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エンメアッカ号のパーツ紹介と簡単なインプレ [ロードバイク]

こんにちは、体調がだいぶ落ち着いてきたchimamoです。
社会復帰する日も近いです。

さて、今回はエンメアッカ号の主なパーツの紹介とファーストインプレッション。
もう少し乗り込んでから、と思ってたらコロナに罹ってしまい・・・。
最初とその後で、どれくらい印象が変わるのか(または変わらないのか)、ということで。

ほぼ、自分用の備忘録です。

まずは全体像
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パーツ紹介
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ハンドル:ワンバイエス グランモンローSL
3万越えのカーボンハンドルなんて完全に予算オーバーやったけど、店長のおすすめやし、これ付けたら買い替える事はないだろうと、決心する。
実際にエンメアッカ号で走ってみて、フレーム以上にマドンとの違いを感じたのかコレ。
数値的には100gくらいの差なんだろうけど、明らかにハンドルの切り替えしが軽くなり、路面からの突き上げが随分減った。
振動吸収は、フォークやホイール、タイヤの影響も大きいので単純にハンドルだけで語れないけど、下りで段差舗装のゾーンを走った際に、これまでが
「ガッ、ガッ」と鋭角に感じていたのが、エンメアッカ号では「トン、トン」と、角が取れて穏やか(?)な感じに変わった。
もっとも、リアからの衝撃も同様に変わったので、ハンドル以外の影響も大きいのだろうけど。

コンポ:アルテグラの機械変速式(11速)
STIレバーが、10年前の105に比べてとても握りやすくなっていて驚いた!
ブラケットは少し大きくなって手を置きやすいし、レバーは小さくなった上に形状も少し変わって、操作しやすい。
細かいところで進化しているんやなあ、と感心する。

Di2は予算的厳しかったのもあるけど、自分には費用対効果を考えると高すぎやろう。
電動の快適さを一度味わうと戻れないと聞くけど、まだ味わっていないので機械式でいいのだ。
そのうち加速センサーとか内蔵して、オートマチックになるんだろうなあ(しらんけど)。


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フォーク:ワンバイエス OBS-RBD 1.25TH
ホリゾンタルフレームに合わせて、カーボンのベントフォークを選ぶ。
完全に見た目と乗り心地重視。
マドンのストレートフォークとの違い、分かりません。

ホイール:MAVIC OPEN PRO ust DISC(28H)
「エンメアッカ号ならコレ」と限られた予算の中で店長に勧められた一品。
手組ホイールって、お高いイメージがあったけど意外に安い。
ハブはアルテグラと、堅実な選択。
見た目はエンメアッカ号にとても似合っている。モデルチェンジでデザインが変わり、ぱっと見、他のモデルと見分けがつかないところも良い(?)。

走ってみての感想は、レーシング3(リムブレーキ)と比べてだけど、そんなに違いは感じられない。
敢えて言うなら、速めのペース(40キロくらい)や、峠の下りで50キロを超えるあたりで、空気抵抗がレーシング3よりも大きいように感じられる。
いっぽうでは、そこから踏み込んだときは、マドンの時より反応良く加速してるような?

安定性は良いし、乗り心地も良いので、総評的にはなんの不満もない。

タイヤ:ASPITE PRO S-LIGHT
世の流れはチューブレスだけど、シーラントの交換とか面倒臭いのは嫌。
運用が楽なのはやっぱりクリンチャーだろう。
ASPITE PRO S-LIGHTは「チューブレスに迫るクリンチャー」とのうたい文句だが、当方はチューブレスを使ったことがないので、そこは判断できず。
マドンで履いていたVittroriaのCORSA(25C)と比べると、グリップはCORSAの方が明らかに良い。
CORASはコーナリング中、タイヤが路面に対して「ヌメッ」と張り付くようなグリップ感で、よほど変な挙動をしない限りスリップしそうにない安心感がある。グリップ感がありすぎて、下りでついスピードを上げたくなる、ある意味で危険なタイヤだ。
それに比べるとS-LIGHTは、「普通に良く効く」感じ。こちらの方が下りでは慎重になるので、安全度は増すかも?
空気圧は25Cから28Cになって1bar下げたけど、ここも乗り味に貢献しているのだろう。


