ツールド日本海2015 [自転車]
CHMの恒例イベント、ツール・ド・日本海に参加してきました。
走行距離は233kmと去年の270kmよりも短い。その訳は・・・
去年はビギナー班で2時出発だったのが、今年は初参加の人が多いからと、トコロテン方式に押し出されて3時スタート。大丈夫か自分!?
午前3時に東飯能駅をスタートして県道30号を北上する。
走り出しは肌寒かったけど、すぐに体は暖まる。
トラックが去年に比べて少なく、とても走りやすい
「去年はこの辺で膝が痛くて、お尻が痺れて、完走できないかも、って不安に思ったんだよな~」
と、去年を振り返る余裕もある。
「なんか今日の自分、調子いいぞ!」
夜明けで気分がハイになったのか、やたらと気持ちいい。
7:50
国道406号に入り、ダラダラと登りが続いてイヤになった辺りでコンビニ休憩。
すると、自分たちが駐車場に入ると同時に、2時出発グループがスタートするじゃないか!
予定では、2時組と合流して、この先はのんびり走るつもりだったのに・・・。
はっきりいって、大誤算だ・・・。
コンビニで補給食(納豆巻き、シュークリーム、ブラックコーヒー)を買って戻ると、運命の(?)選択が待ち受けてた。
1.しばらく休んでから、このまま国道406号を進んで、須賀尾峠を越える
2.須賀尾峠は迂回して、国道145号を通る(本来のルート)。でもすぐに出発しなきゃなんない
「2」のほうが断然楽なんだけど、
・すぐ出発だと楽しみにしてたシュークリームを落ち着いて食べられない
・峠といってもダラダラ登っているみたいだし、大丈夫じゃない? 調子いいし
・行かずに後悔するなら行って後悔しよう
と、「1」の須賀尾峠ルートを選択する。
そうしたらまあ、大失敗。
自分が先頭になって走り出すけど、倉渕温泉の登りに入った途端に集団から遅れ始める自分。
「みんな飛ばすなあ」と思ったけど、いつの間にか最後尾になって自分が遅いことに気づく。
「やばい、足が回らない・・・。」 思っていた以上に足が疲れてたみたい。
とはいえ、迂回ルート(そっちが本来のルート)組はとっくに先行しているから今更合流できない。
一人で迂回ルートを走ったら、きっと道に迷って更に迷惑をかけることは必至。
どれだけ遅れようが、進み続けるしかない。
一旦は集団に追い付いて、というか待っててもらって一緒に走るけど、峠の登りが始まった途端に再び置いてかれる自分。
「やめときゃ良かった」
「行かなくても絶対後悔しなかった」
と、思いっきり後悔しながら峠をエッチラオッチラ登っていく。
9:34
須賀尾峠にて。 せめて展望がよければ登った甲斐があったと納得できたのに・・・。
峠で皆さんと再び合流して、六合まで走る。
平地とか坂が短かったら何とかなるんだけど・・・。
六合の道の駅で休憩したら、草津のコンビニまでひたすら登り続けるのみ。
コンビニで休んだら、渋峠めざしてひたすら登る、つまりここから先はひたすら登る、登る、登る。
ああ、書いててイヤになってきた。
当然のように、道の駅を出発してから程なくして一人旅に。
どこも痛くないのが唯一の救いか。
去年とは比べ物にならないくらい、しんどい思いをして草津のコンビニに到着。
足は疲れているけど、そんなに腹は減った感じはしない。
消化に良さそうなトロロそばと、サポートの方が作ってくれた「国産」レモンスライスのはちみつ漬け、きゅうりを食べる。
あと、持参したトレイルミックス(アーモンド・レーズン・マーブルチョコ)も食べる。
ちなみに、ボトルは2本持ちで1本は水、もう一本は黒酢を5倍に希釈したものに粉飴(マルトデキストリン)350g、塩、イチゴジャムを溶かし込んだもの。
推定1200kcalくらい。
これだけでカロリーメイト6箱分、パワージェル10本分あるのだから大したものだ。
費用は200円くらいなんだから、お得である。
