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ロードバイクで行く1泊2日の四国ツーリング 後編 [自転車]

四国ツーリングの後編です。

夜明け前に結構な雨が降って目が覚めるも、7時に起きてみると雨は止んでいる。

「よっしゃ! この後は晴れる!」

と喜んだのも束の間。朝ご飯を食べ終えた頃には再び雨。

起き掛けに部屋の窓から撮った1枚。 まだ雨は止んでいた時
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今日は、本来なら四国カルストに行って、再び南下して土佐久礼駅を目指すルート。
距離は71km、アップが1100m、ダウンが1400m。
20kmかけてカルストまで上がってしまえば、あとはひたすら下りメインの美味しいコースだ。

しかし、この雨の中を上がるのもどうしたものか。

かといって、カルストをエスケープすると、ゴールの久礼まで約50km、ダウン400mの簡単なコースとなり、下手すると昼過ぎには着いてしまう。

ルートを決めかねて、3000円分のクーポンをもらったことだし、道の駅「マルシェ」でお土産でも買おう、と雨装備で出発の準備をしていると、

宿の主人が「ここ(檮原)でこれだけガスってたら、カルストは何にも見えんよ。」と有難い(?)アドバイス。

何も見えないのは、つまらないだけじゃなくて危険だ。
ここは大人の判断として、四国カルストは次の機会に取っておくことにする。

道の駅「マルシェ別館」で土産物を買って、宅急便で送る。3000円のクーポンが有難い。
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檮原千百年物語で、檮原の歴史を学ぶ。 なかなか面白かった。
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11時過ぎに建物を出てみると、天気予報通りに雨が上がり、青空もほんの少し覗いている。
一瞬だけアッキーと逡巡し、「行くか!」と、カルストルートに急遽変更する。

11時出発となると、予定よりも3時間遅れとなり、コース難易度が上がるが、まあ何とかなるだろう、と腹を括る。

走り出すと再び雲が厚くなり、小雨もぱらつきだす、が、もはや賽は投げられたのだ。
四国カルストを目指すのみ。

雨がパラつく中、国道440号を北上し、地芳トンネルを避けて旧道に入る。

旧道入り口。
ガードレールに設置された看板の矢印が紛らわしく、危うく逆方向に行くところだった。
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いきなり最大斜度20%(メーター読み)の洗礼を浴び、「まさか、この激坂が続くのか?」とビビるが、そのあとは10%前後の坂をウネウネと上がってく。
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道の脇には「国道440号」の標識があり、現役国道であることをアピールしている。

埼玉の舗装林道でも、自転車で走っていると、小さな生き物が道を横切ってたり、車に踏まれてたりするのだけど、この道ではカニとイモリが多かった。
初めは「カニだ~」なんて珍しがってたのが、場所によっては避けるのが大変なほど。実際、何匹かは踏んでしまった。

カメラを向けると後ずさりして逃げて行った。
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初めは雲がかかってた景色も、峠につく頃には日が差してくる。
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地芳峠に到着!
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峠に到着したのに、さらに上って鶴姫平に到着!
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山荘の裏にいってみると、高知側はすっかり雲が晴れて眼下に絶景が広がる。
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我々の判断は正しかった! 
エスケープしてたら、晴れた空を恨めし気に眺めていた事だろう。

「さっき、自転車で登ってた人ですか?」

ぼんやり景色を眺めていると、登っている途中に車の助手席から自分たちを凝視してたお姉さんが話しかけてくる。

明日から3日間、自転車でキャンプツーリングするのだとか

「坂って、こういう風に上るんだって、勉強になりました!」
だって。
大してお役に立ったとは思えんけど、感謝されるのは素直に嬉しい。

こっちなんて、今日の夕方には帰るというのに・・・。

少し話してから、互いの旅行の無事を願って別れる。

いつかどこかで、「あー、あの時の!!」なんて再会があったら嬉しいんだけど。

残念なことに山荘は営業しておらず、「なんか食べられるだろう」という期待は見事に裏切られる。
カルデラ珈琲のホットコーヒーが冷えた体に染みてとても美味しかった。

思わずステッカーも購入し、帰ってからバイクのホムセン箱に貼った。
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天狗高原からは紅葉した山々を見下ろす。これもまた絶景なり。

下っていくアッキーを撮る。一人じゃ撮れない、今回の旅行のベストショット(自画自賛)。
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天狗平からの下り。
実はこの時、サドルバッグに括りつけたレインパンツを落としていて、下った坂を上り返す羽目に。
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ダウンヒルと紅葉を堪能して、酷道439号から国道197号に入ったあたりで時刻は15時となり、日が傾きだす。
山里の日暮れは早いが、ゴールの久礼はまだ遠い。

最悪、18時過ぎに土佐久礼駅に着けばいいのだけど、ナイトランは避けたいところ。

気持ちばかり焦ってくるのに、国道197号に入ってから急に増えだした、道に累々と横たわる巨大な「ミミズ」

トンネルを抜けた後、どうやっても避けられないくらいに道を覆っているときはパニックになりかけた。

昨日から時々は見かけてたのだけど、「枝? にしては、真っすぐだし、なんか艶があるし・・・」
スピードを落としてみてみれば、どうやら生き物っぽい。このデカくて黒いのが、ミミズ?!

長さ30cmを越える、青光りしたミミズ、初めて見た。やっぱ四国は凄い。

帰宅してから調べたら、「シーボルトミミズ」(別名「カンタロー」)というらしい。
写真は撮る気にならんかった。
集団で移動するのは数年に一度しか見れない光景らしい。
運が良いのか、悪いのか・・・。

昼前に檮原を出てから、グミ、シリアルバー、チーズ入りちくわ、しか食べてない身はすでにハンガーノック直前。

そこまで余裕がないわけではないのに、やたらと気持ちが焦ってしまうのは低血糖になってたんだろう。
自動販売機でオレンジジュースを飲んだら落ち着いた。
糖分を補給した後は、先を急ぎながらも、県道19号の傾く太陽に照らされた景色を楽しんで走る。

国道56号に出て、七子峠の展望台から太平洋を望む。 あそこまで走るとなると結構遠いぞ。
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展望台を過ぎたあとはひたすら下るのみ。
勾配がそれほどでもないうえにカーブも多く、スピードは50km/hも出ないけど楽しく下れた。

温泉「黒潮本陣」に17時前に到着。
下りメインとはいえ、ろくに補給も取らずによくやったと思う。

海が目の前。ええのー。
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着替えを取り出し、「太平洋を眺めながら露天風呂や~!」と喜び勇んで建物に入ったら、

「16時から18時までは宿泊客専用時間となっております。」

と、これぞまさしく門前払い。交渉の余地はなし。

気を取り直して、「しかたない、道の駅に行って、何か食べよう。」

とすぐ近くの道の駅「なかとさ」に行ったら、まさかの17時閉店・・・。
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駅前には何かあるだろ、と、トイレの個室で汗を拭いて着替えして、土佐久礼駅に向かう。

が、駅前は何もない。 

もはや陽もとっぷりと暮れて、時間の余裕もない。

近くのコンビニで弁当を買い、高知行の電車の中でアッキーと祝杯を挙げたのであった。
侘しい・・・。

が、高速バスの到着遅れから始まり、チューブのバースト、雨、と、何かと障害が多い中で四国カルストに登れて、紅葉も楽しんだ。
太平洋も眺めることができた。

終わってみれば、満点と言ってよいツーリングだった。

特急に乗り込むアッキーを見送る
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去り行く特急電車を見つつ、20年以上経っても、何ら変わることなく一緒に遊んでくれる友達がいることの幸せを嚙み締める。

さて、来年はどこに行こうかな?

