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東北ツーリング2日目(裏磐梯~飯坂温泉) [ロードバイク]

東北ツーリングの2日目の朝6時半、窓のブラインドを上げれば見事な秋晴れの空。完璧である。
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外に出てみると、すがしいことこの上なし。が、温度計を見れば4.5度。寒すぎる。
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お世話になった、「ペンション そら」
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こちらにくる機会があれば、またぜひ泊まりたいものだ。

朝食も、昨日の夕食に負けないくらいに美味しい。

バターロールにスープ、サラダ、カリカリベーコンにソーセージ、フルーツ和えのヨーグルトと、普段とはと比べ物にならない、豪勢な朝食だ。
バターロールをしっかりお代わりさせてもらう。
最近は牛乳を飲むとお腹が緩くなるのだけれど、こちらも誘惑に耐え切れずコップ半分だけ頂く。

快晴の下、8時過ぎにオーナーさんに見送られて出発する。

走り出してすぐ、子犬より少し大きい、丸々とした真っ黒な小動物が数m前を横切る。

「子熊?!」

一瞬、足を止めて確認しようとするも、子熊の近くには母熊がいて、遭遇すると大変危険、という話を思い出して慌てて立ち去る。
このあと、磐梯吾妻スカイラインを上る途中、「クマに注意!」の看板を何度も目にして、「やっぱりあれは、子熊に違いない、と確信する。」

このあと、本来なら裏磐梯レークラインを経由して磐梯吾妻スカイラインに至るのがいいのだけど、残念ながらレークラインは途中で通行止め。
国道459号で、「気持ちよく」下ってから、国道115号を上っていく。
電光掲示板に「磐梯吾妻スカイライン 浄土平で渋滞中」の表示が・・・・。
でも、自転車だから気にしない!

国道は車が多くてウンザリするくらいだったけど、県道70号に入ってからは一気に交通量が減り、静かな山道を登っていく。
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本線に合流。まだ晴れている。
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再び車とバイクが増えるけど、まあ、仕方ない。
自転車の特権で、気に入った景色を見つけては足を止めて写真を撮る。

裏磐梯方面は気持ちよく晴れてるけど、進行方向の浄土平の方には徐々に雲がかかっていく。
午後から曇り、という予報通りとはいえ、外れてくれないかと期待しながら登る。
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ひたすらの上りなんだけど、Attack299にくらべれば楽なもの。
散々走った後の麦草峠にくらべれば、サラ足で登る磐梯吾妻スカイラインはひたすら楽しい。

昨日と違って、何人か下ってくるローディーと挨拶する。

スカイライン最高地点(1622m)を過ぎれは、浄土平まであと数km。
緩やかにアップダウンを繰り返す。

が、「浄土平まであと1km」の看板を過ぎたあたりでまさかの渋滞。

待っていても全然進まないので、時には足漕ぎしながら路肩を進む。

駐車場を目前にして観光バスに阻まれ、湿地帯の遊歩道を自転車を押して、時には担いで12時前、浄土平に到着。
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うーん、渋滞最後尾の車が到着するのに、どれくらい時間がかかるんだろう、と他人事ながら心配になる。

気温は10°と低いうえに、風も吹いていて寒くて仕方ない。
ガスってはいないけど、結構雲がかかっており、時々日が差す程度。

とりあえず小腹が空いたので、トイレを済ましてから自分は焼き芋、アッキーはお汁粉を食す。
溶岩焼き芋はトロトロでとても美味しかった。
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自販機で買った缶コーヒーは、もう少し熱いと嬉しかった。

折角なので、吾妻小富士のと取りつきまで上がる。
雲がかかっているけども、福島市街まで良く見える。と、さらに足元に視線を下すと、福島側もひたすら渋滞の列。裏磐梯側の比ではなく連なって、えらことになってる。
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吾妻富士を楽しんだら、後は飯坂温泉まで下るだけ。

途中の天狗平にて
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紅葉には、まだ早いらしい。

今は寒いけど、昨日に比べれば、すぐに気温は上がるだろう、と、ウィンドブレーカー代わりのカッパを上に着ただけで下ったら甘かった。

渋滞して、全く動かない車列の最後尾を抜けた辺りから寒さが体に染みてくる。

とはいえ、前後に車がおらず、自分のペースで下っていく喜びも捨てがたい。

じりじりとサイコンの示す気温は上がってくるけど、寒い事には変わりない。
「寒い~」と叫びながら、鼻水を垂らしながら、ひたすら下る。

途中、高湯温泉郷を通り過ぎる。
とても入りたかったけど、ここで温まっても、すぐに湯冷めするに違いないとスルーする。
あとで、共同湯のHPを見たら、「入っておけば良かったかも」と、少々後悔する。

