カブちゃん永眠す

話は前後するが、うちで飼っているカブトムシのうち、カブちゃんが
10月13日に永眠された。

宮沢湖からランニングを終えて帰ってくると、カミさんがすこしひきつった顔で
「カブトムシが2匹とも死んでる」と。

たしかに、9月の終わりくらいから、ブンブンと羽音が聞こえることもなくなり、
最近はエサの消費も格段に減って、エサやりも2～3日に一回に減っていた。
でも、2匹同時なんて。と思いながら飼育箱の蓋を取って上から覗き込む。

たしかに、1匹はひっくり返って、もう1匹はうずくまって（？）ぴくりとも動かない。
うずくまって動かないのは、朝だし、死んでるわけではないだろうと思い、
ひっくり返った方を持ち上げてみると、急に足をバタバタさせる。
「生きてた！」

ほっとして、もう一匹の角を掴んで持ち上げると、頭部と胴体がゆらゆらと揺れる。
あきらかに弛緩していて、死んでる。
もう10月も半ばだし、よく頑張った方だろうと思いつつ、どう息子に切りだそうかと考える。
保育園のカブトムシは、9月を迎える前に全滅しているから、カブトムシが長くは生きられ
ないのは知っている。「あ、そう。」とか冷静に返されてもやだなー。

朝食のあとに、息子にカブトムシが死んだことを告げると、急いで虫籠の蓋をあけて中を
確認する。「かぶちゃんだ！」
自分には分からないが、息子によると、死んだのはカブちゃんの方らしい。
「カブちゃん、頑張ったよねー。」「いっぱい遊んだよねー。」と家族みんなで
カブちゃんの思い出を振り返る。
「あんまり言わないで、悲しくて涙がでそうになるから。」と息子。
その言葉に少しぐっと胸にきた親父。

お昼御飯のおにぎりを握るかみさんを残して、3人で公園に。
「掘り返されないように、できるだけ深く埋めてあげようね。」と息子。
こいつ、わかってるじゃないか、と感心しながら、「どこに埋める？」と聞くと
「砂場！」と元気に答える息子。うーん、あんまり良くわかってなかった。

砂場だと、すぐに掘り返されるから、と説明して、木のそばに穴を掘る。
穴を掘り終えてから、自分も掘りたかったと泣きだす娘。

カブちゃんを穴に埋め、土を被せる大役を果たすことで納得してもらい、
3人でカブちゃんのお墓に手を合わせ、冥福を祈るのであった。

カブちゃん、3か月の短い間だったけど、いろいろな事を子供らに教えてくれて
どうもありがとう。


ブンちゃはまだなんとか元気。長生きしてね

コメント 3

良い話だと思って涙ぐみそうになったら砂場に笑ってしまった。オチがあるね！
by kyon (2012-10-23 01:03) 

＞kyonさん
21日の日曜日、とうとうブンちゃんも永眠されました。
カブチャンの近くに埋めてあげたそうです。
自分は走りに行っていて、埋葬には付き合えませんでしたが。

子供らが、初めて飼って世話をしたカブちゃんとブンちゃんには感謝
してます。
by chimamo (2012-10-23 23:35) 

そうでしたか。。。（T−T）
きっと可愛がったから長生きしたのですね〜。きっと、天国で仲良く羽ばたいてると思います！
by kyon (2012-10-24 00:34)