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ロードバイクで行く1泊2日の四国ツーリング 前編 [自転車]

こんにちは、10月はランニングの距離が50kmを切ってしまい、最早ランナーと名乗れなくなってしまったchimamoです。

10月の30、31で(バス泊を含めると10/29~11/1)で四国を「自転車」でツーリングしてきました。

10/29(金)
新宿に向かう電車が急病人で遅れ、深夜バスがタイヤトラブルで45分も遅れて到着、何とか22時頃に新宿を出発する。が、「東名高速で渋滞のため、到着時間のさらなる遅れが見込まれます。」とのアナウンス。
先行きが不安な出発となる。

10/30(土)
予定より遅れたものの、9時に高知駅に到着。
待ち時間を利用して、外に出て写真を撮ったり、着替えを済ませる。

土佐の3英雄の銅像を撮る。
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20年前に来たときはなかった、と思う。でも20年前は南口は行かなかったかも。
板垣退助(と後藤象二郎)も有名だけど、この3人とは並べられんわな

神戸から始発電車でやってきた今回の相棒、大学以来の友人のアッキーと合流して、2両編成の特急あしずり1号にのって窪川駅まで。

今回のテーマは「四万十川と四国カルスト」

四万十川は、前から見てみたかった清流なのだ。
そのうち「四万十ウルトラマラソン」に出ようと思っているうちに、先に自転車で走ることになってしまった。

四国、そこは埼玉から行くには自走(バイク)にせよ、公共交通機関にせよ、どうにも遠くて憧れが募るばかりだったのだけど、
琴平バスが輪行可能と知って、四国サイクリングが現実となったのだ。

2年ぶりの再会となるアッキーと喋っている内に、あっという間に窪川駅に到着する。

今日のルートは、国道381号→酷道と名高い(?)、国道439号→県道26号→国道197号でゴールが檮原町の民宿「いちょうの樹」だ。
距離は71km、獲得標高431mと、普段のロードツーリングに比べると相当楽なコースである。
景色を楽しむのだから、これでいいのだ。出発も11時過ぎと遅いので、まあ、こんなところだろう。

少し雲はあるものの、晴天の下で自転車を組み立てて、国道に出てすぐのファミリーマートで補給食を買ったら、さあスタート!

が、コンビニをでて数秒後、フロントタイヤから変な感触、と思ってタイヤに目をやると、タイヤの一部が異様に膨らんでる。

「何かおかしい!!」

と慌てて止まった瞬間、

「パン!!」と大きな破裂音。

「チューブが裂けたのは確実、タイヤは大丈夫か?!」
タイヤまで裂けていたら、ここで自分の四国ツーリングは終了である。

不安を抱えたまま、フロントを浮かせてコンビニに逆戻りする。

幸いにもタイヤは無事で、チューブを交換する。
どうやら、先週の日曜日にタイヤをローテーションした際、フロントタイヤがごくわずかにチューブを噛んでいたらしい。
交換直後に軽く走って確認もしたけど、振動でタイヤとリムの隙間が大きくなったことで一気にチューブが膨らんだのか。
まあ、自宅から駅に向かう時や、峠の下りでないだけマシ、だったのかも。

見事に裂けたチューブ
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タイヤはビットリアのコルサ。
雨でもしっかりグリップしてくれるいいタイヤ。
ホイールに簡単にハマるくらいサイドが柔らかく、その分チューブを噛みやすいのかも。

手早くチューブを交換したら、気を取り直して出発!
駅を出たときは晴天だったのが、いつの間にやら空は雲に覆われている。

しっかり確認したとはいえ、タイヤに不安を感じる。
次にバーストしたら替えのチューブはない。

「これはもしや、この旅はやめとけ、というお告げか?!」
なんて根拠のない不安に包まれながら檮原町を目指す。

国道381号は綺麗な道で、左手に四万十川の清い流れを見ながら気持ちよく走る。

曇天模様なこともあり、川は綺麗なんだけども写真写りがいま一つなのが残念。
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酷道で名高いヨサク(439号)に入った途端、一気に道が狭まって軽トラでもやり過ごすのに脇に寄る必要があるくらい。
道はそれほど荒れていないけど、これなら奥武蔵グリーンラインの方がよっぽど広い。
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下津井の手前でサルの群れに遭遇する。

ここで出会ったサルの方が、スタートしてから見かけた人の数より多いと確信できるくらいに人がいない。

集落というほどの家もない。
でも、衆議院選挙の掲示板は至る所で見かけたのだから、日本って、ある意味凄いと思った。

下津井の眼鏡橋をバックに
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四万十川は、途中から急に水量が多くなったと思ったらダムになってた。
四万十川にもダムがあったのね。


あと、思ったよりも川との高低差があった。

沈下橋も初めのうちだけだったし、イメージしていた四万十川とはちょと違う。

県道26号に入ってから道が広くなる。
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走り出してすぐに、リアの変速が思うように決まらずに四苦八苦してたのだけど、リアディレイラー付け根にある、ワイヤーを固定するプラスチックのガードが割れているのを発見。
自動改札口に勢いよく輪行袋をぶつけてしまった時に破損した模様。
どうしようもないし、走行には支障がないので放っておく。

途中、ナビのルートと大きく外れて、「どっかで道を間違えた?」なんて泡食ったりもしながら(トンネルを避けるルートが分かりにく過ぎた)も、無事に檮原町に到着。

これまで、点在する民家ばかりだったのが、急に町が現れたので、「秘境の隠れ里」を発見したかのような感覚に襲われる。

明日は雨かもしれない、ということで「維新の門」へ足を運ぶ。

銅像の半分くらいの人(?)は知らんかった。すみません。
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それにしても、こんな山の中で日本の将来を憂いて命を懸けた人がいたってのは、同じ日本人として誇りに思うべきだと思う。
主義信条は別にしても、その純粋な心と行動力は尊敬に値する。

坂本龍馬もこの地を抜けて脱藩していったかと思うと、龍馬が踏んだ地面を自分も踏めて感無量だ。

ついでに、「雲の図書館」にも立ち寄る。

外観も素敵
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自転車を置く場所に困ってると、近くで遊んでた小学生が駐輪場を教えてくれた。
こんな何気ない触れ合いが何よりも嬉しい。

あとで、この男の子と再び出会って挨拶しとく。
これが「鶴瓶の家族に乾杯」なら、そのまま仲良くなって家にお邪魔して夕食を頂くとこだ。

話がそれたけど、雲の上の図書館の内部は写真で見るより、もっと素敵だった。

といいつつ写真(館内は撮影オッケー)
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画面右の階段状の本棚には漫画が並べてあって、ベンチも兼ねている。
デザイン性もありながら、実用性もある。
となりでは子供たちがニンテンドースイッチでゲームに興じている。
それでいて、音も響かないのでうるさくない。
とってもいい雰囲気。

図書の配置も、面白そうな本がいっぱい並べてあって、一日中でも楽しめそうな図書館だった。

隅には小さいながらボルダリングの壁まである。

あとで民宿の女将さんが、「図書館で1日過ごすために、遠くから来る人が沢山いるんですよ。」と言っていたのも納得である。

自分も、「こんな図書館があれば~」と、檮原町の人が心底羨ましくなった。

檮原町見学を終えてから民宿、「いちょうの樹」に到着する。

荷物を置いてすぐ、女将さんに「雲の上の温泉」に車で乗せて行ってもらう。

ちなみに、GOTOキャンペーンの一環で檮原町限定の3000円分のチケットをもらったので、温泉も実質タダ。
こういうキャンペーンなら是非とも続けてほしい、と思う。

雲の上の温泉ながら、露天風呂から眺める空は雲で覆われてたけど、源泉かけ流しの温泉はとても気持ち良かった。

良く分からんけど、木のオブジェ(?)
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わが町、飯能も西川材を売りにしてるけど、建築物のデザイン性では残念ながら負けてると思った。
図書館は館内のデザインと実用性も含めて完敗だ。


宿に戻ったら、すぐに夕食。
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地元の食材をふんだん使って、とても美味しかった。

料理の多さに、「食べきれるか?!」と心配したものの、野菜が多くてあっさり完食。
アユの甘露煮は頭から尻尾までホロホロで絶品。

ごちそうさまでした。

どうやら明日は雨予報。
予報通りに6時に雨が上がることを祈りつつ、眠りにつくのであった。

<後半に続く>


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チャツボミゴケを見に草津まで [バイク]