ブレーキ:GROWTAC EQUAL機械式ディスクブレーキ
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次期ロードバイクを夢想中、「油圧式ディスクはメンテが面倒だし、変速が機械式だとSTIレバーが重くなる、かといって機械式ディスクはあまり効かないみたいだし、どうしよう」と無駄に悩んでいたときに発売された、EQUAL機械式ディスク。
実際に走ってみて、「良く効くけど、リムブレーキ(アルテグラ)とあんまり変わらないかな?」なんて思ったけど、エンメアッカ号に乗ったすぐ後にマドンに乗ったら全然違った。

「うわ、全然効かん!!」というのが、マドンで「ほんの」軽い坂を下った時の感想。

明らかに、リムブレーキのアルテグラより、軽い力で、より強く効く。
それでいて、スピードコントロールもリムブレーキと同じ感覚でできるし、
数百キロごとにパッドクリアランスの調整が必要だけど、そんな難しいものではないし、これはもう戻れません。


ペダル:クランクブラザーズ エッグビーター1
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長年使ってきたSPD-SLなんだけど、外すときにどうも右の足首が微妙に痛い。ランニングの影響だと思うけど。つけ外しが楽ということと、見た目も重視でコチラを選択。
自転車を降りて歩く際も楽だし。
SPD-SLと比べて、「ペダルとの接地面積が狭くなるのが気になる」という意見もあったけど、感覚が鈍いのか全く違いは判らず。
ただ、思っていたよりはスムーズにペダルをキャッチできない(特に右足)。
ここは慣れるしかないだろうなあ。
ブレーキと合わせて赤を選んだけど、乗ってすぐなのにスプリングの塗装が意外と削れてる。
あと、スニーカーとかサンダルで気軽に乗ろうとすると、ペダルがコロコロ回って滑るので結構気を遣う。立ち漕ぎは絶対止めたほうが賢明。


サドル:BROOKS CAMBIUM C15
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初めは革サドルも候補に挙がったけど、重いし、手間かかるし、と思ってたとこにカンビウムを発見!
ちょうどショップに在庫があったのも凄い偶然。
乗り出してすぐは、確かに硬くて尻が痛かった。「天然ゴム? 弾力性? どこがやねん!」と突っ込みたくなるくらい。
「これ、無理かも・・・。」と後悔しかけたけど、サドルの深めの位置に座って骨盤を立てるように意識すると、アラ不思議、痛くない。
サドルに荷重しないポジションが自然に取れるし、疲れて姿勢が崩れてくると尻が痛くなるので、いい練習になりそうだ。

その後、フィッティングでクリート位置を調整してもらったら、更に固さがとれて、弾力性まで感じられる気がした。
いまのところいい感じだけど、このサドルの評価を下すにはまだまだ時間がかかりそう。

さてさて、こんな感じで構成されてるエンメアッカ号。
書き連ねていくと、パーツの一つ一つに思い入れが溢れてきますなあ。

この先、消耗品以外のパーツを交換する気がしない・・・。


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ロードバイクをオーダーメイドした話(後編) [ロードバイク]

こんにちは、熱は引いたけど、息苦しさが残っているchimamoです。
喉の痛みはほとんど取れたけど、まだ疲れやすい。
基本、寝て養生しています。

といいつつ、オーダーメイドした話の後編。

4.パーツを選ぶ
オーダー先が決まった次に決めたのは、使用パーツ。
フレームをオーダーしようにも、組み付けるパーツか決まっていなければ、どんな名ビルダーでも腕を奮えない(知らんけど)。


見た目や価格で適当に選べばいい、という訳でなく、自分の目指すロードバイクのイメージに合ったブランドやパーツを選ばないとチグハグな仕上がりになってしまい、「アイツ、分かってねーな(笑)」と他のローディの失笑を買うのだ(店長談)。