どうせ遅れるんだから、自分だけ先行して時間を稼ぐ手もあったけど、トイレで並んでしまい、逆に皆さんを待たせるハメに・・・。
「予定より1時間遅れだけど、急がなくていいからね~。」と、なんとも頼もしい(?)言葉を背に出発。
休憩すると体が硬くなるのか、かえって足が重く感じる。
12:03
スキー場にて
3ヶ月前。残雪が名残を留めてるなあ。
案の定、勾配がキツくなりだしてすぐに集団から遅れ出す自分。
峠までの距離は約19キロ(14キロだったかな?)、このペースなら2時間はかかる。
ちっとも進まない時計とトリップメーターは見ないようにする。
途中、救急車がサイレンを鳴らして下ってきたと思ったら、バイクと車の事故現場に遭遇。
どうやら下りのバイクが左カーブで対向車にぶつかったらしい。
カスタムしたZRXっぽかったけど、マフラーが外れてたから結構な衝撃だったろう。
大きな怪我じゃなければいいけどね。
事故現場を後にして更に登る。
去年は高度を上げるに連れて変化していく景色を存分に楽しんだけど、この日はそんな余裕なし。
「心って、余裕があるから感動するんだ。辛い時って、心は動かないのね・・・。」
晴れ渡って去年よりも絶景である。
絶景だと認識はしているけど心が動かない。
その状態を冷静に認識しつつも、残念と思う余裕もない。
12:35
帰ってから楽しもうと、無感動なままに写真だけは撮り続ける。
写真を撮る余裕があるんじゃない。写真でも撮って気を紛らわせないとやってられないのだ!
13時を過ぎ、森林限界を越えてしばらくしてから、上から自分を呼ぶ声が・・・。
顔を上げればサポートカーのステップワゴンとその隣に立つIさん。
「chimamoさーん、お疲れ様。残念だけど回収です。」
そう、スケジュール的にタイムアップ、時間切れである。
「・・・分かりました」
こうなることは、草津のコンビニを出たところから予想はしていたこと。
仕方ない・・・。
悔しくて涙が出るかと思ったけど、ワタクシ、そんなに負けず嫌いじゃなかった。
渋峠から下るか聞かれたけど、そんな気力がなく、下りきった休憩ポイントのコンビニまで乗せてもらう。
コンビニでは、どら焼き(具はホイップクリーム&プリン)を食べる。
なんか、普段はカロリーを気にして我慢しているものを食べてる感じ。
そんなに腹が減ったように感じないのは、手製のジェルの效果かも。
ここから妙高市を抜けたらゴール上越まであと70キロ。
時間は15時を過ぎた辺り(確か)。
「大丈夫?!」
「走ります。走らせて下さい!」
と、再び馬上の人ならぬ銀輪上の人(?)となり、走り出す。
ただし、また遅れるわけにはいかないので、2時半組のグループに混ぜてもらい早めに出発。
飯山市内を抜けて飯山街道(国道292)を走る。
ここで小さな峠があるけど、なんとかクリア。
車で休んだのが効いたみたい。
17:00
下りきったところの妙高市のコンビニで一息いれる。
アイスを食べてる人もいるけど、自分はもうお腹いっぱい。
さすがにこれ以上甘いものを食べる気がしない・・・。
あとは水田の中の平坦路(県道30号)を走るのみ。距離にして30キロ。夕日に間に合うか!?
17:38
徐々に陽が傾いてくる
途中、3時出発グループにブチ抜かれる。
「2時半組で良かった~」と思いながら背中を見送る。
18:45
ギリギリ間に合った~!!
去年よりも夕日は綺麗でした
ひとっ風呂浴びたら当然
宴会。
途中で「ワープ」したことは残念だったけど、最後は走ってゴールできたから良しとしよう。
来年は絶対最後まで走るんだ! と、誓うのでした。
おしまい
走行距離は233kmと去年の270kmよりも短い。その訳は・・・
去年はビギナー班で2時出発だったのが、今年は初参加の人が多いからと、トコロテン方式に押し出されて3時スタート。大丈夫か自分!?
