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東北ツーリング2018 その1 [バイク]

こんにちは、自分は誕生日が8月なのですが、カミさんからプレゼントに何が欲しいか聞かれたので、「5万円の腕時計が欲しい」と言ったら却下され、1万円の腕時計がプレゼントになったchimamoです。
まあ、時計なんて時間が分かればいいんですよ。

さて、恒例となっている夏の東北ツーリングですが、本来なら10日(金)の夜に出発して八幡平を目指すはずでした。
しかし、夕方頃から宇都宮近辺で降り出した、ニュースになるくらいの大雨に加えて、早くも渋滞が久喜JCTや東北道で渋滞まで発生する事態に。その上、とどめとばかりに埼玉北部で「竜巻注意報」。

「もう少し待てば、雨も渋滞も和らぐかも」と、出発時間をズルズルと伸ばすも、一向に降り止まない雨と増え続ける渋滞。
そのうちに夜も明けてしまい、「こりゃ八幡平まで行くのは諦めよう・・・。」と、まさかの出発延期に。

土曜日の晩も空模様は怪しいけど渋滞はない様子。
日付変わって日曜日の1時過ぎ、カッパを着て飯能を出発!

前日と違って高速道路は快適そのもの。菖蒲PAでトイレ休憩だけ取って再び走る。

Vstrom650は去年までのKLX250に比べると、当然ながら高速走行は安定しているけど、100km/h前後で巡航する分には、そんなに違いはない。それなりに風は受けるし、音もする。
むしろ、KLX250の性能が高い、と言うべきかも。特にメーターバイザー。

でも、ガソリン残量を気にしなくて走れるのが、とても精神的に楽、というか緊張感がなくて眠気の一因になるくらい。
これは贅沢な悩みですな。

ところどころで雨に降られるけど、長くは続かない。
雨のおかげで気温も下がるけど、カッパ着てるから寒くない、それなりに快適な状態で進む。

3:15 上河内SAに到着。腹が減ったので中途半端な時間ながらカツ丼を食す。去年に比べてあまり眠くない。やっぱりVstrom650の方が疲労は少ない? 前日しっかり休んだのが大きいか。
食事のあと、5分ほどテーブルに突っ伏す。

5:33 すっかり夜も明けてから安積PAに到着。
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ここまで渋滞も全くなく、快適そのもの。カッパを脱いで代わりにインナーを着込む。

明るくなるにつれて交通量も増えてくる。
やたらと飛ばす車は少ないかわりに、追い越し車線をずっと走り続ける車が多い。
追い越し車線のほうが流れが悪くなって、走行車線の車に抜かれることもしばしば。

8:00 菅生PAに到着。暑くなってきたのでインナーも脱ぐ。
朝ごはんに食べた、地粉を使ったざる蕎麦が美味しかった。最近のSAのご飯は美味しいなあ。

当初の予定では、このまま高速で北上し、今日の宿泊地、鳴子温泉に早めに到着して近辺を楽しむつもりだったのだけど、ちと早すぎる。
いい加減、高速も飽きてきたし。

折角だから次のICで下りて、下道を走ることをカミさんに提案すると、「じゃあ、仙台市に寄りたい。」と。
調べてみれば、仙台宮城ICで下りて青葉山公園まで20分くらい。

自分も「伊達政宗の銅像見たい!」と、瞬速で話はまとまる。
伊達政宗の鎧が展示されてる博物館も開館時間が9時からと、今から目指してちょうどいい。

しかし、このブログ書いてて気づいたけど、菅生PAについてから出発するまで1時間くらいかかってる。
食事とって、トイレ行って、コーヒー飲んで、ガソリン入れて、と、それなりに色々やってるけど、こんなに時間かかってるとは思わなかった。
休憩時間って、走っている時に比べて早く時間が過ぎるようだ。

9:30 仙台市博物館に到着。空模様が怪しくなってきたけど、駐輪場が屋根付きでホッとする。
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まずは博物館に入って、政宗公の鎧とご対面! 常設展示かと思ったら、年に60日程度しか公開されておらず、ちょうど展示期間だった!
狙った訳でもないのに、なんてラッキーなんだ!

2時間くらいかけてじっくりと見学する。帰り際にもう一度政宗公の鎧を瞼に焼き付ける。

博物館の裏には、初代の政宗公の胸像(本当は全身像だったけど、戦争の物資供出で持ってかれたらしい)とご対面。

大きさは現役(?)の銅像と同じらしく、大きくて凛々しいお顔である。
着ている鎧が博物館で見たのと同じだ~、と、本物を見た直後だけに嬉しい。
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青葉城跡まで上がって、現役の政宗公(の銅像)とご対面。
勝手なイメージで、町のど真ん中にあるのかと思ったけど、山の上にあったのね。
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伊達政宗がこの城を築いた時は、まだまだ戦国真っ只中。
時代が進むにつれて、二の城、三の城は開けた場所に作られていくのだけど、それだけ時代が平和になっていったということか。 
勝手に想像を膨らますのも、歴史の楽しみだ。