見た目の話だけでなく、自分みたいに「速さより楽しさ(楽さ)」を求める場合、レースを主目的としたパーツ(特にホイール)なんかを取り付けてしまうと、相性が悪くてフレーム本来の性能を引き出せないのだ(店長談その2)。
組み上がって乗ってみて「なんか思ってたのと違う」って感じて、原因がフレームでなくホイールだったら悲劇だ。

つまり、ロードバイクを一から作り上げていく場合、バイクの性格はフレームだけでは決まらない。ということを学ぶ。

いやあ、この辺は豊富な知識と経験がないと絶対にわからない。
自信のない人は信頼できるお店の人、もしくはビルダーさんと相談しながらパーツを選んでいくのが最良と思う。
自分の場合は、一通り自分で考えた上で店長に相談しながら決めていった。もちろん、予算の枠に収まるよう気を付けながら(笑)。
具体的なパーツ構成は、次のブログ記事で書く、かも。


5.オーダーする
使用するパーツが決まったところで、とうとうエンメアッカの盛合さんにメールを送ることに。

ショップとエンメアッカとの付き合いはなかったので、まずは自分がメールして、ショップの仲介でオーダーできるか聞いてみる。

メールしたのは2021年の12月中頃。

ショップの仲介を了解してもらい、以降の事務的、技術的な話はショップとビルダーさんで進めてもらうことにする。

メールでのやり取りだったけど、HPから受けた印象通り、誠実な人柄が伝わる丁寧な対応をしていただいた。

フレームをオーダーするにあたって、最良なのは自分が今乗っているマドンを持参してエンメアッカのある宮城県まで行って、直接に自分の希望を伝え、採寸してもらい、さらには自分の走っているところを見てもらうのが一番なのだけど、なかなか難しい。遠いし寒いし。

実際にはショップで採寸や乗車姿勢のビデオを撮ってもらい、エンメアッカに送ってもらう。
あと、新しいバイクに何を求めるかや、自分の自転車歴、スポーツ経験などなどを伝える。

自分が新しい自転車に求めたのは
・チタンらしい乗り心地
・ホリゾンタルフレーム 
を主にして
・長く乗って疲れない
・登りも楽しい
・スプリントしてもそれなりの反応
・永く乗っても飽きない
・丈夫で長持ち

といったところ。
背反する要求もあるかもしれないけど、とりあえずお願いしてみた。

6.設計書が完成する
年が明けて1月に入って、盛合さんから設計書が送られてくる。
どれだけ待ちわびたことか! 一日千秋とはまさにこのこと。

フレーム作成にあたって、何度か盛合さんとはメールでやり取りしたのだけど、自分の文章で一部紛らわしい表現があり、盛合さんを混乱させてたらしい。
その後、少しでも設計の足しになればと、追加で送ったメールで混乱が解消してたと。申し訳ないことをしました。
やはり、何事もコミュニケーションは密にしとくものだ、と思った。

最初に送られてきた設計書では使用タイヤが38Cを想定していて、28Cはギリギリ、ということだったので、28Cを想定した設計に直してもらう。
これは、最初に自分が送った仕様で、タイヤサイズをフロンフォークの最大キャパに合わせてたから。
同じ700Cでも幅がかわれば車高は変わるし、それによってフレームサイズも変わるのね。
貧乏性なので、どうせなら最大サイズまで使えたら、と思ってたけど、それだと中途半端なことになりそう。
実際のところ、38Cのグラベルタイヤを履く事はないだろうから、ここは割り切ることに。

すぐに修正された設計書が送られてくる。
気になった(好奇心として)点を幾つかメールで質問すると、丁寧に答えてくれる。
さらに細かい点の修正が入ったのち、正式にオーダーを出す。

もう、戻れない。「Point of no return」や。

趣味としては、完全に分不相応な金額。
了承してくれたかーちゃん、ありがとう!(車の買い替えは諦めてね、と言われたけど)。


7.フレームが到着する
8月半ば、予定より少し遅れてフレームが到着する!
どれだけ待ちわびたことか!
冗談抜きで、オーダーしてから完成まで、フレームのことを考えなかった日は一日とて無かったと言える。

8.完成する!
フレームがきたら後は組み上げりを待つだけ! と思ったら甘かった。
パーツの欠品やら遅配、組み上げ機材のトラブルなどが相次ぐ。
もしかして、組み上がらないのでは・・・? とすら思った時もあったけど、店長にいろいろと融通してもらって10月半ばに完成!!