この辺で、何組かのサイクリストとすれ違う。
これから浄土平を越えようとするのか。
下りはともかく、渋滞の中を上るのはまず無理。
駐車場が時間切れで閉鎖されれば渋滞も解消されるだろうけど、その頃には日も暮れる。
なかなかハードなツーリングになりそうだ。

ひとしきり下ったら、フルーツラインとの交差点にある農産物直売所でブドウを買ってクール宅急便で送ってもらう。
あと、ブドウとのし梅を買って小腹を満たす。
思ったよりも腹は減ってない。

あとはフルーツラインをひた走り、飯坂温泉に到着。
ちょうどお祭りだったようで、スーパーの駐車場ではお囃子が聞こえてくる。飯能のお囃子とは随分と違う。

「飯坂」の名の通り、坂を上がったところに温泉と駅。 16時にゴール!!
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券売機に、「お湯の温度は45℃と熱いです。」と張り紙があり、のんびり湯につかれるか不安になるけど、「やめとく」という選択肢はない。
祭りのせいか、混み気味の脱衣所でなんとかロッカーを確保して浴場に入る。

幸いに浴槽は加水した43℃と源泉の45℃の二つがあり、43℃にゆっくり入る。
お湯は少し白濁していて、トロリとした感じ。あんまり臭いはしなかった、と思う。

43℃の浴槽は、ウチの普段の風呂と同じくらいで気持ちいい。ゆっくりと浸かる。
源泉も入ってみたけど、1分くらいが限界だった。
43℃の浴槽に入りなおすと、ぬるく感じるけど、すでに体は茹だっており、これ以上の長湯は危険と体が警報を鳴らす。

このまま出ると汗が止まらないので、洗い場が開くのを待って、冷水を散々に浴びて体を冷やしてから浴場を出る。

着替えて外に出たら、男湯も入場制限がかかってた。

うーん、もう少し人が少ない方が良かったけど、贅沢というものか。

駅前で余裕をもって輪行して、電車に乗り込む。

思ったよりも乗客が多いと思ったら、福島駅前でも祭りをやっていた。
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もっとよく見ていたいけど、新幹線に乗り遅れると大変なので諦める。

乗る新幹線は同じだけど、車両が離れているのでホーム中央で再開を約束してアッキーとお別れ。

新幹線に乗り込んで、二日間のツーリングは終わりを告げたのであった。
距離は短めだけど、しっかりと上った2日間。
やっぱり自転車で走るのは楽しいなあ。

アッキー、今回もありがとう!!
次回はどこを走ろうか!
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東北ツーリング1日目(米沢~裏磐梯) [ロードバイク]

こんにちは、久しぶりのブログ更新となったchimamoです。
10/7~8で、米沢から福島にかけてエンメアッカ号でツーリングに行ってきました。
ブログの体を取りながら、ほぼ、後日のための備忘録です。

自分と、神戸に住むアッキーのおっさん二人旅。
もともとは10/7~9の3日間で予定をしていたのが、9日は間違いなく雨、ということで2日に短縮したのが出発前々日。
8,9の天気も怪しくて、ギリギリまで悩んだ挙句の決行となる。

始発で出ても到着は昼頃になる神戸発のアッキーと比べれば、自分は米沢は断然近い。
せっかくなので早めに出て、上杉神社にお参りして旅の必勝、もとい安全祈願をすることにする。

大宮ではいい天気だったのが、米沢に近づくにつれて雲が厚くなり、徐々に雨も降り始めて、トンネルを過ぎることに一喜一憂しながら9時過ぎに米沢到着する。

町の上だけ青空が広がっている
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写真では伝わりにくいけど、米沢の上だけぽっかりと青空がのぞいている。うーん、すぐに降ってきそうだ。そして寒い。今朝、家を出た時の飯能と変わらないか寒いくらい。

服装はというと、モンベルのウィンドストッパー腹巻、アームウォーマー、イオンの半袖メッシュインナーの上に薄手の長袖ジャージ。下は薄手のロングタイツ。これにウィンドブレーカー代わりのモンベルのゴアのカッパ。

自転車を組み立てている間も、雨は降ったりやんだり。
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なんとなく明るくなってきて、雨もぱらつく程度なので防水ソックスを重ね履きして出発。

今回で2回目となる上杉神社にお参りして旅の安全を祈り、稽照殿で展示物を鑑賞する(直江兼続の鎧は修理中だったのが残念)。
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鷹山公の銅像前で、なんかイベントの準備をしていると思ったら、クラシックカーレースでチェックポイントになるらしい。ちらほらと人が集まってる。

