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KLX250とW650で行く、2泊3日の東北ツ-リング 1日目 [バイク]

~序~
8月9日から11日にかけて、カミさんと2人で東北をツーリングしてきました。

会津若松にて
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事の始まりは今年のGWまで遡る。
子供が夏休みに入ったら、三重の実家に―足早く帰して、その合間に自分達はツーリングを楽しもうという計画を突如思い立った。

思い立つのは自分で、計画・実行に移すのはカミさん。

「中尊寺金色堂を見たい」という自分の希望を伝え、後はカミさんに任せる。
船頭は―人でいいのだ。

~出発~
8月9日の深夜1時、小雨ぱらつく中、飯能の自宅を出発する。

今日のルートは、中尊寺金色堂を目指して高速をひた走って北上する。その後は一関街道を走った先にある、東松島の民宿「桜荘」がゴールだ。

その距離凡そ630km!

バイクで一日で走る距離としては過去最長だ。

深夜の出発はバイクでは初めて。
自転車なら何度もやっているというのが我ながら面白い。

ガラガラの下道を通って狭山日高ICから圏央道に入る。このあと北関東道経由で東北道に入る。深夜故にできるだけ下道は避ける作戦だ。カミさんのW650、うるさいから・・・。

高速に乗って加速すると、KLX250のエンジン音がカン高くなり、ハンドルの振動も大きくなる。

このバイクで高速を走るのは2年振り。
前を走るカミさんには「100km/hちょいのスピードで」と伝えてたけど、「上限100km/hで」と伝えるべきだったと後悔するけど後の祭り、
風圧と振動に耐えながらついていく・・・。

ひたすら500kmも高速を走って平泉を目指すとうんざりするから、まずは最初の目的地、上里SAを目指す。

自分のKLX250は、リザーブを除くとタンク容量が5Lほどしかない上に、高速では燃費が28km/L前後まで落ちるので、高速では150kmほどでリザーブとなってしまうのだ。

飯能から上里SAまで70km、そこから次のGSのある上川内SAまで約110km、つまり上里SAで給油し損ねると、上川内SAまでたどり着かないのだ。

2時04分 上里SA到着
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バイクを停めると、70km走っただけなのに両手が痺れてジンジンする。
「高速を降りる頃には感覚がなくなっているんじゃない?」と不安を覚える。

腹は減っていないけど、自動販売機でホットコーヒーを買ってカフェインを補給。
フードコートでコーヒーを飲みつつぼんやりしていると、カミさんが、紙コップをセットせずにコーヒーマシンのスイッチを押している。
無情にも(!?)コーヒーが無駄に流れ落ちていく傍らでオロオロするカミさん。
店員さんは無表情を装いながら苦笑は隠せない。

もしや「これが本当のドリップコーヒー♪」なんてウケを狙っていた!?

燃費27.5km/L(走行71.6km、2.6L給油):やっぱり高速走行は燃費が落ちるようだ。

3時48分 上河内SA到着
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眠気を抑えようとコーヒーを飲むけど、ココアにしておけば良かった。

ここまでは交通量も少なく快適に走れている。
猛スピードで抜いていくトラックや車もいないし、。

慣れてきたのか手も痺れなくなった。

駐車場には結構な数の車が駐まっていて、どうやら車中で仮眠してるみたい。
結構冷えてきたので、メッシュジャケットの下にインナーを着る。

徐々に夜が明けてきて、周りの景色が見えてくる。山と川、田園が広がるばかりで、遠くへ来た実感が湧いてくる。
明るくなるにつれて車の量も増えてくる。

燃費29.9km/l(116.6km、3.91L):少し良くなる。高速走行にも慣れてペースが落ち着いた?

5時45分 安達太良SA到着
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空腹がMAXとなり、豚汁定食を食べる。食べたら眠くなり、ベンチで横になって仮眠を取る。
食事と仮眠を合わせて1時間と少し休憩をした。

セミの鳴き声を聴きながらベンチで仮眠。
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燃費27.4km/l(120.1km、4.39L):再び27km台。車が増え出して、追い抜きが増えた?