とはいえ、組みあがりに2か月かかるとは思わなかった・・・。
フレームはあるのに、組み上がらない。これはフレームの到着を待つ間より、ずっともどかしかった。

組み上がった姿を一目見て

「かっこいい・・・。」

15分くらい、他に言葉が出なかった。

完成したばかりのエンメアッカ号
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冗談でなく、これを肴に酒が呑める(というか、呑んだ)。

フレームが届いた時も同じように思ったのだけど、やはり完成した姿は全然違う。

漠然と「こんなロードバイクが欲しい」というイメージから、
フレームの素材選びから始まって、パーツを吟味し、フレームをオーダーして、組みあがった世界に一つだけ、「俺専用」のロードバイク。
パーツの一つ一つに思いが詰まった一台。

見た目だけでなく、翌日に乗ってみた感想を一言で表すと、「最高!」、二言なら「もう、最高!」、三言なら「いや、もう、最高!」 

軽さとか、空気抵抗とか、数値化できるデータで論じると、コストパフォーマンスの悪いバイクかもしれない。
レースでは勝てないかもしれない(乗っている人間は一緒なので、どんな高性能なマシンに乗ったところで勝てないから関係ないけど、そもそもレースでないし)。

でも、安定性が抜群で気持ちよく進むことや、踏み込んだ時の反応の心地よさとか、眺めているときの幸福感(笑)や思い入れといった、数値化できないところの良さは、十二分に満足するところ。
持ち主が言っているのだから、間違いないのだ! 

こう言い切れるところもオーダーメイドした自転車の強みに違いない。
「ええねん、自分が気に入ってるんや!」と。


まあ、本人が気に入っていれば、なんだって良いんですけどね。



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ロードバイクをオーダーメイドした話(前編) [ロードバイク]

こんにちは、とうとうコロナウィルスに罹ってしまったchmaomです。
予防接種も受けてたのに~!! 
2日ほどで熱が引いてきたので、ブログ書いてる今日この頃です。

さて、愛車がエンメアッカ号になるまでの顛末です。
備忘録がてらだけど、少しでも誰かの役に立てば嬉しいなあ。

0.きっかけ
トレックのマドン3.1に10年乗ってきて、ようやくに足だけでなく体全体を使ったペダリングが出来るようになってきたと思ったら、フレームが物足りなく感じるようになった。
峠の上りや平地でもがいた際に、フレームがきしんで力が逃げてる感じ。こちらの入力に対してフレームが負けてるみたいだ。

カーボンフレームと言っても、カタログで「通勤・通学にも使えるエントリーグレード」なんて書いてあったと思うから、よく言えば乗り心地重視、悪く言えば反応の鈍いフレームなんだろう。とは言え、10年以上乗ってきて、気付いたのは最近なんですが。

もともと、マドンを購入する際に「初めて買うのだから、エントリーグレードで十分。ハマって続けるなら、1回くらいは買いなおすだろう。」と思ってたので、予想通りの展開だ。
乗ってる人間がエントリーグレード(初心者)を脱するのに10年かかった、とも言えよう。

とはいえ、ロードバイクを2台持ちする必要性がないので、どうしたものかと悩んでいたら、高校生になった息子が「ロードバイク乗りたい!」と言い出したので、これ幸いと
「仕方なく」マドンを譲り、自分が新しい自転車を購入する口実が出来たのであった。

10年世話になったマドン3.1
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前の記事にも書いたけど、エンメアッカ号と比べても、そこまで劣らない。というか空気抵抗はこちらの方が小さく感じるくらい。これはディスクブレーキとリムブレーキの違いも大きいかと。