こんにちは、ここ最近はロードバイクが楽しくて、バイクよりも自転車の方が走行距離が長いchimamoです。

なんて言いつつ緊急事態宣言も解除されたので、前から行ってみたかった、草津にある「チャツボミゴケ公園」に行ってきました。

ほぼ予定通り、5時45分に自宅を出発して、下道で草津を目指す。
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今日のいで立ちは、新調したラフローのジャケット(+インナーベスト)にウィンドストッパー、長袖インナーにTシャツの重ね着。下は革パン。
始めは胸元が少し冷えたけど、日が高くなるにつれて気にならなくなる。

走り出しは完全な曇り空だったけど、白根山が見え始めたころから雲の間から青空が見えだす。

8時10分、倉渕の道の駅に到着。
そのうち休憩を取ろうと思いながら結局ここまで来てしまった。さすが、Vstrom650。
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当然ながらトイレ以外は開いておらず、自販機でリアルゴールドを買って糖分補給だけして出発する。

バイクもだけど、ロードバイク乗りも結構多い。みんな、渋峠目指してんのかな~。なんて思いながら追い抜く。

倉渕を過ぎると一気に高度が上がり気温も下がってくる。
草津に着く頃には電光掲示板の表示は「14℃」、バイクの温度計は「18℃」。
そこまで寒くないので、バイクの方が正しい、としておこう。

10時前、チャツボミ公園に到着する。
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草津温泉の街中はすでに結構な人だかりだったけど、ここは閑散としている。

ちなみに「チャツボミゴケ」とは、強酸性の水辺、もしくは水中に生息するという、ほかの生物ではとても生きていられない環境でたくましく生きる、ある意味では控えめなコケなのだ。

革ジャン、革ブーツを脱いで身軽になり、歩道でチャツボミゴケ群生地の「穴地獄」を目指す。

コケ好きにはたまらない絶景。人がいないので遠慮なく喜びの声を上げる。
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穴地獄を1周した後、せっかくなので水池と大池を目指してみる。

大池までは、完全にトレッキングコース。
気軽に歩くには結構な難易度だ。看板がやけに控えめだった理由が分かった。

途中でカモシカに遭遇する。カメラを向けるとこっちを向いてくれた。
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帰りも同じ場所にいたから、群れか親からはぐれたのかも。なんか寂しそうにしてたし。

「カモシカがいるなら、熊もいるかも」と考え出すと、急に一人で歩いていることが心細くなる。

水池に到着。案内の写真では大して期待してなかったけどとてもいい感じ。ここで引き返すつもりだったけど、大池まで足を延ばすことにする。
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大池に到着。紅葉が進めばもっと映えそう。
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帰りは下り基調なので、自然とペースは上がるけども、素敵なコケは見逃さない。

切り株にコケなんだけど、山水画みたい。
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いまにも動き出しそう(?)
地上にでた根っこに生えた、一個の生き物のようなコケの集まり。
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チャツボミゴケ公園を堪能した後はツーリングマップルおススメのロマンチック街道を走って沢渡温泉まで。

どの辺がロマンチックなのか良く分からんかったけど、適度なワインディングを気持ちよく走って沢渡温泉まで。

天気はというと、すっかり雲が垂れ込めて、いつ振り出してもおかしくないくらい。実際、少しぱらついた。降らないだけマシ、渋峠は寒いだろうな~なんて思いながら走る。

初めて訪れた沢渡温泉は集落全体が山あいの傾斜地に存在していて、なんとも鄙びた温泉地だ。
人であふれた草津温泉とは大違いで、自分はこちらの方が好きだなあ。

建物に歴史があって、しかも混浴のまるほん旅館も惹かれたのだけど、落ち着いて入れそうな共同浴場を選択する。

受付の前で、おばちゃん二人が談笑中。
「受付に人がいない?」と思ったら、そのうちの一人が受付の人でした(笑)。
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建物に入ってみると浴槽は二つあって、片方はかなり熱く、もう片方はさらに熱い!
草津の上がり湯、という説明だったのでぬるめのお湯をイメージしてたら甘かった。
草津の湯と同じくらいに熱く、5分くらいで出る。 
匂いもそれほどキツくなく、湯上りもさっぱりした感じ。良い温泉だった。

沢渡温泉を堪能した後は本日の二つ目の目的地、プラムの郷こと中島農園を目指す。

国道145号線沿いにある、中島農園のリンゴは無肥料、無農薬が売り。
2年前に、何もしらずに立ち寄ってブドウを買って、おまけにもらったリンゴが美味しくて、ずっと再訪したいと思っていたのだ。
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接客してくれたお兄ちゃんは、最近バイクに乗り始めたとのことで、バイク話で盛り上がり、楽しい時間を過ごす。
今は原付に乗っていて、「いつかはアメリカンに乗りたい」と言ってたので、今度来る時が楽しみだ。

さて、リンゴを買った後は高速でバビューンと帰るだけ。この時点で15時半。まあ、予定通り。
ナビで自宅までのルート設定をしたら、当然ながら高速は渋滞。
下道で帰っても所要時間はそんなに変わらない。

ということでナビ一押しの17号を通るルートで帰ることにする。

ところどころで流れの滞るところはあるものの、それなりにスムーズに進んで熊谷までくる。
ここまでくれば庭も当然。

なんて思ってたら東松山に入ったとたん、ほとんど真っ暗。
徘徊老人や急な横断者、狐狸の類に注意しながら慎重に走る。

19時30分無事に帰宅する。
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よく走り、よく遊んだ1日でした!

相棒よ、今日もありがとう!

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バイクにホムセン箱を取り付けた その2 [バイク]

こんにちは、久しぶりにバイクに乗ってみたら、あまりの暑さに頭がクラクラしてきたchimamoです。
もはや、夏のツーリングって修行ですね。命がけといってもいいかも。

自分がVstrom650でツーリングに行く際は、よほどの近距離以外はホムセン箱を取り付けてます。
バイクにホムセン箱、確かに見栄えは良くない、かもしれない。
馴染みのバイクショップの店長さんも、「あれはちょっと・・・。」って言ってたし。

でも、間違いなく便利なんです。一升瓶でもケーキでも、ブドウの詰め合わせでも、なんでも入るんです。
しかも雨に降られても中身は絶対に濡れないし。
あと、箱をあれこれとカスタマイズ(?)して、利便性を上げていくのも楽しいんだよね。
蓋にネットを取り付けたり、中にLEDライトを固定して明かりをつけたりとか。

しかし、この無敵のホムセン箱にも「取付と取り外しに時間がかかる」という問題点が。

自分の場合はホムセン箱に金属のループを取り付けて、そこに荷締めベルトでバイク本体と固定しているのだけど、結構めんどくさい。

改良まえ
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なんか、頑張って取り付けてます、って感じで落ち着かない印象を受ける。

そこで、同じようにホムセン箱を愛用している人が箱の底にメッシュパネルを取り付けていたのを見つけて、自分も真似てみた。

ホームセンターで1000円で購入したメッシュパネルを、箱の底をドリルで穴を開けて、結束バンドで固定する。
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カラビナは不要なんだけど、今後の拡張性を考えて残してある。

実は、メッシュパネルを付けなくても、前後のカラビナ4つとナイロンベルトでも、がっちりと固定できることが分かった。
ただ、耐久性を考えればメッシュパネルで固定した方が良いだろう。ということにしておく。

ちなみにメッシュパネルは耐荷重10キロと、かなりしっかりしている。100円ショップでも売ってたけど、こちらはフレームが細く、どうにも頼りない。
ここはケチってはいけないだろう。

箱とバイクの間には、100円ショップで買った滑り止めマットをズレと傷防止を兼ねて重ねて敷く。

そして、メッシュパネルの4隅にアウトドア用のストラップを通して、バイク本体と固定する。

前から
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荷締めベルトがなくなった分、ずいぶんとスッキリした。
ベルトの存在もほとんど分からないし、バイクと箱との一体感が増した、と思う。


後ろから
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取り付けにかかる時間は5分くらいか。
慣れればもっと短くなるだろう。

荷締めベルトを箱の底を通して取り付けてた時は、10分近くかかっていたので、結構な時間短縮である。
外すときはもっと簡単だ。

見た目もすっきりした。
すっきりしすぎて、バイク便に見えなくも、ない?!

