SSブログ

ロードバイクで行く1泊2日の四国ツーリング 前編 [自転車]

こんにちは、10月はランニングの距離が50kmを切ってしまい、最早ランナーと名乗れなくなってしまったchimamoです。

10月の30、31で(バス泊を含めると10/29~11/1)で四国を「自転車」でツーリングしてきました。

10/29(金)
新宿に向かう電車が急病人で遅れ、深夜バスがタイヤトラブルで45分も遅れて到着、何とか22時頃に新宿を出発する。が、「東名高速で渋滞のため、到着時間のさらなる遅れが見込まれます。」とのアナウンス。
先行きが不安な出発となる。

10/30(土)
予定より遅れたものの、9時に高知駅に到着。
待ち時間を利用して、外に出て写真を撮ったり、着替えを済ませる。

土佐の3英雄の銅像を撮る。
PA300005.JPG
20年前に来たときはなかった、と思う。でも20年前は南口は行かなかったかも。
板垣退助(と後藤象二郎)も有名だけど、この3人とは並べられんわな

神戸から始発電車でやってきた今回の相棒、大学以来の友人のアッキーと合流して、2両編成の特急あしずり1号にのって窪川駅まで。

今回のテーマは「四万十川と四国カルスト」

四万十川は、前から見てみたかった清流なのだ。
そのうち「四万十ウルトラマラソン」に出ようと思っているうちに、先に自転車で走ることになってしまった。

四国、そこは埼玉から行くには自走(バイク)にせよ、公共交通機関にせよ、どうにも遠くて憧れが募るばかりだったのだけど、
琴平バスが輪行可能と知って、四国サイクリングが現実となったのだ。

2年ぶりの再会となるアッキーと喋っている内に、あっという間に窪川駅に到着する。

今日のルートは、国道381号→酷道と名高い(?)、国道439号→県道26号→国道197号でゴールが檮原町の民宿「いちょうの樹」だ。
距離は71km、獲得標高431mと、普段のロードツーリングに比べると相当楽なコースである。
景色を楽しむのだから、これでいいのだ。出発も11時過ぎと遅いので、まあ、こんなところだろう。

少し雲はあるものの、晴天の下で自転車を組み立てて、国道に出てすぐのファミリーマートで補給食を買ったら、さあスタート!

が、コンビニをでて数秒後、フロントタイヤから変な感触、と思ってタイヤに目をやると、タイヤの一部が異様に膨らんでる。

「何かおかしい!!」

と慌てて止まった瞬間、

「パン!!」と大きな破裂音。

「チューブが裂けたのは確実、タイヤは大丈夫か?!」
タイヤまで裂けていたら、ここで自分の四国ツーリングは終了である。

不安を抱えたまま、フロントを浮かせてコンビニに逆戻りする。

幸いにもタイヤは無事で、チューブを交換する。
どうやら、先週の日曜日にタイヤをローテーションした際、フロントタイヤがごくわずかにチューブを噛んでいたらしい。
交換直後に軽く走って確認もしたけど、振動でタイヤとリムの隙間が大きくなったことで一気にチューブが膨らんだのか。
まあ、自宅から駅に向かう時や、峠の下りでないだけマシ、だったのかも。

見事に裂けたチューブ
PA300010.JPG
タイヤはビットリアのコルサ。
雨でもしっかりグリップしてくれるいいタイヤ。
ホイールに簡単にハマるくらいサイドが柔らかく、その分チューブを噛みやすいのかも。

手早くチューブを交換したら、気を取り直して出発!
駅を出たときは晴天だったのが、いつの間にやら空は雲に覆われている。

しっかり確認したとはいえ、タイヤに不安を感じる。
次にバーストしたら替えのチューブはない。

「これはもしや、この旅はやめとけ、というお告げか?!」
なんて根拠のない不安に包まれながら檮原町を目指す。

国道381号は綺麗な道で、左手に四万十川の清い流れを見ながら気持ちよく走る。

曇天模様なこともあり、川は綺麗なんだけども写真写りがいま一つなのが残念。
PA300015.JPG


酷道で名高いヨサク(439号)に入った途端、一気に道が狭まって軽トラでもやり過ごすのに脇に寄る必要があるくらい。
道はそれほど荒れていないけど、これなら奥武蔵グリーンラインの方がよっぽど広い。
PA300018.JPG