1.次期愛車選び
買い替えを決心する前から、「次に買うなら~」なんて考えることもあったけど、どこのメーカーの最新機種も素敵なのだけど、大枚を払ってまで買う気が起きなかった。
というのも、ホイールは鉄下駄からレーシング3に、ブレーキとクランクは名無しの合金からアルテグラに変えてあるので、ミドルグレードのモデルだとパーツによっては性能が下がってしまう恐れがあった。かと言ってハイエンドモデルを買ったところで性能を活かせるとは思えない。

「レースをするわけでないから、タイムや順位には興味なし。そうすると、今のマドンで充分じゃない?少し性能が良くなってもエンジンは変わらんし。」⇔「新しいバイク欲しい、欲しいバイクが無いけど」の堂々巡りがしばらく続いてた。

ショップのツーリングに参加する皆さんのロードバイクは色とりどり。そんな中でケルビムやクオリスのホリゾンタルフレームがとても気になった。ここで、自分が欲しいのはこっちだな、と次期愛車候補はホリゾンタルの金属フレームにほぼ固まる。
性能的にはカーボンに敵わないが、何十年経とうと、古びようのない所が気に入った。
もちろん、金属フレームだって進化し続けている訳だけど、形状を自由にできるカーボンに比べたら、基本形はほとんど変わらないと言えよう。
ビルダーさんの話を雑誌やネットでみると、よくできたクロモリフレームは、最新のカーボンフレームにも負けない、と言ってる人もいる。
自分は素人だから、軽さや空力を考えれば、カーボンの方が有利な気がするけど、ビルダーさんの言葉を信じたいところだ。

2.素材選び
フレームの素材を金属として、じゃあ、具体的に何にするかで再び悩む。
といっても、クロモリかチタンの二者択一なんだけど。
コストを考えれば圧倒的にクロモリだけど、チタンの「チタン特有のシルキーな乗り味」ってのが、とっても気になる。
あと、無塗装で金属むき出しなのも自分的にはカッコいい。傷をつけても塗装が剥がれる心配をしなくて済むのも精神的に楽だし。
「チタンにするか、いや、クロモリも捨てがたい、いや・・・。」と、堂々巡りを再び繰り返す。
きっと、こうやって悩み続けるのがオーダーメイドの楽しみなんだろう。

結局のところ、「チタンフレームのほうがカッコいい!」という極めて感情的な理由で、チタンフレームに決定する。
乗り味にも興味はあるのだけど、乗ってみて違いが全然分からなかったらショックなので、「見た目と直感」ということで自分に言い聞かせる。
ショップのツーリングに参加する人のロードを見ても、自分が気になるのは無塗装で地肌むき出しのチタンフレーム(当然ホリゾンタル)。
細身でクラシカルなクロモリフレームも素敵なんだけどね。最近のクロモリのパイプは太くなってるみたいだけど。
実物を見て比べられるのは、とても大事だ。
同時に、フレームをオーダーするなら、それなりに知識が無いと図面見てもさっぱりわからんと、雑誌を買ったりネット記事を読んで勉強する。
これらの情報から得たことをまとめると、
・素材だけではフレームの性格(乗り心地とか、硬い柔らかいとか)は決まらない
・大切なのはどう作るか(ジオメトリとか、パイプの太さ・種類とか)
・自分が欲しいと思うフレーム(というか完成形)のイメージをしっかり持つこと
・ジオメトリや素材も大事だけど、フレーム精度の高さが走りの良さを決める
・ビルダーさんによって言ってることが違うこともあるので、素人はあまり考えすぎない(←コレ、大事)

大変参考になった雑誌 
CycleSports special selection 「自転車道 01、02」
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発行が2018年で、登場するバイクはすべてリムブレーキなところに時代の流れを感じるけど、内容は全く古びない。
ジオメトリやクロモリやカーボン、各モデルの乗り比べだけに留まらず、素材の特徴や製造過程、ケーブルにまで言及するマニアックさ。理解するのに何度も読み返したけど、まだ理解しきれていない。
初めて飯能の丸善で見かけたときは、「面白いけど、こんなマニアックな内容、誰が買うんや?!」と思ったけど、後で自分が買った。
その後も補充されてたので、結構売れているようだ。