半日ほど走ってみて、緩んでくることはなかったので、こまめにチェックしておけば突然ベルトが緩むことはないはずだ。
ツーリングバックだって、基本はベルトで留めてる訳だし。

早くコロナが治まって、遠くにツーリング行きたいなあ。

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Garmin Instinct DualPower をレビューする [マラソン]

こんにちは、10か月ぶりのブログ更新となったchimamoです。

ランニングやバイクツーリング、ロードバイクとそれなりに楽しんではいるけど、コロナ禍で、マラソンイベントは悉く中止となり、「ブログに載せるような話はないなあ~」と思ってたら10か月も過ぎてました。

あんまりブログの更新が途絶えているとブログ自体が削除される、という情報を聞いたので、「それは困る」と慌てて更新した次第です。

で、タイトルの「Garmin Instinct DualPower をレビューする」 ですが、買って約半年経ったので、気づいたことを書き連ねてみます。

まず、わたくしのGPSウォッチ歴は、GARMINのForerunner410から始まって、ForeAthlete620J、そしてINSTINCT DualPowerと、ガーミン尽くしなのだ。

左からInstinct DualPower、ForeAthlete620J、Forerunner410
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これら3代のGARMINを使い続けてきた上でのレビューとなります。
それでは、はじまり、はじまり~。

◎購入動機
自分はロードでのランニングがメインで、普通に考えれば機能や価格の点からForeAthlete245あたりがベストだ。
620Jのバッテリーが4時間少々しか持たなくなってきて、買い替えを検討していたのだけど、
「次は、普段使いができるデザインで、液晶はモノクロでいいから見やすくて、バッテリーの持ちがよくて、ソーラー発電のできるヤツが出たら買おう!」
なんてことを夢想してたらInstinctDualpowerが発売されたので、まさに理想のGPSウォッチだったのだ。

◎総評
はじめに結論を言っておこう。

「買って後悔はない」

620Jよりも若干大きく、厚くなってるけども全然気にならない。フルマラソンで使っても何ら問題ないだろう。

賛否の分かれるベルトも、自分は適度に伸縮性があってフィット感も良好で気に入ってる。
GPS精度は言うに及ばす。ただ、ほぼ毎回同じ場所(自宅前)なのに、衛星をキャッチするのに、だいたいは10秒くらいだけど、数分かかることが時々ある。
この辺は420から変わらない。モデルが新しくなっても、衛星のキャッチが速くなった気はしないんだよな~。

3代のモデルを並べてみる。 厚みはそんなに変わらないけど、縦に大きくなってる。
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付け心地は、Instinctが一番良い。

画面は白黒反転で使っていて、とても見やすい。
敢えていうなら、右上の円の部分は区切らない方が、画面設定の選択肢が増えて良かったと思う。
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早朝か夕方に走ることが殆どなので、簡単に日の出、日の入りが確認できるのは意外と便利。
機能とボタンが多くて初めは戸惑ったけど、3日も使ってたら慣れた。

ただ、「普段使いもできる」と買っておきながら、日常(仕事を含む)で使ったのは2週間くらい。
ウォッチフェイスを変えたり、心拍計やボディバッテリー、睡眠ログを見て楽しんでいたのは始めだけで、すぐに飽きた。
良く寝たかどうかなんて、朝起きたらわかるし、そりゃ、夕方になりゃボディーバッテリーも減るわ、と。
なにより、自分、腕時計はアナログ派なんだった(普段はミリタリーウォッチを愛用)だったのです。

ということで、ランニング(と時々自転車)の時だけ電源を入れて使ってます。

以下、細かい点をいくつか

①良かった点
1.バッテリーの持ちがよい
今は普段使いはしてなくて、走るときだけ電源を入れている。
平日に1時間、休日に2時間走る(実際はそんなに走らない)として、カタログ値が30時間だから3週間は充電いらず。
実際には毎日走るわけでないから、1月くらい充電いらずなのだ。実際に使った感想としてもそんなもの。
月に1~2回くらいしか充電してないと思う。充電ケーブルを無くしそうで不安になるくらいだ。

2.Bluetoth接続が便利
620Jにはなかった機能で、使ってみるとなかなかに便利。
時計の小さな画面で見るよりも、スマホの方がずっと見やすいし、情報量も多い。

3.ナビゲーション機能は意外と使える、かも
GARMIN CONECTで作成したルートを読み込めば、地図表示はできないが、分岐点やミスコースしたときは知らせてくれる。
旅行先で知らない土地を走るとき、あらかじめルートを作っておけば便利そう。山でも地図をメインにサブ的に役立つと思う。
自転車ツーリングでも使えそう。サイコンに比べると止まった時しか画面は見ない方がよさそう。
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②いまいち、な点
1.字が小さい、表示桁が少ない
右上に小窓がある分だけ、上段の表示幅が狭くなってしまった。
620Jと比べるても、上段の字は少し小さく、表示の桁数も少ない。デザイン上仕方ないとはいえ、何気に残念。
止まってみる分には問題ないけど、夕暮れに走りながらだと苦労する。
620Jでは気にならなかったから、大きさの差はわずかなんだけど、視認性は結構な差がある。

比べると差がよく(?)分かる。
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2.オートポーズ/スタートの反応が悪い
特にスタートの反応が遅い。だいたい2車線の横断歩道を渡り切ってからやっとスタートする。同じコースを走って信号で捕まると、10~30mくらい走行距離が短くなる。
これは、410から620Jに替えた時も感じたので、モデルが新しくなるほど反応が遅くなってるみたいだ。
設定を変えれば改善できるのだろうか?

3.スタートボタンの反応が遅い
スタートボタンを押してから、「ピッ」と鳴るまでに、ほんの一瞬だけ間がある。
ボタン操作と操作音にタイムラグがあるのは、些細なことながら毎度なだけ気になる。
なんの問題もないんだけどね。

4.音と振動が小さい
620Jに比べると、オートラップを知らせる音と振動が小さい、気がする。
直接比べた訳ではないけど、前よりもラップ時の通知に気づかない事が増えたと思う。
音のパターンはともかく、音量は調節できても良いのではないだろうか。

5.「レースモード」がない
630Jには普通のランニングモードの他に、レースモードというのがあった。
セーブモードの以降に時間がかかるのと、オートストップがオフになるくらいの違いだけど。
Instinctだと、オートストップをレースの時にはオフにする必要がある。
まあ、InstinctはGARMINのHPでランニングに分類されいてないので仕方ないか。

6.役に立たないソーラー充電
ええ、買う前から分かっていましたよ。

曇り時々雨の中を50分ほど走った時
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若干の発電はあるけど、充電には程遠い状態。天候を考えれば当然。

晴天の下、歩きながらずっと時計を太陽に向けてると、確かに発電はされている。が、1時間で1%くらい。
心拍計を使う状態で、稼働日数が1日増えたけど、3時間くらいで戻ってた。
炎天下に釣り堀で4時間くらい太陽に向けていて、やっと3%くらい充電された。
そして、夜中にバックライトを何度も点灯させたらあっという間に発電した分のバッテリーは消費されてしまった。

発電するには時計のガラス面を光源に向け続ける必要がある。でも、そんなの走りながらなんて無理!
トレランだったら山の中なのでそもそも太陽が拝めない。

物干し竿に一日ぶら下げとけば、もうちょっと充電されるかもしれないけど、それなら素直にUSBで充電した方が速い。

結論として、自分の評価としては実用性はほとんどない。
無人島に流れ着いたときや、文明が滅びた時には大いに役立つことだろう。
いわゆる「男のロマン」というやつですな。

再度言うけども、「わかってて買った」ので後悔はないですが。

とまあ、文句の方が多くなってしまったけど、実際のところは大いに気に入っている。
液晶が見やすいのと、バッテリーの持ちが良い点、あとデザインも気に入ってるし。

もし、自分がほかのランナーからInstinctとForeAthlete、どちらが良いか尋ねられたら、機能的には後者をお勧めするだろう。
ランニングウォッチとしての使い勝手や機能はForeAthleteに及ばない。
が、ランに関する多機能を求めず、バッテリーの持ちや、デザインに惹かれたのなら、Instinctも十分にアリ。

最後は直感に頼って、どちらを選んだとしても、後悔はない、と思う。


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530km 秋の只見ツーリング [バイク]