午前3時に東飯能駅をスタートして県道30号を北上する。
走り出しは肌寒かったけど、すぐに体は暖まる。
トラックが去年に比べて少なく、とても走りやすい
「去年はこの辺で膝が痛くて、お尻が痺れて、完走できないかも、って不安に思ったんだよな~」
と、去年を振り返る余裕もある。
「なんか今日の自分、調子いいぞ!」
夜明けで気分がハイになったのか、やたらと気持ちいい。
7:50
国道406号に入り、ダラダラと登りが続いてイヤになった辺りでコンビニ休憩。
すると、自分たちが駐車場に入ると同時に、2時出発グループがスタートするじゃないか!
予定では、2時組と合流して、この先はのんびり走るつもりだったのに・・・。
はっきりいって、大誤算だ・・・。
コンビニで補給食(納豆巻き、シュークリーム、ブラックコーヒー)を買って戻ると、運命の(?)選択が待ち受けてた。
1.しばらく休んでから、このまま国道406号を進んで、須賀尾峠を越える
2.須賀尾峠は迂回して、国道145号を通る(本来のルート)。でもすぐに出発しなきゃなんない
「2」のほうが断然楽なんだけど、
・すぐ出発だと楽しみにしてたシュークリームを落ち着いて食べられない
・峠といってもダラダラ登っているみたいだし、大丈夫じゃない? 調子いいし
・行かずに後悔するなら行って後悔しよう
と、「1」の須賀尾峠ルートを選択する。
そうしたらまあ、大失敗。
自分が先頭になって走り出すけど、倉渕温泉の登りに入った途端に集団から遅れ始める自分。
「みんな飛ばすなあ」と思ったけど、いつの間にか最後尾になって自分が遅いことに気づく。
「やばい、足が回らない・・・。」 思っていた以上に足が疲れてたみたい。
とはいえ、迂回ルート(そっちが本来のルート)組はとっくに先行しているから今更合流できない。
一人で迂回ルートを走ったら、きっと道に迷って更に迷惑をかけることは必至。
どれだけ遅れようが、進み続けるしかない。
一旦は集団に追い付いて、というか待っててもらって一緒に走るけど、峠の登りが始まった途端に再び置いてかれる自分。
「やめときゃ良かった」
「行かなくても絶対後悔しなかった」
と、思いっきり後悔しながら峠をエッチラオッチラ登っていく。
9:34
須賀尾峠にて。 せめて展望がよければ登った甲斐があったと納得できたのに・・・。
峠で皆さんと再び合流して、六合まで走る。
平地とか坂が短かったら何とかなるんだけど・・・。
六合の道の駅で休憩したら、草津のコンビニまでひたすら登り続けるのみ。
コンビニで休んだら、渋峠めざしてひたすら登る、つまりここから先はひたすら登る、登る、登る。
ああ、書いててイヤになってきた。
当然のように、道の駅を出発してから程なくして一人旅に。
どこも痛くないのが唯一の救いか。
去年とは比べ物にならないくらい、しんどい思いをして草津のコンビニに到着。
足は疲れているけど、そんなに腹は減った感じはしない。
消化に良さそうなトロロそばと、サポートの方が作ってくれた「国産」レモンスライスのはちみつ漬け、きゅうりを食べる。
あと、持参したトレイルミックス(アーモンド・レーズン・マーブルチョコ)も食べる。
ちなみに、ボトルは2本持ちで1本は水、もう一本は黒酢を5倍に希釈したものに粉飴(マルトデキストリン)350g、塩、イチゴジャムを溶かし込んだもの。
推定1200kcalくらい。
これだけでカロリーメイト6箱分、パワージェル10本分あるのだから大したものだ。
費用は200円くらいなんだから、お得である。
どうせ遅れるんだから、自分だけ先行して時間を稼ぐ手もあったけど、トイレで並んでしまい、逆に皆さんを待たせるハメに・・・。
「予定より1時間遅れだけど、急がなくていいからね~。」と、なんとも頼もしい(?)言葉を背に出発。
休憩すると体が硬くなるのか、かえって足が重く感じる。
12:03
スキー場にて
3ヶ月前。残雪が名残を留めてるなあ。
案の定、勾配がキツくなりだしてすぐに集団から遅れ出す自分。