そのうちにクラシックカーが続々と集まってくるけど、オープンカーも多い。
人も寒いだろうけど、電装系も大丈夫なんだろうかと気になってしまう。

神社向かいのコンビニで稲荷ずしとコーヒーで昼食をとっている間に雨が降り出してくる。
最後の支度にと、股ズレ防止用にトイレでワセリンを塗ったくる。
最近になってようやく、ペダリングでしっかり踏み込めるようになってきた反面、無駄に力が入るのが股ズレを起こすようになってしまったのだ。
今回も、1日目で股ズレが出来やしないかと、それが一番の懸念事項だ。

12時頃になってアッキーが到着。
しばし歓談のあと、あんまり時間に余裕はないのでさっさと走り出す。

今日のルートは、米沢から西吾妻スカイバレーを抜けて、裏磐梯の北塩原村のペンションまで。ほぼ1本道だ。

街中は道も狭く、車も多かったけど、「サルに餌をやるな!」の看板をやたらと目にするようになった辺りから交通量はぐっと少なくなる。
路傍の温度計は14度。うーん、まだ寒い。

雨も止んで晴れ間の方が多くなる。磐梯山の方角も雲が切れてきた。ええ感じや。

日が出てきて、暑くなってカッパとアームカバーを脱ぐ。
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今回、アッキーも最新のキャノンデールに乗り換えており、お互い新しい相棒の初披露。
「電動変速ってどう?」とか、「オーダーフレームってさ~」とか、楽しく会話しながら走っていられたのは白布温泉まで。

勾配がぐっと急になり、会話する余裕など全くなり、それぞれのペースで上がっていく。

これまた結構な勾配のトンネルを抜けて、滝を見て一息ついた辺りで、とうとう本降りの雨となる。
カッパの下と、シューズカバーをつけて完全雨装備にする。

トンネルを抜けたところから見えた双竜狭。紅葉はまだまだ。
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雨は30分ほどで止み、空も明るくなってきたけど、暑さは感じないのでそのまま登り続ける。
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このまま、雨が上がってくれれば、と思ったけど甘かった。

白布峠の手前から、再び本降りとなる。
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たまらずに峠の公衆トイレで雨宿りする。
バイクで来たときは、ガスってはいたけど雨は降ってなかった。今回の方が状況は悪い。
そのうえ気温は9°と容赦なく寒い。さすが、標高1400mだ。

しかし、悪いことは続かないもので、そのうちに雨がやんで西の方から日が差してくるではないか。

ここから宿までは、ひたすら下り。一度は脱いだアームカバーを再び身に着け、カッパの下にベストも重ね着する。

磐梯山方面は、雲の間から日が差してきて、とてもいい感じ。
路面は濡れているし、ゆっくりと景色を楽しみながら下っていく。

磐梯山と桧原湖をバックにエンメアッカ号。この景色が見れれば満足!
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そのうちに気温も上がるだろうと思ってたけど、甘かった。
農産物直売所とかある辺りまで降りてきたのに、いまだにサイコンの温度計は9度。
桧原湖まで来ると、寒すぎてハイになったのか、やたらと楽しくなってくる。なんかよくわからんけど、とにかく楽しい。

ここまでくれば、宿はもうすぐ。
ほとんど迷うことはなく、「ペンション そら」に到着する。

このあたりのペンションは、ネットで調べる限り、お洒落でカップル向けのところが多く、おっさん二人で泊まるには少々場違いな雰囲気。
そんな中で、家族連れ歓迎というところに気安さを感じて選んだのだけど、これが大正解!

オーナーさんがとても親切な方で、自転車は屋内に入れてもらい、その他もいろいろと便宜を図ってもらう。

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そして、夕食がとても美味しかった。
前菜からスープ、魚、肉、デザートと、コース料理食べるのいつぶりだろ? と、アッキーと二人で言いながら舌鼓を打つ。
あと、ご飯の美味しいこと! 
大盛りにしてもらったものの、ステーキだけでは食べきれないかと思ったら、香りが良くて甘みもたっぷりで、おかずなんて要らなかった!
会津のコメなんだけど、新米ではないとのこと。うーん、新米をぜひ食べてみたいものだ。
コーンスープも、地元で摂れたトウモロコシなんだけど、砂糖を使っていないのが信じられられなくらいに甘く、美味でした。

ふたりで、「この宿、最高やわ~」と満腹になったお腹を抱えて部屋に戻ったのであった。

~走行データ~
走行距離:42.26Km
獲得標高:1.182m
走行時間:2h54:26
経過時間:3h50:33
気温:6℃~21℃

2日目に続く。
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