3.ビルダーを決める
チタンフレームを扱うビルダーやメーカーは日本に限定すれば多くはない。その代わりネットに上がる情報も多くない。
砂浜できれいな貝殻を拾い集めるような感じでネットを巡っていて、偶然目にしたのがワンバイエスのチタンロード。スペック云々もだけと、サンドブラストされた艶消しのフレームに惚れる。が、サイズが自分には少し小さそう。
次に見つけたのが、エンメアッカのチタンロード。Hakkleというショップがアップしている完成車の画像に一目惚れ。

そこからたどり着いたのが、エンメアッカのHP。クオリスとか他のビルダーさんのHPに比べて、何とシンプルで飾り気のないことよ。
「自分にはここが合ってる!」と直感する(ギリギリ予算に収まる価格だったのも大きいけど)。
東京にある「ライトサイクル」の方が値段的には安かったのだけど、あんまり情報がなかったのと、仲介が自転車ショップということで、こちらのショップで組み上げを頼むと言うと嫌がられそうだったのでパスする。

こうして、「新しい自転車欲しいな~」から結構な時間がかかって、オーダー先が決まったのだった。

~後半へ続く~
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第32回ぐんまマラソン [マラソン]

こんにちは、先日パパ友と河原でキャンプしたら、とても楽しかったchimamoです。
ただ、おっさん二人で酒飲みながらしょうもないこと喋って、焼肉して、鍋して寝ただけなんですけどね。
いや、これって、ある意味では贅沢な時間かも。

そんなおやじキャンプの4日後、第32回ぐんまマラソンに参加してきました。

朝4時に起きて東飯能駅でKさんと待ち合わせ、5時20分の始発電車に乗って新前橋まで。

シャトルバスは、高崎、新前橋、前橋の3駅から出ていて、今回は新前橋駅を選択。

徐々に夜が明けてきて、雲一つない晴天。

思ったほど混んでなくて、スムーズにバスに乗れて会場まで移動する。

ゴール地点の醤油スタジアム。ゴールするとき、笑ってるか、泣いてるか。
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股ズレ防止用のワセリンと、靴擦れ防止用のテーピングを忘れるという失態を犯してしまい、バッグにあったバンドエイドでテーピングの代用にする。ワセリンはあきらめる。

気温は高くないけど、とてもいい天気で全く寒くない。
前回の小鹿野に続いて、ランニングシャツを着用、体にまんべんなく日焼け止めオイルを塗る。

余裕こいてたら、いつのまにか整列時間が迫っていて、慌てて荷物を預けて、陸連登録をしてSブロックのKさんと別れてAブロックへ。
結構ギリギリだったけど、駐車場なので空間に余裕があって、前の方に並ぶ。

ゲストのトークが終わって、9:00、スタート!

今回の目標は、「あわよくばサブスリー」作戦。
3年ぶりのフルマラソンで、自己ベスト更新は難しいと思うけど、割と体は動いているし、せっかくなら狙いたい。
無理でも、どこまで走れるかを知るのは、次回に向けてのいい練習だ。

スタートしてすぐはペースは上がらず、キロ4分30秒台。
そのあと、人をよけつつペースを上げてキロ4分10秒前後までもっていく。
今日は練習と割り切るKさんを抜いて進むと、小鹿野でしばらく並走した、そして抜き去られたランナー、Aさん(仮)を発見。
この人はサブスリーランナーなので、この人についていけばサブスリーを狙いやすいかも、と期待が高まる。

5km地点でのペースは、4分30秒。まあ、出足が遅かったから仕方ない。
そこから10kmまではキロ4分15秒。
「よし、ここから先は、キロ4分15秒を刻んでいこう、と思ったら甘かった。
この後、急にペースが落ち始めて4分20秒台が連続する。
「あかん、ペースを落とそうと弱気になったらダメや!」と、再びペースを上げようとするも、全然体が反応しない。

「日曜日にロードバイクで50km走って、筋肉のエネルギーが回復しとらんのか?」
とか、弱気の虫がむくむくと湧き出てくる。

思うように足が動かず、ガーミンが告げるラップは4分20秒前後をウロウロ。
もはやサブスリーなんて無理!