こんにちは、寒くなってきた矢先にリビングのエアコンが壊れてしまったchimamoです。

11月7日の土曜日、福島県の只見まで日帰りツーリングしてきました。

午前5時20分、ホムセン箱を前後逆に取り付けてやり直したりで予定より20分遅れて出発。

気温6度と、予報通りに空気は冷え込んでる。
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服装はワークマンのブロックフリースインナー(つなぎタイプ)に長袖インナー、ワッフル地のトレーナー、ウィンドストッパー、冬ジャケット、革パン、薄いオーバーパンツ。
これに冬用のグローブとハンドルカバーと、準冬装備だ。下半身が心許ないが、これ以上寒くなることはないだろ。

Vstrom650で高速を走るのは久しぶりだ。狭山日高ICから高速に入り、早朝ながらそれなりに混んでいる関越道を北上する。

夜が明ければ雲一つない晴天で、絶好のツーリング日和。
今回のツーリングは、10月10日に予定したのに台風で中止となり、その後も天候に恵まれず今日まで来ただけに喜びもひとしおだ。

が、季節は確実に冬に向かっていた。

太陽さえ昇ってしまえば、あとは気温は上がるだけ、と考えてたのだけど甘かった。
Vstromの気温計は一時は10℃まで昇ったものの、赤城高原SAあたりで3℃に。電光掲示板は1℃を示している。
晴天の下、雪を被った谷川岳はそれは綺麗だったけど、この寒さから逃れる方が大事と、赤城高原SAでは止まらずに先へ進む。

6時55分、いいかげん寒さに耐えかねて谷川岳PAで最初の休憩。
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売店は開いてないけど、暖房の効いた屋内でホットココアで暖をとる。
気温を考えると、下半身はブロックフリースインナー(つなぎ)+革パン+レインパンツで思ったより頑張った。
ブロックフリースインナーつなぎが暖かいのあるけど、重ね履きが大事やね。

小出ICで降りてR252に入り、道の駅「いりひろせ」で一休みする。
高速降りてからさらに雲が厚くなり、気温も9度と寒い

いろんな案山子(?)がお出迎え。
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施設は開店前だったけど、外の売店は営業していて焼き団子を買ってカロリーを補給する。
トイレに「施設内に熊出没、車内泊、テント泊禁止」の張り紙があって恐ろしい。

売店のおじさんが「この辺の紅葉は今日が一番の見頃だよ」と言っているけど、曇り空で紅葉も今一つ映えない。

缶コーヒーでカフェインを補給してから「河合継之助記念館」を目指す。

走り出してすぐに売店のおじさんの言葉に嘘偽りがなかったことが判明する。

右も左も、目に映る山のすべてが紅葉しているのだ。
心なしか雲も薄くなってきた。

走り出してすぐ、たまらずに脇道に入ってバイクを止める。
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止めた所が下り坂で、バックしようともがいて足を滑らせ、ステップに脛を強打する。かなり痛い。

再び国道に戻り田子倉湖が視界に入ったあたりから、その絶景度合いが更にいや増す。
高度も上がるにつれて、これまで見上げるようだった山々が目の前に迫ってくる。
息を呑んだり、声を上げるばかりで、まともに呼吸ができない。

時間の余裕がなかったこともあるけど、「少し曇っているし、自分の腕前では思うような写真は撮れそうにない」と冷静に考えて、景色を網膜に焼き付けることに集中して走る。

紅葉の極めつけは、明かりのないトンネルに入ったとき。

平衡感覚が怪しくなる暗闇のなか、井戸の底から空を見上げるようにぽっかりと浮かぶ出口が紅葉で覆われていて、山肌は近いのか遠いのか距離感が掴めない。

トンネルの出口を抜ける瞬間、紅葉した山にバイクごと飛び込むような錯覚に襲われる。

もちろん道は続いているのだけど、空に飛び出したような感覚が残ったままバイクを操る。

この景色と感動は一生忘れない、と思う。
今日、ツーリングに来てよかった。

紅葉を存分に堪能した後、最初の目的地、「河合継之助記念館」に到着する。
時間は9時50分、ほぼ予定通りだ。

国道わきの駐車場から。
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会津のマッターホルンと言われる蒲生岳が見える。

もう少し手前からの方が綺麗に見えてた。
晴れて紅葉も映えていただけに残念。よほど写真撮りに引き返そうかと考えた。

記念館入り口
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河合継之助についての詳細は省くけど、幕末の長岡藩の藩士で、長岡藩を新政府にも幕府にも与せず、中立的立場で局面を乗り切ろうとした人だ。
大学生の時に読んだ司馬遼太郎の「峠」という小説で知り、記念館があることを知ってからずっと来たかったのだ。

映画化もされていて、2021年に公開されるそうだけど、河合継之助役は役所広司。
役所広司は好きな役者だ、けど、継之助さんは享年42歳・・・・。
さすがに無理がないか? 

実物大のガトリング砲
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単発銃が主武器の中で、これは見た目からして威力がありそう。

ファンとして、司馬さんと同じ場所に立てる幸せ。
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継之助さんのお墓に向かう途中
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山奥の紅葉もいいけど、里の紅葉もいとおかし。

駐車場に戻ってきたのが11時。
このころはすっかり晴れ渡り、日向に置いといたバイクの気温計は20℃を示している。

前日に買っておいた菓子パンで空腹をごまかす。
そういや、コンビニはIC降りてすぐにセブンがあったきり。食料を持って

ハンドルカバーを取り外し、オーバーパンツもしまい、グローブも3シーズンに替えて秋装備で走り出す。
が、すぐに気温は15℃まで下がって、それなりに肌寒い。

しばし走って次の目的地、「せせらぎ荘」に到着する。
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駐車場は結構混んでいて、CB400SFの横にバイクを止める。

ここは、100%かけ流しの、「天然炭酸温泉(大黒湯)」と「玉梨温泉」の二つの温泉を楽しめる一粒で二度おいしい温泉施設なのだ。

浴場に入ると、自分を含めて3人しかいない。
小さい湯船の大黒湯は、浸かると鉄のにおいが鼻をツンとつく。ここまで鉄臭いお湯は初めて。しかも、体に細かい泡がまとわりつく。これが天然炭酸温泉か!
湯温もすこしぬるめで、いつまでも入っていたくなる。これは、いい湯だ。

隣の広い浴槽は玉梨温泉で、隅のパイプからゴボゴボと音を立てて温泉が噴き出している。
お湯は白濁して浴槽の底が見えない。
入ってみると熱い! かすかに硫黄臭がする。 しかし熱い。 こちらは長湯するのは自分は無理。
湯温が45度もあるのだから、熱くて当然だ。

源泉を飲むこともできる。
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紙コップで汲んで、一口含んでみるとシュワシュワと確かに炭酸水や。
しかし、鉄の臭いと味がきつく、舐めるくらいで十分。
「飲みすぎに注意」なんて張り紙には書いてあるけど、たしかに飲みすぎたら腹壊しそう。

空腹に耐えかねて、食堂で「せせらぎチャンポン」を頼む。
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このチャンポン、具沢山でおいしいのはいいけど、やたらとキャベツ、しかも芯の部分が多い。
バリバリと音をたてて咀嚼するけど、全然減っていかない。
途中で嫌になったけども、頑張って完食する。

外に出てみると、CB400SFのライダーさんも出発の準備をしていて、「いいバイクですね。」
と声を掛けられ、「カウルがあると寒くないですか?」と質問される。

自分よりも一回りくらい上に見えたけど、バイクは初心者なのかも。
初めて寒い季節にバイクに乗って、あまりの寒さに驚いたのかもしれない。

せせらぎ荘を出たら、あとは国道400号を南下して帰路につくのみ。
まだ13時だけど、自宅まで250キロ。先は長い。

いくつか集落を抜けながらも、ほとんど信号のない国道400号。
前を行く軽トラがやたらと遅いけど、紅葉を楽しみながらのんびり走る。

14時、せせらぎ荘を出て約1時間で道の駅「たじま」に到着。
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1200GSの横にバイクを止めると、GSのオーナーさんが
「お、新しいVストか。650?」と、話しかけてくる。