下津井の手前でサルの群れに遭遇する。

ここで出会ったサルの方が、スタートしてから見かけた人の数より多いと確信できるくらいに人がいない。

集落というほどの家もない。
でも、衆議院選挙の掲示板は至る所で見かけたのだから、日本って、ある意味凄いと思った。

下津井の眼鏡橋をバックに
PA300026.JPG


四万十川は、途中から急に水量が多くなったと思ったらダムになってた。
四万十川にもダムがあったのね。


あと、思ったよりも川との高低差があった。

沈下橋も初めのうちだけだったし、イメージしていた四万十川とはちょと違う。

県道26号に入ってから道が広くなる。
PA300045.JPG

走り出してすぐに、リアの変速が思うように決まらずに四苦八苦してたのだけど、リアディレイラー付け根にある、ワイヤーを固定するプラスチックのガードが割れているのを発見。
自動改札口に勢いよく輪行袋をぶつけてしまった時に破損した模様。
どうしようもないし、走行には支障がないので放っておく。

途中、ナビのルートと大きく外れて、「どっかで道を間違えた?」なんて泡食ったりもしながら(トンネルを避けるルートが分かりにく過ぎた)も、無事に檮原町に到着。

これまで、点在する民家ばかりだったのが、急に町が現れたので、「秘境の隠れ里」を発見したかのような感覚に襲われる。

明日は雨かもしれない、ということで「維新の門」へ足を運ぶ。

銅像の半分くらいの人(?)は知らんかった。すみません。
PA300051.JPG

それにしても、こんな山の中で日本の将来を憂いて命を懸けた人がいたってのは、同じ日本人として誇りに思うべきだと思う。
主義信条は別にしても、その純粋な心と行動力は尊敬に値する。

坂本龍馬もこの地を抜けて脱藩していったかと思うと、龍馬が踏んだ地面を自分も踏めて感無量だ。

ついでに、「雲の図書館」にも立ち寄る。

外観も素敵
PA300073.JPG

自転車を置く場所に困ってると、近くで遊んでた小学生が駐輪場を教えてくれた。
こんな何気ない触れ合いが何よりも嬉しい。

あとで、この男の子と再び出会って挨拶しとく。
これが「鶴瓶の家族に乾杯」なら、そのまま仲良くなって家にお邪魔して夕食を頂くとこだ。

話がそれたけど、雲の上の図書館の内部は写真で見るより、もっと素敵だった。

といいつつ写真(館内は撮影オッケー)
PA300071.JPG
画面右の階段状の本棚には漫画が並べてあって、ベンチも兼ねている。
デザイン性もありながら、実用性もある。
となりでは子供たちがニンテンドースイッチでゲームに興じている。
それでいて、音も響かないのでうるさくない。
とってもいい雰囲気。

図書の配置も、面白そうな本がいっぱい並べてあって、一日中でも楽しめそうな図書館だった。

隅には小さいながらボルダリングの壁まである。

あとで民宿の女将さんが、「図書館で1日過ごすために、遠くから来る人が沢山いるんですよ。」と言っていたのも納得である。

自分も、「こんな図書館があれば~」と、檮原町の人が心底羨ましくなった。

檮原町見学を終えてから民宿、「いちょうの樹」に到着する。

荷物を置いてすぐ、女将さんに「雲の上の温泉」に車で乗せて行ってもらう。

ちなみに、GOTOキャンペーンの一環で檮原町限定の3000円分のチケットをもらったので、温泉も実質タダ。
こういうキャンペーンなら是非とも続けてほしい、と思う。

雲の上の温泉ながら、露天風呂から眺める空は雲で覆われてたけど、源泉かけ流しの温泉はとても気持ち良かった。

良く分からんけど、木のオブジェ(?)
IMG_0815.jpg

わが町、飯能も西川材を売りにしてるけど、建築物のデザイン性では残念ながら負けてると思った。
図書館は館内のデザインと実用性も含めて完敗だ。


宿に戻ったら、すぐに夕食。
IMG_0816.jpg

地元の食材をふんだん使って、とても美味しかった。

料理の多さに、「食べきれるか?!」と心配したものの、野菜が多くてあっさり完食。
アユの甘露煮は頭から尻尾までホロホロで絶品。

ごちそうさまでした。

どうやら明日は雨予報。
予報通りに6時に雨が上がることを祈りつつ、眠りにつくのであった。

<後半に続く>


nice!(5)  コメント(0)