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息子と富士山に登った [家族]

こんにちは、自宅の鍵をなくしてしまい、警察に電話したり大騒ぎした挙句に家で見つかり、カミさんに白い眼で見られたchimamoです。

この前の7月29、30日で小5の息子と二人で富士山に登ってきました。
その顛末記です。

7月29日
朝5時起きして東飯能駅から電車に乗る。
車での移動も考えたけど、ほとんど交通費に差がなかったので渋滞のない電車で行くことに。

前日に子供が作った「お守り」を財布に入れて。
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予報では雨だったけど、途中に晴れ間が見え隠れして、「もしかして予報が外れるんじゃ?」と期待が膨らむ。

10時すぎ、富士急行終点の河口湖駅に到着。

途中の富士山駅で降りれば、スバルライン五合目行きバスの始発に乗れたのだけど、河口湖まで電車で移動することで1本前のバスに乗る。

バスの乗客は殆どが外国人で、一瞬、外国人専用のバスに乗ってしまったかと焦ったくらい。
いやー、外国人観光客が多いとは聞いてたけどこれ程とは。

バスは満員で座れなかったけど、1時間予定を早めたことが懸命な選択だったことが後になって分かる。

11:00
スバルライン5合目に着いてみると、雨こそ降ってないけどガスっていて展望はゼロ。

高地順化もあるし、お腹も減ったので近くのレストラン(食堂?)でラーメンを食す。
はじめは空いてたけど、食べ終わる頃には受付カウンターは長蛇の列。バスを1本早めて正解だったと、心の中でカッツポーズ。

12:00
高地順化が無事に済んだかどうか分からないけど、入山料を払って登山開始!
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が、歩き出してすぐに霧が雨となってカッパを着込む。

13:00
雨が降ったり止んだりの中、6合目に到着。

この辺から森林限界を超えるのか、砂地ばかりの殺風景な景色になる。どのみちガスって何も見えないけど。
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斜度がきつくなってきて、子供が疲れ始めて、立ち止まって休む回数が増える。
とはいえ、大人だけのパーティーを何組も抜いているから決してペースは遅くないはず。

15:00
7合目の山小屋が見えてきた辺りから、岩登りゾーンになって渋滞がちとなる。
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雨が本降りになってきた上に雷まで聞こえてくる。
逃げ場はないし、高い建物もないし、「ゴロゴロ」と聞こえるたび、渋滞の流れが良くなったような・・・。

靴がずぶ濡れになって、気分もすっかり萎えたところで山小屋到着。地獄に仏とは、まさにこの事。
ブロワー(巨大なドライヤー)で雨水を吹き飛ばしてもらってから入館する。

鎌岩館はリニューアルされたばかりで、とっても綺麗。
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二人で1畳の居住スペースは、濡れた荷物を乾かすにはとても十分とはいえないけど、それでも雨に濡れて歩いてきた身には天国に感じた。

「雨に濡れない」
普段なら当たり前のことが、至極ありがたく感じるのも登山の醍醐味か。

濡れたカッパやザックカバーを梁にかける。靴も袋に入れて持って上がるので、靴下と一緒に乾かす。
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1時間くらいして外を見てみたら、山小屋の前が渋滞でみんな立ち止まってる。雨はますます強まっているのに・・・。
早く着いてよかったと、心から思う。
あと、今更に山小屋に駆け込んでカッパを買う人が何人もいて驚く。完全に山を舐めとる。

17:30
晩ご飯のカレーとハンバーグを食す。
味は・・・、山で食べる御飯は何でも最高です!!(褒めてないなぁ)

夕食と同時に明日の朝食も渡される。
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山小屋のお弁当はおにぎり!と、勝手に思ってたけど違った。
手間を考えれば仕方ないか。でもお茶はカフェインレスの麦茶が良いのでは。

因みに、自分たちの行動食はこちら。
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カロリーメイトと、似たようなの。こまめな補給用に、お馴染みの塩羊羹と、栗ようかんをカステでラサンドしたやつ。あと、魚肉ソーセージ。

2日目はこれにビスケットとチョコレートが加わる。
両日とも、少し余るくらいで、ちょうど良い分量だった。

水(お茶、ポカリ含む)は二人で2.5リットル。こちらはギリギリだった。
雨がちだったから良かったけど、晴れてたら全然足りなかっただろう。

まあ、水と食料については、山小屋で補給できるので、高くついても荷物を軽くしたければ、その都度補給しても問題ないと思う。
とは言っても、悪天候だと山小屋に立ち寄るのも億劫になるので、持っていくに越したことはない。早朝は開いてないし。

19:30
20時と聞いてたけども早めの消灯。
蒸し暑さと、ちびちび飲んだブラックコーヒーが効いたのか全然眠れない。

夜が更けるに連れ、雨はますます強くなり、小屋が流されるんじゃないかと不安になるくらい。
予報では明日には止むはずなので、ひたすら信じるのみ。
それにしても蒸し暑い。
寝袋を下に敷いているだけで汗が出てくる。隣の人は寝袋にくるまって寝息を立ててる。信じられん。

24:00くらい
やっと、うとうとしてきた頃、ご来光を頂上で見る予定のグループが活動を開始する。
ビニール袋の音は仕方ないけど、ペットボトルを潰すのは食堂でやってくれ、と心の中で叫ぶ。
雨は少し弱まったけど、相変わらず屋根を叩いてる。
この雨の中、ご来光を求めて出発する人たちって凄い!