聞けばこのおじさん、先々代のVstrom1000を11年間乗り続け、「林道で立って走るとコケるから」と、憧れの1200GSに乗り換えたのだとか。
1200GSの林道での安定感は、Vstrom1000と比べて「全然違う」のだとか。

「Vstromは転ぶとウィンカーが折れるのよ。何回交換したことか」だって。

自分の父親とあまり年が変わらなさそうなこのおじさん、只者ではないわ。わが身を「ひよっこ」同然と感じたのであった。

「大先輩」と会話した後、露店の農産物販売を巡って今日の裏の目的、「干し柿用の渋柿」をゲットする。
渋柿を積み込むためにホムセン箱を取り付けたといっても過言ではないのだ。
他にも梨だのブドウだの、いろいろ買いこんだけど、余裕で積み込む。

陽も傾いてきたので、オーバーパンツを履き、ウィンターグローブをはめて出発。

国道400号、352号、121号と、標識が3つ縦に並ぶ珍しい光景を見ながら再び南下。
交通量は少し増えたけど、気持ちよく流れている。

塩原温泉に差し掛かると、紅葉が夕日に照らされて橙色に染まってる。
とても綺麗な景色なのに、写真に撮ると思ったように撮れてなくてがっかり。紅葉の写真は難しい。

ビジターセンターで絶景ポイントらしきものを発見し、戻るか迷うけども時間に余裕がなくてパス。
日帰りで500kmを越えるツーリングは、駆け足になってしまうのが残念だ。
「鍾乳洞と武具資料館」なんて看板もあったし。

「どぶろく」の旗に誘われてバイクを止める。
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新潟県まで行っておいて、なぜか益子の酒を買ってしまった。

ビジターセンターを抜けたから「湯の香しおばら」の手前まで渋滞が続いたけど、あとは順調に西那須野塩原ICに入る。

東北自動車道の下りは、3kmとか5km程度の渋滞というか少し詰まった個所はあったけど、おおむね快走。
東の空に満月が浮かんで明るく照らしてくれる。
気温は下がってくるけど朝ほどではなく、上半身は暑いくらい。

佐野SAで少し休んだ後、19時には飯能の自宅に到着したのであった。
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高速走行が多かったせいか、燃費はいつもより悪め。

今日の収穫
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甘味がないと子供たちから文句がでるからと買った柚餅子が思いのほか好評だった。
また買ってこよう。

どぶろくは麹がほとんどそのままま残っていて、ゆるいお粥みたい。
甘すぎず、とても美味しかった。

朝5時過ぎに出て、14時間で500km超のツーリング。
朝は寒かったけど、高速も含めてVstromは走っていて本当に楽しい、と改めて実感した。
でも、1日500キロだと、どうしても駆け足になってしまう。
自分は寄り道しまくって、1日300kmくらいがちょうどいいかも。

今回のルートはとても良かったし、寄れなかったところも沢山あるので、また新緑や同じ季節に行きたいものだ。
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マンサンダルを手に入れた [マラソン]

こんにちは、最近はツーリングネタばっかりですが、久しぶりのランニングネタです。

この度、「マンサンダル」をゲットしました。
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「マンサンダル」とは何ぞや?! という人がこのブログに訪れる人(検索でヒットした人以外)は少ないと思うけど、簡単に説明。

はだし感覚を追求して生まれたサンダルなのだ。

その特徴を一言で表すと、「ゆるふわりん」(公式HPより)。
ゆるーくはいて、ふんわり纏うように履いて走る、らしい。

なので、紐もぴったりと足にフィットさせるのでなく、あくまで「ふんわり」と。

足を上げたときに足裏とサンダルの間に隙間が出来なければならないという、往来のランニングシューズと対極のサンダルなのだ。

履いてみると、愛用しているランニング足袋「MUTEKI」に比べると解放感は圧倒的だ、まるで裸足みたい、って当たり前か。
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で、いつものランニングコースを走ってみる。

走り出し、特に違和感は感じない。
当然ながらクッション性はゼロなんだけど、そこはMUTEKIも同じ。
ソールはMUTEKIより厚くて固い。
尖った石を踏んづけても、MUTEKIよりも痛さが半分くらい(あくまで個人的意見です)。

そしてすぐに、「パタパタ」と異様に足音が大きいことが気になる。
すれ違ったり、追い抜いた人が、異音に気づいて自分の足元に注目してる。これは結構恥ずかしい。
早朝ランニングだと、住宅地では寝ている人を起こさないか気になるくらい。

更にしばらく走ると、なぜか右足だけ鼻緒(?)が指の間から外れそうになって気になる。
左足は何ともないから、フォームの問題だろう。

上り坂に入ると、鼻緒が完全に外れてしまい、何度か立ち止まって履きなおす。
やはり右足だけ。
鼻緒が脱げないように気を付けると、余分に右足に力が入ってしまってフォームが乱れるのが良くわかる。

はだし感覚、という観点で見ると、解放感ではマンサンダルの方が裸足に近いけど、ソールはMUTEKIの方が薄くて柔らかくて裸足に近い。

すぐに脱いで裸足になれる、という点では圧倒的にマンサンダルの勝ち。

途中、裸足で走ってみるけど、どちらもソールがある時点で「裸足に近い履物」である点は同じ。
体中が研ぎ澄まされて、解放されるように感じるのは裸足でないと味わえない。

マンサンダルを再び履いて10キロを過ぎるころは、いくらか足の形になじんだのかパタパタする足音は小さくなってる。
これなら早朝に走っても、なんとか大丈夫なレベル。

とはいえ、どうしても右足の鼻緒がズレやすく、余計な力が入ってしまった。

はだし感覚でストレスなく走れる、という点でMUTEKIの方が優れているかなあ。

夏場や雨の日はこちらの方がずっと快適なのは間違いなさそう。

MUTEKIは、純綿で濡れると乾きにくいし、雨の中を走ると足袋の中で滑って踏ん張りが効かないのだ。

マンサンダルも慣れるまではしばらく時間かかるだろうから、もう少し履いて(走って)みないと結論には至りませんが、

「ファーストインプレッション」

ということで。
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鶴岡城と世界遺産を巡るツーリング [バイク]

こんにちは、久しぶりにブログを更新したchimamoです。

庭のツバキに大発生した「チャドクガ」の幼虫駆除で始まった9月の4連休。
連休3日目(といっても4日目は仕事だけど)、日本に二つしかないという五稜郭の一つ、鶴岡城を目指してツーリングに行ってきました。

5時15分に起床して、出発は朝6時。
気温は20度といくらか肌寒い。
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ロンTとTシャツの重ね着に、下はクールマックスのコンプレッションタイツ、その上に3シーズンジャケットと革パンという、初秋の装い。
久しぶりの1日ツーリングで胸を躍らせながら出発する。

「少し肌寒い」程度でも、走り続けているうちに、じわじわと体温が奪われ続ける。

国道254号をひた走り、すっかり体が冷え切った2時間後に富岡のセブンイレブンで最初の休憩。
ホットコーヒーとアンパンでエネルギーをチャージする。

10月からリニューアルオープン予定の荒船の湯を過ぎたあたりから高度が徐々に上がりだし、気温はじわじわと下がりだす。なんか雲も増えてきた。

この道、やたらと「荒船風穴まで○○km」という看板が目に付く。
「これくらいアピールしないと人が来ないのか。確かに地味そうだしな。」なんて考えている内に荒船風穴への分岐に着くけども躊躇なく通り過ぎる。

それなりに車は多くてペースは上がらないけど寒いので全然気にならない。何しろ気温は「16度」。
出発した時よりも寒い。
信州の初秋を舐めてたようだ。

佐久市に入ってからは、「コスモス街道」の名の通り道路沿いにコスモスがちょうど見ごろを迎えてる。
折角だし「まあ綺麗!」なんて言いたいところなんだけど、曇っているし寒いしで、全く心は動かず。

9時35分、本州に唯一の五稜郭、龍岡城に到着。
ほぼ予定通り。今回から中古で買ったiphoneSEにグーグルマップをダウンロードして、オフラインで使ってみたのだけど、なかなか快適。
龍岡城への交差点は特に地名表示もなく大いに助かった。