8時55分 菅生PA
少し休んでガソリンを補給したら出発。

の予定だったけど・・・
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菅生PAをでると、流れているけど結構混んできた。夜のツーリングは快適だったなあ、と思いながら走る。

この辺りで雲行きが怪しくなり、何度も雨に降られる。
断続的に何度も降られるけど、メッシュジャケットに染み込むほどではないのでカッパは着ずに済んだ。

燃費29.1km/L(97.2km、3.34L):車がさらに増え、追い越しが減った?

10時20分 長者原SA到着
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ここから目的地の平泉前沢ICまでは50km。もはや目と鼻の先だけど、下道に降りてGSがないと困るからガソリンを補給するのだ。
すぐに出発するつもりだったけど、昨夜30分しか眠っていないカミさんが眠気の限界を迎え、ベンチで30分仮眠をとる。

燃費27.9km(64km、2.29L):再び低下する。

11時56分 平泉前沢IC到着
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ICから中尊寺までは10分ほど。
道路沿いの案内に導かれて12時過ぎに到着!

計画では9時には着いてるはず。予定通りには行かないということやね。
ペースは予定通りに100km/h前後で走ってきたけど、思っている以上に休憩時間が長かったようだ。

急な坂を登り、汗をかきつつ広い境内を歩き、金色堂とご対面を果たす。
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こんな山奥にこれだけの贅と技術の限りを尽くしたお堂を建てられるなんて、藤原氏の栄華が忍ばれる。
その藤原氏を滅ぼした頼朝ですら金色堂は破壊せず、現代まで保護されてきたのだ。
頼朝自身がこのお堂を見たかは知らないけど、歴史が今に繋がっている事を感じるこの感覚が好きだ。

趣ある藁葺き屋根の茶屋で一服。
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甘すぎないあんみつが美味しかった。

15時すぎ、中尊寺を後にして一関街道を辿り、石巻を目指す。

「平泉は緑豊かというよりも、緑の中に街が埋もれるようにある感じだなあ。」なんて思いながら走っていると、あっという間に岩手県から

宮城県へと入る。もっと岩手を走りたかったなあ。

一関街道は国道432号線。車は殆ど通らずペースは上がるけど、流石は3桁国道。
時々1車線になり、さらに狭くなって北上川べりの土手や町中を走る。

北上川の川幅は広いのに、関東の川と違ってウネウネと蛇行しながら流れている。
それだけ手が加えられていないのだろう。 東北に来た実感がさらに増してくる。

石巻では3.11で多くの人が避難した日和山公園を訪ねる。
今は整地されて緑の台地となったところに、かつては家が立ち並んでいたとは俄かには信じがたい。
何事もなかったかのように高台から見る海は穏やかだった。

石巻のGSで給油。
燃費37.6km/L(トリップメーターをリセットしてしまい、推定値):下道オンリーならこんなものだろう。

石巻からは国道45号を走り、夕暮れで混雑する松島市内を抜けて東松島に入れば宿はもうすぐ。

が、夏祭りで交通規制がかかり、看板の案内通りに進めずに迷いまくる。

日も暮れかけた18時47分 民宿「桜荘」到着
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一日で628km。
ほとんどが高速で流れも良かったせいか、思ったほど疲れてない。
手の痺れはないし、お尻も痛くない。

疲れてない、と言ったら、もちろん嘘になりますが(^^;)

漁師宿だけあって晩ご飯は海の幸のフルコース!
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主人がさっき採ってきたというウニ!
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写真にはないけど、気仙沼で上がったサンマの塩焼きが、これまで食べたどのサンマよりも大きくて美味しかった!

遠かったけど、来た甲斐があったな~!

明日はどこに行こうかな?


・・・なんて気ままな旅がしたいな~。
 
実際は明日のお宿もルートも決まっているのだ、残念ながら。
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