「よし、作戦変更。ともかく、今のペースを維持しよう!」と気持ちを切り替える。

Aさんも調子が悪いのか、ほぼ同じペースで並走状態。
走っている時は全然気づかなかったけど、今回のレースはかなり暑く、周りのランナーの多くも失速してたみたい。
思い返せば、これだけ失速している割には、あんまり抜かれる事がなく、抜くことの方が多かったくらい。

中間点を、かろうじてAさんより先に通過した時点で、「よし、Aさんには往路で勝った。もういいや」と、無意味に満足する。
あと、どこまでAさんについていけるかだ。

結局、30キロ付近でさらにペースが落ちて一人旅となり、後続の人に次々と抜かれ始める。
といっても、参加人数が少なめなせいか、それほど多くもない。

これだけグダグダになっても、キロ5分前半をキープできていたのは厚底シューズの恩恵か?

それでも、一時は足が動くようになってペースを上げて、Aさんを抜き去る。
が、すぐに失速、今度はお腹が引き攣るように痛くなる。
胃腸というより、腹筋が攣ったのか?!
足は動くのに、腹筋が邪魔をしてペースがさらに落ちる。

直に腹を触ってみると、ものすごく冷えている。
ランシャツは走りやすいけど、インナーを着ない分だけ体幹が冷えやすい。
次はボディウォーマー(つまり腹巻)を着て走ろう。

このぐんまマラソン、国道をばかり走るのかと思っていたら、工場の中(?)や、いきなり住宅街みたいなところに入ったりと、なかなかに変化に富むコース。
車道も4車線の内1車線だけを使って、車と並走とか、なかなかユニーク、ともいえる。

最後の数キロになって、遊歩道とかで距離はないけど、それなり勾配があったり、最後、競技場に入るところが上りだったりと、疲れ切った足にはかなり厳しい。

経験者から、「前半に飛ばして余裕がなくなると、後半はとても辛いよ。」とアドバイスされていたのが、いまさらに染みてくる。

ラスト数百メートル、トラックに入ってから(気持ちだけ)スパートして、前のランナーを一人抜いてゴール!

見上げれば、憎いほどの青空に太陽。
記録を狙うには、ちと暑すぎたようだ。

手元の時計では、3時間16分と少々。

10キロ過ぎた時点で失速した割には、頑張ったと言っていいかもしれない。
自己ベストからもほど遠いけど、今日の暑さを考えれば仕方ない、としておこう。

グランドに座り込んで手足を触ってみると、砂浜に寝転んだみたいに塩でジャリジャリ。
マラソンでここまで汗をかいたのは初めてかも。

しばし後にきたAさんと少し話した後、Kさんと合流。

着替えた後は早々に会場を後にして、シャトルバスに乗り込むのであった。

参加賞のTシャツとフィニッシャータオル。
なんとも微妙な色だ。
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甘すぎず、クエン酸たっぷりの梅ゼリー。
1個300円だけど、2個なら500円と言われて二つ買う。
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エイドで、パックのままズラリと並んでいたのは驚いた。もちろん貰いました。

心配した靴擦れは大丈夫だったけど、右の親指の内側が爪に沿って内出血していた。痛みはないけど、次回はテーピングしておこう。

振り返ってみれば、マラソンには少々暑い天気だったのだろう。
そうでないと、10キロで失速はさすがにないと思う。Aさんとか、周りの人も似たような感じだったし。

もちろん、この状況下でもサブスリーランナーはいくらでもいるわけで、自分の実力はまだまだ、ということが良く分かった。
3月に荒川をエントリーしているので、それに向かって走りこむのみ、かな。

因みに、ゴール直後にスポーツドリングを500ml、着替えた後に水を500ml、粉雨を溶かしたポンジュースを200ml。
帰る途中でビール350mlを2本、帰宅後にさらに1本。あと晩御飯(いつもの2食分)を摂取、その間、トイレは1回のみ。という状況で、入浴後に体重を計ったら、昨日から2kg減っていた。
よっぽど汗かいたんだろう。寝る前には戻ってたけど。





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