バイクを降りて、さっそく五稜郭のお濠端を歩いてみる。
そんなに大きな堀ではないけど、間近で見てみると、やたら角の多いお濠といったところ。何角形なのか、全然わからん。

4角形でも難しいだろうに、こんな複雑な形の堀を設計して作ってしまうのだから、昔の人って凄い! と、体が温まって心に余裕ができたのか感心してしまう。

敷地は小学校になってる。ここなら敵が攻めてきても安心?!
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当時の建物が、倉庫として現役なのが凄い!
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ただ、こんな辺鄙(失礼)なところにお城(といっても、天守閣とかの建物はない)を作って、意味があったんだろうか?
城としては規模も小さいし、実際のところ防御力は如何ほどだろうか? 
なんて疑問が湧いてくる。

資料館で得た知識では、藩主の松平乗謨(後の大給 恒)は学問に秀でた人で行動力あったようだから、防衛というより自分の得た知識を実践してみたかったのが本音でなかろうか、

せっかくなので見晴台まで行って、五稜郭を見下ろそうと思い、資料館の人に道順を聞いたら、「お車ですか? 道が荒れているので車高の低い車は厳しいですよ。」
と忠告を受ける。

まあ、大丈夫だろうと思って行ってみると、確かに道は荒れていて途中からダートで轍も場所によっては深い。
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急こう配のヘアピンカーブは浮石がある上に水が湧いて濡れていて林道初心者にはハードルが高い。

当然、道を楽しむ余裕なんてまるでなく「肩の力を抜け!、目線は遠く、曲がりたい方に顔と体を向ける!」とマントラのように唱えながらなんとか駐車場までたどり着く。

やっと着いた駐車場。 誰もおらず、「クマ出没注意」の看板にビビる。
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駐車場からは斜面を上がるごと100mくらい。
木々が多くて分かりづらいけど、なんとか五稜郭の形を確認する。
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きっと殿様もここから眺めたことだろう(多分)。

登りよりも下りの方が怖かったけど、無事に下ったあとは、も一度来た道を引き返して、新海三社神社へ。

道祖神がお出迎えしてくれる。きっと道路拡張とかで居場所がなくなってここに集められたのだろう。
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永正12年(1515年)建立という国の重文指定の三重塔は何とも趣があってよかった。
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大きな紅葉の木が生えていたから、もっと秋が深まってから来るのがよさそうだ。

この時点で12時前。
今日の二つ目の目的地、初谷温泉を目指してきた道を引き返す。

温泉への分岐は目立つ看板もなく(多分)、ナビがなければ通り過ぎていただろう。
「ナビってやっぱ便利!」と、温泉への期待が膨らむ。が、

なに、この看板?!
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「そんな・・・。昨日HP見たけど、そんなの書いてあったか?」
と、湯船でなく失意のどん底に頭の先まで沈み込む。

さあどうする、と思い浮かんだのが「荒船風穴」。
全く興味はなかったはずなのに、あのしつこい看板を何回も見たせいで潜在意識に刷り込まれてしまったようだ。
まるでサブリミナル効果を狙ったような看板である。

で、国道の分岐から山道を進むこと8キロ。途中に家族連れで賑わう神津牧場を通り抜けた先にやっとたどり着く。

世界遺産という割には何とも地味な入り口だ。

地面が泥地なのか、工事現場にあるような鉄板が敷き詰められている。
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雨の中来た日には、迷うことなくUターンするだろう。

しかも、ここから「急な坂道を下って15分」だと。つまり1kmくらい歩くらしい。ご丁寧に杖もいっぱい用意されているし。帰りは20分とのこと。
ここは登山道か?(休日はシャトルバスもある)

コースタイム15分のところを10分で降りた先にあった「荒船風穴」。

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詳細は省くけど、ここの風穴が蚕の卵の管理に使われて、絹糸の生産力が大幅にアップして日本の絹織物が世界を席巻して日本の近代工業化に多大な貢献をしたらしい。
とはいえ、平たく言えば自然の冷風を利用した冷蔵庫。
こんな山奥の施設が日本の近代化を支えたとは、なんとも牧歌的な時代だったんだなあと思ってしまった。
実際のところ、この荒船風穴は冷蔵庫が発明されたことで使命を終えたそうな。と、現地ガイドの人から教わる。

しかし、日本近代史における歴史的な意義は大きいのだろうけど、なんとも「地味」だ。
法隆寺とか、アンコールワットとかと同列に並べるのはさすがに無理があるだろう、と思いつつ風穴を後にする。

再び国道254に戻り、下仁田のこんにゃく観光センターで遅めの昼食をとった後、道の駅「しもにた」で家族からのリクエストのリンゴを探すが、果物が全く売ってない。
なんか、この辺は色彩に欠ける、なんて言ったら地元の人に怒られるだろうか。

新食感の蒟蒻ソフト(炭入りチョコレート味)
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勝手に「こんにゃくゼリー」みたいな食感を期待してたけど、なんかザラザラした舌ざわり。
うん、まあ、確かに新食感かもしれない。

道の駅を出たのが15時半くらい。予定よりも遅れているけど、あとは帰るだけ。
と、国道を避けて県道193号に入って快走したのもつかの間。大渋滞にはまってしまう。

「事故でも起きたか?!」と、子どもを連れて歩いていた女性に聞いてみたら、どうやら群馬サファリパークの入り口が近くて混んでるみたい。
仕方ないので少し道を戻ってから迂回して、県道46号に入る。
塩沢峠を越えて国道462号をかすめて県道71号で土坂トンネルをくぐって秩父に入れば、もう庭先に戻ったようなもの、なんて予定を立てていたけど甘かった。

県道46号は「幅員減少」の表示以降、一気に道幅が狭くなって場所によっては普通自動車とバイクでもすれ違えないようなところも。
はじめは、「奥武蔵グリーンラインみたい」と楽しんでたけど、どんどん高度が上がってガスも出始めて、いつになれば峠を越えるやらと不安を感じだす。
去年の台風19号の影響か、やたらと工事個所が多いし道も荒れている。鹿が道路から山に逃げていくのをみて、自然とスピードが落ちる。
それでも、初めのうちに何台か対向車がいたので「大丈夫、向こうに抜けられる」と、自分に言い聞かせて進む。

いくらか空が開けてきて、「もうすぐ峠のはず!」と、かなり心細くなったところで分岐を発見、そして
「県道46号 路面崩壊のため全面通行止め」の非常な看板。

「ここまできて、なんでや・・・。」

後になって撮っておけばよかったと思うけど、この時は写真を撮るような余裕はない。

再び失意のどん底に沈むも地図で確認したら、そのまま分岐を東にすすめば、県道71号から国道に降りられるではないか。
「よし、まだ大丈夫!」
と、気を取り直してさらに進む。

が、ついた分岐の先にも「路面崩壊、通行止め」の看板。

「やばい、どないしょ。」
と、マップルをみていると、なんと通行止めの看板の向こうから上がってくるワンボックス。

必死に手を振って止まってもらい、「この道、通り抜けられるんですか?」と期待を込めて聞いたら、
助手席のお姉さんが手を振り振り「ダメダメ」と、淡いで期待が打ち砕かれる。

今更下仁田まで引き返す気にもならないし、先行車がいるのだからと、地図もろくに見ずにワンボックスの後を追いかける。

分岐にあった標識では「東京方面」とあったから、まあ何とかなるだろう。

荒船風穴を出てすぐにガソリンを満タンにしといて良かったと心から思う。
こんなところでガス欠なんて考えただけでも恐ろしい。

走りながら、「なんか、さっきもこの景色見たような、、、。まさか迷ってないだろな?」
なんて不安を募らせながらも国道462号に出る。目の前には神流湖。日が暮れる前に国道に出られてよかったと心よりホッとする。

しかし、高速は大渋滞だし、国道254号も混んでいるにきまってる。

志賀坂峠も考えたけど、真っ暗な林道は嫌なので県道13号から44号を通って秩父を目指すことに。

秩父に入って最後の休憩。18時半くらい
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こうして、なんとか20時前には飯能の自宅に帰り着いたのでした。
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ここまで予定通りに進まなかったツーリングは久しぶりかも。
マイナーな道を走るときは下調べが大事だ!、と学んだのであった。