気が付けば、寝ている息子がうなされている。さっきまでは静かに寝ていたのに。
息も苦しそうだ。空気が薄いせいか?
蹴飛ばされては敵わないと、とりあえず起こして水を飲ませる。酸素も吸わせておけば良かったとあとで後悔。

30日
3:00
携帯のアラーム(バイブ)で目覚めて行動開始。
うだうだしながら荷物をまとめて食堂におりてコーヒーを頂く。
思ったよりも寒くなく、Tシャツの上に長袖を着てカッパを着込む。
ダウンとかフリースジャケットも持ってきたけど、これなら不要だ。

2日目は親子で地下足袋に履きかえる予定だったのが、息子が足がむくんだのかきつくて入らない!
幸い初日の運動靴が大体乾いてたので、履き続けることにして、自分だけ地下足袋に履き替える。

4:00
予定より30分遅れで鎌岩館を出発。
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幸い雨は霧雨程度まで落ち着く。

斜度のきつい岩場を登って8合目を目指す。
じきに空が明るくなって、ヘッドライトは不要となるけど太陽は見えず。
息子が何度も休憩を訴えるのでペースは上がらず。
それでも抜かれることはほとんどないから、ほかのパーティも同じようなペースなのだろう。

5:15
八合目到着。
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座って一息ついていると、くもの切れ目から青空が見えてくる。
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登っている途中、雲が下に流れたと思ったら雲の切れ目から陽が差す瞬間!
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こういう景色を見てしまうと、また山に登りたくなるんだよね。


6:15
本八合目。
売店の温度計は12度。
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風が吹くと寒いけど、じっとしていなければ、Tシャツとカッパ(上下)で十分。
太陽の光はありがたい。

と、思ったら再び雲の中に。
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雨は降らないけども忙しい天気だ。

9合目にさしかかった辺りから、息子のペースが更におちる。
少し歩いては立ち止まって休む、を繰り返す。見渡せば、周りの登山客もみんな苦しそう。
酸素を吸うと、脚の重いのが少しは楽になるらしい。

他人事に書いてるけど、自分はいたって平気でした。すこし息が荒くなるくらい。
普段からランや自転車でぜーハーしてるから、酸素不足の状況には慣れてるのだろう。

いいペースで抜いていったのも、ご年配ながらロードバイク乗りだったし(レーパンだったからすぐわかった)。

8:30
頂上登頂!

三脚でセルフタイマーで撮ったら、これ以上ないタイミングでお姉さんが通り過ぎる。
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このあと、このお姉さんに撮ってもらいました。
混み合う時は、素直に近くの人にお願いしたほうがよいです。

9合目辺りから晴れ渡って、雲海を見下ろす絶景を楽しむ。

お鉢めぐりは時間と子供の余力がないので省略。

めぐらないけど、お鉢に近づいて写真をとる。
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せっかくなのでと、嫌がる息子を「こち亀」で釣って成就岳まで登る。
試しに駆け上がってみたけど、やっぱり自分は走るほうが楽しい! 
富士登山競走、目指してみよっかな?!
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9:45
下山開始。
砂礫の道をひたすら下っていく。
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団体の登山客がいたので、すこし歩を早めて追い抜くけども、すぐに息子が「靴に石が入った」と立ち止まる。
このための地下足袋たっだのに・・・。

地下足袋は足首周りまで覆うから、こういう砂利道にも強いのだ。

10:30
八合目の下江戸分岐では完全に雲の中。この後は雨も降り出し、最後まで青空を見ることはなかったとさ・・・。
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息子は延々と続く下り坂に嫌気がさし、「まだ着かないの~?」を連発する。

あんまり煩いから、「足を止めて口を動かしても着かないぞ、置いてくぞ!」と怒ってみせるも、更に凹むばかりで逆効果。
発想を替えて、「好きなだけ文句言ってみ。」と好きなだけ弱音を吐き出させたら、すっきりしたみたいで、そのあとは元気になりました(笑)。
ストレスは溜めずに吐き出させたほうがイイのね。

12:05
砂礫道が終わったトコロ。
かなりへばっている我が息子。
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それでも大人のグループに負けていないから大したもんだ。

6合目を過ぎて、登山道と合流して、登山客(我々は下山客か?)とすれ違う。
20人くらいのツアー客が圧倒的に多い。しかも結構多国籍だ。
ガイドさんも大変なことだろう、と他人事ながら心配になってしまった。

12:40
無事にスバルライン5合目に到着!
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6合目の看板の所要時間より10分速い。
昨日よりも雨は強く、視界は悪いけど、出発するグループは多いような。

結構雨に降られたけど、ほとんど染み込んでこなかった地下足袋。
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メッシュのトレランシューズよりは、ずっと雨に強いようだ(当たり前か)。
因みに息子は普段履いている運動靴で二日とも通したけど、下りで砂利が入った以外は全く問題ないようだった(濡れたけど)。

15:41
大月駅で電車を待つ間にビールを買う。
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この500ml缶、電車が来て座れなかったら飲みづらいから、と言い訳して電車が来る前に一人で乾杯!
「電車にして良かった~」と心から思う瞬間。

結局は何とか座れて、「ビール、もう1本買っときゃ良かった~!」と嘆いたけども後の祭り。
今回の山行でもっとも悔やまれた選択であった?!

17:30
東飯能駅着。
こうして長年の「宿題」は何とか無事に終えたのであった。
息子も、「また今度行ってみたい!」と言ってて楽しかったようだし。

こんど、八ヶ岳でもテント山行に連れて行ってみようかな?

まずい、自分のほうが山登りに喜びに再び目覚めてしまったみたい。
遊ぶ時間がもっと欲しいなぁ~!!
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