駐輪場に戻った頃には、お昼どころか13時過ぎとなり、いい加減お腹も空いた。しかし、街中で食事するだけの時間の余裕はない。
菅生PAで買った芋ようかんと麦茶で糖分と水分を補給して出発する。

「そういや、伊坂幸太郎のゴールデンスランバーって、仙台が舞台だっけ?」なんて考えながら市街地を抜ける。

市街地を抜ける県道254号は片側3車線のだだっ広い幹線道路で、郊外の住宅地のお洒落なこと。
緑は多くて適度にアップダウンもあるし、ランニングは最適だな。

県道を抜けたあとは、国道457号を北上して鳴子温泉を目指す。左右に青々とした田んぼが広がる中、景色はいいんだけど交通量は多め、そして暑い。

やたらと渋滞している箇所があって、工事かと思ったらバイクが追突事故を起こしてた。
ライダーは大丈夫そうだったけど、車のバンパーは結構凹んでた。
バイクはフロントフォークは逝ってるかも。

いい加減疲れてきたところだったので、気を引き締めて走る。

15:00 ファミリーマートで遅い昼食を買う。客が入ると流れるメロディーを聞くたびに、「生まれたてのさだまさし~♪」を口ずさみそうになる、というか歌ってたかも。

走行距離が400キロ近くになり、航続可能距離が100km辺りになったところで、今回初めての給油。
396km走って、入ったガソリンは13.8L。あと6Lは残ってる。
メーターの燃費計で28.2km/l、満タン法で計算すると28.8km/l。
いずれにせよ、リザーブ分が2Lを除いて500km走れるってことか。すごいぞVstrom650!
高速メインだったから、もっと燃費は伸びるかと思ったけど、あんまり変わらなかった。

そろそろ日が傾きだした中、国道47号をしばらく進んで見えてきた鳴子温泉の案内。

16:10 本日の宿、ホテルたきしまに到着~!
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今回の宿の手配は全部カミさん任せで、宿の外観を見るのはこれが初めて。

宿の印象を一言で表すなら、「ザ・昭和」。
確かに民宿ではない、ホテルだ。子供の頃にタイムスリップしたみたい。
こういう宿、好きです。

建物は古いけど、掃除は行き届いていて快適。

部屋は当然畳。
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窓を開ければ、最上川が見えるリバービュー。
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食事の前にひと風呂(当然ながら源泉かけ流し、熱すぎずぬるすぎずの絶妙なお湯)浴びてビール飲む。
なんて幸せな時間なんでしょ。

晩ご飯も美味しかったです。

結構魚介類が多くて、「山の中なのに?」と思ったけど、海も結構近いよね。
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やっぱ東北のお米って美味しいわ。

夕食後、宿の主人オススメの「薬湯」に入る。
入るにあたっての手順をいろいろ教わるのって初めてかも。

「薬湯」は狭いので、交代制。
自分が行った時は「入浴中」の札がかかってたので待っていたら、主人が来て「あと5分待って」と。
「どういうこと?!」と思ったら、温泉たまごを作っているのだとか。
それで首からタイマーをかけてたのね。

階段を下りた先にある薬湯は、ともかく蒸し暑い。壁からパイプが突き出て、熱気が吹き出てる。

撮影を試みるも、瞬時に曇る
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湯船に近づいてしゃがむと、熱気はそれほどでもない、が、かけ湯すると熱い! 
「お酒飲んでるけど、大丈夫かな? ちょっとならいいよね。」
と、覚悟を決めて両足をいれる、熱いけど耐えられないほどではない。と思っているうちに酒の酔いが消え去ってるではないか。
「え、どういうこと?!」と驚くが、気のせいではない。
さっきまでのホロ酔い加減が完全に消えている、というか抜けさってる。
あんまりお酒のんで風呂入ることって少ないけど、温泉入ったからって、普通は酒は抜けないよな。

お湯は、無色透明だけどトロっとした感じがこれまで入った温泉のどこよりも強い。
肌に絡むと、ツルツルを通り越してヌルヌルする。

ご主人から、「湯あたりしやすい人は10秒、そうでないなら5分から10分」と言われて、カミさんは10秒数えて上がる。
自分は半身浴と全身浴を繰り返して3分くらいか。5分なんて無理。

脱衣所に戻ってタオルで体を拭くけども、後から後から汗が吹き出てくる。
薬湯に入る前、Tシャツ姿の自分達に、「汗かくから、浴衣にしとけばいいのに」とアドバイスをもらった訳が今更ながら納得。

廊下に出て、巨大扇風機の風に当たって一息ついてると、なんか体の疲れが汗と一緒に流れ落ちてるような爽快感。こんな体験は初めて。

「温泉って、結構入ってきたつもりだけど、こんな凄い温泉があったのね。」としみじみ温泉道の奥深さを思い知った鳴子の夜なのでした。

本日の走行距離:427.4km
燃費(メーター表示):28.3km/l


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