本日の走行距離:320キロ
平均燃費:27.5km/L
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東秩父まで花見ツーリング [バイク]

こんにちは、エントリーしていた「古河はなももマラソン」と「かすみがうらマラソン」の両方が中止となり、モチベーションが駄々下がりのchimamoです。

イベントの中止なんて世界中で起こっていて、自分の受けた(精神的)ダメージなんて、大したことないんですけどね。
でも、この大会のために1年間、トレーニングしてきた訳で、やっぱりショックですねえ。

で、気を取り直して、ぶらっと東秩父まで花見に行ってきました。

晴天の3連休最終日、6時に起床して、トーストとコーヒーを食べて7時に出発。
上は冬用ジャケット、下は厚手の山パンツ(ニープロテクター装着)にワークマンのイージスリフレクト。

走り出しは気温8°
上半身はともかく、下半身は腰回りが少し寒い。
イージスは表生地が薄くて、防寒性能は思った程でなかった。
レビューだと高評価なんだけど、自分が寒さに弱いだけなんだろうか・・・。
値段を考えれば文句はないのだけど、もうちょっと生地は厚手がいいなあ。

とはいえ、寒さを感じたのは始めだけ。徐々に気温も上がってくる。

交通量は少なめ。ガラガラを狙うなら5時か6時には出発だな。

小川町から県道11号、294号と進んで、約1時間で花桃の郷に到着。

展望台から
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展望台から駐車場に通る途中で
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駐車場わきで、等身大の人形(アニメキャラ、なのか?)で写真撮影をしている人たちがいて、少々驚く。
が、ちょうど自分も「あ、そこにバイク置いて、花をバックに写真撮りたいな。」と思ったので、行為としては、フレームにバイクを入れるか人形を入れるかの違いか、と妙に納得。
親近感は湧かなかったけど。

素敵な景色に好きなものを入れたくなる気持ちは同じ、かも。
アートモード使用
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素撮り
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晴天で気温も上がり、ジャケットを着ていると暑い。

それでも懲りずに撮る
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でも、走り出すとちょうどいい感じ。

花桃の郷を後にして、国道140号にでるも交通量が多い。
県道82号に入って快走する。

長瀞の岩畳の対岸あたりのお寺(法善寺)で枝垂桜が満開。
思わず足を止めてお参りする。
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さすがに厚くなって、ジャケットの下のパーカーを脱いでロンT一枚になる。

みちのえき「みなの」に立ち寄って、地酒やら味噌ポテトやらお土産を買う。
10時前だというのに、いつもより人が多い感じ。
みんな、電車を避けて車でお出かけしてるのか?


早めの昼食に、横瀬にある手打ちそばの店「まちだ」に10時半に到着。
開店は11時からなので、当然まだ暖簾は出てない。

待ち時間を使って、8番札所の西善寺にお参りする。

ご本尊は遠くてよく見えなかったけど、かなり由緒のある仏様のようだ。
しっかり拝んどく。

駐車場にて、武甲山をバックにお約束な写真(アートモード)
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まちだの開店にはまだ時間があったけど、主人の厚意で早めにお店に入れてもらう。
おばあさんとしばし歓談。コロナウィルスの話とか、孫の話とか。

梁がむき出しの店内。
太い梁は松で、細い(といっても十分に立派)方は、裏山の杉だとか。
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ご夫婦でやってます。
定年してからかれこれ20年だとか。
御年いくつだ?!
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天ざる到着!
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店先の畑で作った自家製のそばを、朝挽いて、ついさっき打ったばかりで、茹でたてのそば!
美味しくないはずがない!

天ぷらの衣は厚手でフンワリした食感。
久しぶりの食感。

ごちそうさまでした。

デザートに、あしがくぼでソフトクリームでも、と思ったけども、駐車場が車とバイクで溢れかえっているのを見てスルー。
山伏峠を越え、名栗を通って帰ったのでした。

今日は何台のバイクとすれ違い、何台のロードバイクを追い抜いたことだろう。
あと、やっぱりロードバイクも昼間もライトオンじゃないと危険だな。と思った。

街中での信号待ちは暑かった!

お昼過ぎには到着。
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寄り道しなきゃ、3時間もあれば帰ってこれるこのルート。車も少なくて楽しかった~。
桜が咲く頃にまた行こうかな。




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青梅マラソン2020 [マラソン]

こんにちは、久しぶりのブログ更新となりました。

今日の青梅マラソンの話です。

ネタが新鮮なうちに書いとかないと、最近は物忘れがひどくって?!

天気予報では日曜日は雨になったり曇りになったりとはっきりしなかったけど、当日も雨予報なのに早朝は曇りというはっきりしない天気。

6時15分に起床して、エナジードリンクとして作っといた水出しのカツオ出汁を温めてサーモスに入れ、餅3個とリンゴ1片を食す。

家をでると、雨がパラついているけど、傘をさすほどじゃないし、空も明るい。

「これなら大丈夫だろう」

と安心して電車に乗り込んで、河辺駅についたら降り出して、小学校で受付をする頃には完全に本降り。

30キロの部は、雨に降られることなく走れたけど、子供、10キロの部は本降りでした。
子供たち、風邪をひかなきゃいいけど。
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「大丈夫! スタートまでには止むから!」

自信たっぷりに断言したK先輩の言葉のとおり、11時過ぎには雨が上がり、絶好のマラソン日和。

が、月曜から風邪気味で、夕方になると微熱になる状態が2日ほと続き、やっと落ち着いたのが金曜日。
Sさんは今朝になって風邪でDNSの連絡がきて、「じゃあ、自分も」と一瞬心が動いたのは秘密だ。

せっかくだから自己ベスト更新は目指すけど、正直どこまで体がもつか全く自信のない状態。

とりあえず(体調が問題ない時の)作戦としては、往路はキロ4分15秒をキープして、折り返してからペースアップ。目標タイムは2時間5分台。

現実的にはかなり厳しいけど、初めから投げて走ってもつまらんし。

風もなく、それほど寒くもないベストコンディションの中、11時半にスタート!

スタート前の悪天候とか、コロナウィルスの影響か、例年よりも人が少ない印象(体感的に2割減)。

いつもなら5分はかかる1km目も、4分40秒くらいで通過する。

前を行くS先輩とMさんがじりじりと離れて行くけど、ペースはだいたいキロ4分10秒前後。
これでも設定より速いくらいだ。

いまのペースを最後まで維持できるかどうかも分からんのに、焦っても仕方ない。

10キロを過ぎて、やっと体が動き出す。が、ペースは上げずに淡々と走る。

15kmの折り返しでは、しんどいなりに足はまだ残ってる。
体のキレは全然ないけど、今シーズンは20~30kmのロング走を積極的に取り組んできたせいか。

折り返してしばらくして、K先輩に追いつき、追い抜く。

Mさんはもう少し先だ。

20キロを過ぎて、いい加減しんどくなってくる。

「去年はこのへんからペース上がったんだよな~。」
なんて思い出すけど、今年は全然無理。なんか咳まで出てくるし。

それでも、余計なことを考えず、フォームを崩さないことだけを意識して淡々と走る。
コースの起伏が激しく、足へのダメージが溜まってくる。

残り4キロ。
ここまで来たら、あとは死ぬ気で走るだけ。
じりじりとMさんとの距離を詰め、後ろから来た、いいペースのランナーにくっついて自分もペースアップ。

声を掛けつつ、一気に抜き去る。

Mさんは一瞬驚くものの、すぐにペースを上げて追いかけてくる。

後ろを振り返る余裕は全くなく、そのままペースを維持してゴール!

結果は

2時間7分17秒(ネット)

去年の自己ベストを5秒更新した(笑)。

目標には遠く届かなかったけど、まあ、自己ベストを更新したから良しとしよう!
と、自分に言い聞かせながら、駅でお土産に「へそまんじゅう」を買って帰路についたのでした。

あと残念な事が一つ。
ゴールした後に、秋田小町からお握りを受け取るのが毎年の楽しみだったのに、今年はいなかった・・・。
楽しみにしてたのに・・・。

参加賞のTシャツ。色が地味だと思ったけど、プリントがカッコよかった。
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