれば、なんだって良いんですけどね。



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ロードバイクをオーダーメイドした話(前編) [ロードバイク]

こんにちは、とうとうコロナウィルスに罹ってしまったchmaomです。
予防接種も受けてたのに~!! 
2日ほどで熱が引いてきたので、ブログ書いてる今日この頃です。

さて、愛車がエンメアッカ号になるまでの顛末です。
備忘録がてらだけど、少しでも誰かの役に立てば嬉しいなあ。

0.きっかけ
トレックのマドン3.1に10年乗ってきて、ようやくに足だけでなく体全体を使ったペダリングが出来るようになってきたと思ったら、フレームが物足りなく感じるようになった。
峠の上りや平地でもがいた際に、フレームがきしんで力が逃げてる感じ。こちらの入力に対してフレームが負けてるみたいだ。

カーボンフレームと言っても、カタログで「通勤・通学にも使えるエントリーグレード」なんて書いてあったと思うから、よく言えば乗り心地重視、悪く言えば反応の鈍いフレームなんだろう。とは言え、10年以上乗ってきて、気付いたのは最近なんですが。

もともと、マドンを購入する際に「初めて買うのだから、エントリーグレードで十分。ハマって続けるなら、1回くらいは買いなおすだろう。」と思ってたので、予想通りの展開だ。
乗ってる人間がエントリーグレード(初心者)を脱するのに10年かかった、とも言えよう。

とはいえ、ロードバイクを2台持ちする必要性がないので、どうしたものかと悩んでいたら、高校生になった息子が「ロードバイク乗りたい!」と言い出したので、これ幸いと
「仕方なく」マドンを譲り、自分が新しい自転車を購入する口実が出来たのであった。

10年世話になったマドン3.1
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前の記事にも書いたけど、エンメアッカ号と比べても、そこまで劣らない。というか空気抵抗はこちらの方が小さく感じるくらい。これはディスクブレーキとリムブレーキの違いも大きいかと。


1.次期愛車選び
買い替えを決心する前から、「次に買うなら~」なんて考えることもあったけど、どこのメーカーの最新機種も素敵なのだけど、大枚を払ってまで買う気が起きなかった。
というのも、ホイールは鉄下駄からレーシング3に、ブレーキとクランクは名無しの合金からアルテグラに変えてあるので、ミドルグレードのモデルだとパーツによっては性能が下がってしまう恐れがあった。かと言ってハイエンドモデルを買ったところで性能を活かせるとは思えない。

「レースをするわけでないから、タイムや順位には興味なし。そうすると、今のマドンで充分じゃない?少し性能が良くなってもエンジンは変わらんし。」⇔「新しいバイク欲しい、欲しいバイクが無いけど」の堂々巡りがしばらく続いてた。

ショップのツーリングに参加する皆さんのロードバイクは色とりどり。そんな中でケルビムやクオリスのホリゾンタルフレームがとても気になった。ここで、自分が欲しいのはこっちだな、と次期愛車候補はホリゾンタルの金属フレームにほぼ固まる。
性能的にはカーボンに敵わないが、何十年経とうと、古びようのない所が気に入った。
もちろん、金属フレームだって進化し続けている訳だけど、形状を自由にできるカーボンに比べたら、基本形はほとんど変わらないと言えよう。
ビルダーさんの話を雑誌やネットでみると、よくできたクロモリフレームは、最新のカーボンフレームにも負けない、と言ってる人もいる。
自分は素人だから、軽さや空力を考えれば、カーボンの方が有利な気がするけど、ビルダーさんの言葉を信じたいところだ。

2.素材選び
フレームの素材を金属として、じゃあ、具体的に何にするかで再び悩む。
といっても、クロモリかチタンの二者択一なんだけど。
コストを考えれば圧倒的にクロモリだけど、チタンの「チタン特有のシルキーな乗り味」ってのが、とっても気になる。
あと、無塗装で金属むき出しなのも自分的にはカッコいい。傷をつけても塗装が剥がれる心配をしなくて済むのも精神的に楽だし。
「チタンにするか、いや、クロモリも捨てがたい、いや・・・。」と、堂々巡りを再び繰り返す。
きっと、こうやって悩み続けるのがオーダーメイドの楽しみなんだろう。

結局のところ、「チタンフレームのほうがカッコいい!」という極めて感情的な理由で、チタンフレームに決定する。
乗り味にも興味はあるのだけど、乗ってみて違いが全然分からなかったらショックなので、「見た目と直感」ということで自分に言い聞かせる。
ショップのツーリングに参加する人のロードを見ても、自分が気になるのは無塗装で地肌むき出しのチタンフレーム(当然ホリゾンタル)。
細身でクラシカルなクロモリフレームも素敵なんだけどね。最近のクロモリのパイプは太くなってるみたいだけど。
実物を見て比べられるのは、とても大事だ。
同時に、フレームをオーダーするなら、それなりに知識が無いと図面見てもさっぱりわからんと、雑誌を買ったりネット記事を読んで勉強する。
これらの情報から得たことをまとめると、
・素材だけではフレームの性格(乗り心地とか、硬い柔らかいとか)は決まらない
・大切なのはどう作るか(ジオメトリとか、パイプの太さ・種類とか)
・自分が欲しいと思うフレーム(というか完成形)のイメージをしっかり持つこと
・ジオメトリや素材も大事だけど、フレーム精度の高さが走りの良さを決める
・ビルダーさんによって言ってることが違うこともあるので、素人はあまり考えすぎない(←コレ、大事)

大変参考になった雑誌 
CycleSports special selection 「自転車道 01、02」
IMG_06351.jpg
発行が2018年で、登場するバイクはすべてリムブレーキなところに時代の流れを感じるけど、内容は全く古びない。
ジオメトリやクロモリやカーボン、各モデルの乗り比べだけに留まらず、素材の特徴や製造過程、ケーブルにまで言及するマニアックさ。理解するのに何度も読み返したけど、まだ理解しきれていない。
初めて飯能の丸善で見かけたときは、「面白いけど、こんなマニアックな内容、誰が買うんや?!」と思ったけど、後で自分が買った。
その後も補充されてたので、結構売れているようだ。

3.ビルダーを決める
チタンフレームを扱うビルダーやメーカーは日本に限定すれば多くはない。その代わりネットに上がる情報も多くない。
砂浜できれいな貝殻を拾い集めるような感じでネットを巡っていて、偶然目にしたのがワンバイエスのチタンロード。スペック云々もだけと、サンドブラストされた艶消しのフレームに惚れる。が、サイズが自分には少し小さそう。
次に見つけたのが、エンメアッカのチタンロード。Hakkleというショップがアップしている完成車の画像に一目惚れ。

そこからたどり着いたのが、エンメアッカのHP。クオリスとか他のビルダーさんのHPに比べて、何とシンプルで飾り気のないことよ。
「自分にはここが合ってる!」と直感する(ギリギリ予算に収まる価格だったのも大きいけど)。
東京にある「ライトサイクル」の方が値段的には安かったのだけど、あんまり情報がなかったのと、仲介が自転車ショップということで、こちらのショップで組み上げを頼むと言うと嫌がられそうだったのでパスする。

こうして、「新しい自転車欲しいな~」から結構な時間がかかって、オーダー先が決まったのだった。

~後半へ続く~
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