峠までの距離は約19キロ(14キロだったかな?)、このペースなら2時間はかかる。
ちっとも進まない時計とトリップメーターは見ないようにする。
途中、救急車がサイレンを鳴らして下ってきたと思ったら、バイクと車の事故現場に遭遇。
どうやら下りのバイクが左カーブで対向車にぶつかったらしい。
カスタムしたZRXっぽかったけど、マフラーが外れてたから結構な衝撃だったろう。
大きな怪我じゃなければいいけどね。
事故現場を後にして更に登る。
去年は高度を上げるに連れて変化していく景色を存分に楽しんだけど、この日はそんな余裕なし。
「心って、余裕があるから感動するんだ。辛い時って、心は動かないのね・・・。」
晴れ渡って去年よりも絶景である。
絶景だと認識はしているけど心が動かない。
その状態を冷静に認識しつつも、残念と思う余裕もない。
12:35
帰ってから楽しもうと、無感動なままに写真だけは撮り続ける。
写真を撮る余裕があるんじゃない。写真でも撮って気を紛らわせないとやってられないのだ!
13時を過ぎ、森林限界を越えてしばらくしてから、上から自分を呼ぶ声が・・・。
顔を上げればサポートカーのステップワゴンとその隣に立つIさん。
「chimamoさーん、お疲れ様。残念だけど回収です。」
そう、スケジュール的にタイムアップ、時間切れである。
「・・・分かりました」
こうなることは、草津のコンビニを出たところから予想はしていたこと。
仕方ない・・・。
悔しくて涙が出るかと思ったけど、ワタクシ、そんなに負けず嫌いじゃなかった。
渋峠から下るか聞かれたけど、そんな気力がなく、下りきった休憩ポイントのコンビニまで乗せてもらう。
コンビニでは、どら焼き(具はホイップクリーム&プリン)を食べる。
なんか、普段はカロリーを気にして我慢しているものを食べてる感じ。
そんなに腹が減ったように感じないのは、手製のジェルの效果かも。
ここから妙高市を抜けたらゴール上越まであと70キロ。
時間は15時を過ぎた辺り(確か)。
「大丈夫?!」
「走ります。走らせて下さい!」
と、再び馬上の人ならぬ銀輪上の人(?)となり、走り出す。
ただし、また遅れるわけにはいかないので、2時半組のグループに混ぜてもらい早めに出発。
飯山市内を抜けて飯山街道(国道292)を走る。
ここで小さな峠があるけど、なんとかクリア。
車で休んだのが効いたみたい。
17:00
下りきったところの妙高市のコンビニで一息いれる。
アイスを食べてる人もいるけど、自分はもうお腹いっぱい。
さすがにこれ以上甘いものを食べる気がしない・・・。
あとは水田の中の平坦路(県道30号)を走るのみ。距離にして30キロ。夕日に間に合うか!?
17:38
徐々に陽が傾いてくる
途中、3時出発グループにブチ抜かれる。
「2時半組で良かった~」と思いながら背中を見送る。
18:45
ギリギリ間に合った~!!
去年よりも夕日は綺麗でした
ひとっ風呂浴びたら当然
宴会。
途中で「ワープ」したことは残念だったけど、最後は走ってゴールできたから良しとしよう。
来年は絶対最後まで走るんだ! と、誓うのでした。
おしまい
2015-05-26 19:27
nice!(2)
コメント(2)
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ツール・ド・日本海 お疲れ様でした。須賀尾峠は自転車では結構
きつかったのではないでしょうか? 何より無事走破できて良かった
ですね。エンジンが付いていても日本海まで下道で行くのは結構走り
がいがありますよ~
by barrr (2015-05-29 16:04)
>barrrさん
須賀尾峠、キツかったです。
予定では渋峠の後で関田峠も考えてましたから、無謀過ぎました(^^;;
バイクで走っても、日帰りはきついと思います。自分は出来ないな〜
by chimamo (2015-05-29 18:30)